石井志津男の本『テイル・オブ・リディム』が11月に出版の予定だが、まだ正式には出版社からの発表がない。さて、本当に出版されるのか?
されると仮定して、その記念イベントが企画されている。
石井は1980年に映画ロッカーズの日本配給をして以来レゲエなどの音楽と関わりレーベルOVERHEATを立ち上げた。そのプロモーションの一環としてフリー・ペーパーRiddim(リディム)を38年間349号まで発行しレゲエやヒップホップを取り上げた。たが、特にジャマイカ発祥のレゲエの持つ魅力についてアーティストだけでなくミュージシャン、プロデューサー、トラックなどその曲の背景などを毎号深く紹介。その間、多くのジャマイカ人アーティストのマネージメントとプロデュース、レゲエ・コンサートを開催してきた。
日本人アーティストは90年代初期にSalon Musicのマネージメントを皮切りにMute Beat、90年代末からはムーミンやプシン、H-Manといった日本人アーティストの育成にも携わり、OVERHEATレーベルを通じて数々の日本人及びジャマイカ人アーティストのシングルとアルバムをリリース。
またストリート・カルチャーやアートにも強い関心を持っていたため82年から数年間だけ青山にギャラリー・オーバーアートを開設しアメリカからはゲイリー・パンター、マーク・バイヤーなどを招聘、日本人アーティストは中西俊夫(Plastics)、横山忠正(The Spoil)など親交のあるアーティストの絵画展を開催し注目を集めた。
今回のイベントは、そんな彼の広範な親交をおもわせる内容となる。当日は、マット・サウンズとホーム・グロウンという2バンドに数々のゲストが参加するスペシャルなライブが行われる。関西からは元デタミネーションズのホーンズと高津直由、UKからはビティ・マクリーンらも来日、さらにマット・サウンズにはスペシャルなホーン隊に加えHAKASE-SUNの参加などもアナウンスされ、 加えて オーバーヒートに所属していたムーミン、プシン、H-Man、t-Ace、そして石井とは長い友人でもあるランキン・タクシーなどがホーム・グロウンとともにクレジットされている。
また石井と友人たちのトーク・セッションではビデオやレコードで当日参加できないOVERHEATゆかりのアーティストや曲を紹介する企画も予定されている。
(出版記念ライブ)
ホーム・グロウン、 マット・サウンズ、
Feat. ビティ・マクリーン、ムーミン、プシン、H-マン、ランキン・タクシー、t-Ace、高津直由、横山忠正ほか多数
DJ:トミー・ファー・イースト
日時:2025 11/ 21(Fri) Open 18:00
場所:ShibuyaClub QUATTRO
前売り:¥7,000(+Drink Charge)
チケット発売:2025 9/20(Sat)10:00~
企画主催:OVERHEAT MUSIC
問い合わせQUATTRO: 03-3477-8750
本の概要
書名:Tail of Riddim
著者:石井“EC“志津男
仕様:A5変形判/288ページ(予定)
定価:3,300円(本体3,000円+税)
発売日:2025年11月14日
ISBN:9784845643455
概要:フリーペーパー『Riddim』の発行やMUTE BEATのマネジメント、その他膨大なリリース/海外アーティストの招聘によって、日本におけるレゲエ/ストリート・カルチャーの発展に貢献してきた石井“EC“志津男、初の書籍。故・川勝正幸やILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、USUGROW(アーティスト)らが聞き手を務め、石井が自らの体験や足跡を語った複数のインタビューと、本人所蔵の貴重な資料や写真で構成される。
●石井志津男プロフィール
(株)OVERHEAT MUSIC 代表であり、OVERHEAT RECORDS プロデューサー、雑誌『Riddim』発⾏⼈。 1981 年(〜85)に映画『Rockers』を⽇本配給したことがきっかけでジャマイカ、 NY のレゲエアーティストたちとの親交が始まる。 これまでに、サロンミュージック、 MUTE BEAT、 Thriller U、 MOOMIN、Pushim、H-MAN、t-Ace などのアーティストのマネージメントを⾏う。アルバム制作には伝説のスカ・バンド、Determinationsの『Full of Determinations』、監督としてジャマイカのヴィンテージミュージックのドキュメント映画『ラフン・タフ』(2006 年)、著書/監修として『レゲエ・ディスク・ガイド』(⾳楽の友社)、 「ラフン タフ: ジャマイカンミュージックの創造者たち」リットーミュージック他、⽇本のレゲエ・ミュージックの⽴役者として幅広い活動を行う。