80年代を駆け抜けたMUTE BEATは単なるレゲエ・バンドではなく、明らかにヒップホップやパンク／ニューウェーヴといった当時の音楽の洗礼を受けつつ彼ら独自の音楽を確立した稀有な存在だった。それはメンバー全員の音楽嗜好が幅広いゆえの産物であったのだろう。故に1989年の解散後も彼らを愛してやまないファンが日本以外にも多く存在するが、当時でもNYのレーベルROIRからのリリース、そして今回の再発盤の元となるLPは、NYのWackie`s(ワッキーズ)から1987年にアメリカ発売されたものだ。
内容的にも彼らの代表曲「Still Echo」や「After The Rain」、そして「Coffia」など7曲が収録されている。オリジナルメンバーだった屋敷豪太のドラムをフィーチャーした9分越えの「Summer Time~Frozen Sun」の緊張感、屋敷に代わり新ドラマーとなった今井秀行の叩く8分超えのGoGo曲「No Problem」など彼らの魅力を凝縮した内容。
これらの収録曲は国内では12inch/7inchシングルとCDでしか発売されておらず、アナログLPでの日本発売は今回が初となる。しかもデジタル・リマスタリングされ、ジャケット裏面には当時と同じワッキーズ・ロゴもついたデザイン。
全7曲中4曲をオリジナルメンバー屋敷豪太がドラムを担当、今井秀行が2曲、朝本浩文の残した名曲「After The Rain」のドラムはDMX宮崎のTR-808という、単にドラムだけをとっても聴きどころ多彩。
Mute Beatは1989年にアメリカ・ツアー(SF, LA, NY)を敢行、凱旋公演を渋谷クアトロで行ったがその後、突然解散した。
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● タイトル：MUTE BEAT『Still Echo』
● 発売日 9月15日（金）
曲目：
A-1 AFTER THE RAIN
A-2 COFFIA
A-3 ORGAN´S MELODY
A-4 ECHO´S SONG
B-1 SUMMERTIME ~ FROZEN SUN
B-2 NO PROBLEM
B-3 STILL ECHO
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