Text by Jun Tochino(ラブリッシュ)
皆様、久々にジャマイカの年末状況と来年初めのイベント情報をレポートします。
ジャマイカのコロナ状況ですが、今年(2022年)3月には、政府のカーフュー（行動時間制限）も解除され外出時間制限がなくなりました。今ではダンスやイベントも終了時間制限は無くなり、朝までダンスやイベントも通常営業です。ということでついに約2年ぶり！ 年末年始のビックイベントが続々と発表され、もう通常営業再開です。
●12月18日
BURNA BOY Live with POP CAAN& LILA IKE
会場NATIONAL STADIUM
入場料、J$6000 、VIP J$25000 、 VVIP J$65000
2019年のBETベスト・インターナショナル・アクト賞、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワードの「ベスト・アフリカン・アクト」を受賞して大旋風を起こしたアフロビートのスター BURNA BOY がジャマイカに来ます。しかも共演はPOP CAAN とLILA IKEという若い世代に一番話題のコンサートです。
●12月26日
STING
会場：Plantation cove St Anns
sting-jamaica.com
入場料、J$8000、vip J$15000
そして、あの年末の一大イベント、スティングが帰ってきました。会場はキングストン近郊のポートモアから観光地オチョリオスのプランテーション・コーブ（レベル・ソルートと同じ会場）に場所を移し、イメージも一新ということでしょうか？若者人気を中心としたラインアップ。SKENG, GAVANA, JASHI, JADA KINGDOMなどがメインアクト。日本からはなんと、ZENDA MANが出るそうなので、乞う期待。
●12月31日
新年花火大会
コロナで２年間中止されていたダウンタウンのウオーター・フロントでの年明け花火大会です。夜9時くらいから特設ステージでのショウがあり、深夜0時のカウントダウンで新年を祝って花火がスタートします。
●1月1日
INTIMATE / BUJU AND BERES CONCERT
会場：Plantation cove St Anns
入場料、J$10000,VIP J$30000
STING とは異なり、大人向けのコンサート。メインアクトはブジュとベレス。そしてマーシャ・グリフィス、LUST、トーラス・ライリーと実力派シンガーがラインアップ。
●1月20日〜21日
REBEL SALUTE
rebelsalutejamaica.com
会場：Plantation cove St Anns
入場料、J$8500 ,VIP J$15000
DJトニー・レベルの誕生日を祝うもはや恒例のレベル・ソルート、3年ぶりの開催です。
現段階では、ラインナップはまだ発表になっていませんが、毎回ラスタ色の強いフェスで、今回もコンシャスで大人の楽しめるフェスになること間違いなし。政府公認のスモークフリーのフェスなので、会場には公のスモークショップが並びます。
●2月
Jamaica reggae month
そして2月は国をあげてのジャマイカ・レゲエ・マンス。2018年にレゲエがユネスコ世界遺産に登録されましたが、これはオリビア“バブジ”グレンジ文化大臣たちが中心となって成し遂げたものだ。参考までに、もともと彼女はミュージカル・ユースの世界的ヒットやシャバ・ランクスの世界制覇の音楽文化の影にいたし、さらに世界最速のウサイン・ボルトなどのスポーツ、そして観光大臣などを歴任してきた経歴の持ち主。だからレゲエが観光資源だということで、国を上げておこなっているのがこの2月のレゲエ・マンスです。
一昨年は、コロナのためオンライン・イベントだったが、来年は完全復活されます。キングストンを中心に政府主催のレゲエフォーラムやコンサート・イベントが、毎日開催されます。まだ公式発表にはなっていませんが、例年のイベントから予測すると、以下のようになるはずです。
2月1日 デニス・ブラウンの誕生日
毎年スタートはデニス・ブラウンの誕生祭として彼の生れたオレンジ・ストリートでコンサート開催。
2月６日 ボブ・マーリーの誕生日
ボブ・マリー博物館やセントアンズのボブの墓にて無料コンサート開催
2月14日 バレンタインデー
近い週末にグレゴリー・アイザックス記念コンサート開催。
さらに毎週水曜には公園で無料コンサート開催など、数々のイベントが行われるはずです。詳しい発表はまだですが、ジャマイカ音楽業界のホームページjariaentertainment.comをぜひチェックしてください。
ストリート・ダンス
冒頭に書いたようにストリート・ダンスはすべて復活して毎日・毎晩、朝まで何の規制もなくダンスは行われています。もちろんコロナ後の新しいダンス・パーティーも増えています。
ジャマイカ、コロナ事情
現在のジャマイカのワクチン接種率は約50％ですが、接種していても2回までで、3回目以降をしている人はほとんどいません。政府も、3回目以降のワクチン接種のオファーもしていません。政府のマスク規制は完全に撤廃されて、マスクをする人は、ほとんどいなくなり、すべてのイベントでマスクは義務付けされていません。
日本からジャマイカへのアクセス
日本からのジャマイカ入国の際にワクチン証明やPCR検査結果は不要です。でも日本からジャマイカへの直行便がないため、経由国には、まだコロナに関する入国規制がある国もあります。例えばアメリカを経由する場合には、2回以上のワクチン接種証明が必要です。カナダ、イギリス、ドイツ、メキシコなどを経由してくる場合は、現在はワクチン証明も、PCR検査結果も不要です。
ただし、ジャマイカから日本へ帰る際には3回以下のワクチン証明がない場合は、日本行きの最終経由便、出発72時間前のPCR検査が、義務付けられています。
ということで、渡ジャマイカのハードルは低くなっております。レゲエ・イベントが目白押しの年明け1月〜2月、“ジャマイカ・レゲエの旅”はいかがでしょうか？