1点はもう40年近い親交のRoots Radics(ルーツ・ラディックス)のTシャツです。写真は1987年にキングストンのチャンネルワン・スタジオで撮影、Men's Bigiのためのウェイン・スミスのレコーディングでした。その後もRadicsとはダイナミックサウンズ・スタジオなどを使ってレコーディングを行いアルバム『レゲエ・クリスマス』を作ったりRoots Radicsのアルバム『Up Ti Date』を日本限定発売し、来日コンサートも仕掛け深い関係を築きました。ちなみに左端のスタイル・スコットはOVERHEATのキャップとTシャツを着ている。左からスタイル・スコット31歳、ビンギ・バニー32歳、フラバ・ホルト36歳である。
そしてあと2点のTシャツは、好評ガンジャTシャツのニュー・バージョンです。麻の葉をモチーフに今回も麻の成長力と強さにあやかり、魔除け(?)Tシャツの登場です。
The Roots Radics is a legendary Jamaican reggae and dub band
彼らはレゲエおよびダブで名高く、特に80年代を代表するルーツレゲエとダンスホールの橋渡し的なバンドである。重厚なベースはフラバ・ホルト、タイトなドラムはスタイル・スコット、シンガーとしての才能もあるギターはビンギ・バニー。この3名を中心にして、キーボードがのちにSteely & Clevieとして名を馳せる”スティーリー”ジョンソン、ピアノは”グラディ”アンダーソン、元ザッポウだったドワイト・ピンクニーなどが参加していた。
彼らのサウンドの特徴は、シンプルで強くタイトなリズムと重低音が作り出すグルーヴであり、多くのクラシックなレゲエやダンスホールのヒット曲の重要なバックボーンとなった。Radicsは80年代レゲエの黄金時代のクラシックとなった数え切れないほどのアルバムやシングルにリディム(トラック)を提供し、彼らの伝説を確固たるものにしている。
グレゴリー・アイザックスのバックも務め特に名アルバムとして名高い 『ナイト・ナース』は彼らあっての作品だ。
ギターのビンギ・バニーは38歳という若さで胃がんのために他界。1989年にRoots Radicsを来日させMute Beatと対バンをさせたRiddim Warsを開催した4年後だった。ドラムのスタイル・スコットはロンドンのエイドリアン・シャーウッドのレコーディングにも参加し、ON Uサウンドの構築にも寄与している。ダブ・シンジケート(Dub Syndicate)はその一例である。
2010年12月には、スタイル・スコットを来日させてDUB CLASHというイベントをリキッドルームで開催した4年後、何者かに自宅で射殺された。このDUB CLASHにはもとMute Beatのこだま和文、宮崎DMX、松永孝義、朝本浩文、エマーソン北村が参加、さらにギターに松竹谷清、The K、サックスに巽朗という豪華布陣、これはOVERHEAT 30周年のスペシャルイベントでもあった。
もはやROOTS RADICSの当初のメンバーのうち、スタイル・スコット、ビンギ・バニー、クリーヴィに加え、”グラディ”アンダーソンなどの4名が他界してしまったが、残された作品への高い評価はゆるがない。
(今回Tシャツを作るにあたりフラバ・ホルトの許可のもとプリントしました)
価格:¥4,500
サイズ:S ~ 2XL
Tシャツ・カラー:黒、白
※予約締め切り:4月6日(日)24時です。