1989年、タフ・ゴング・スタジオでレコーディング、31年の時を経てついに初アナログ化!
オリジナル・マスターテープから丁寧にマスタリングされ、ついに発売!!

Info: Title Caribbean Breeze
Artist Gladstone Anderson
Catalog No. OVE-L009
Price ¥3,000(+tax)
Release date 2020.4月下旬
Songs: Side A
1. It Reminds MeSAMPLE
2. Stormy WindSAMPLE
3. I Will GoSAMPLE
4. Twinkling StarSAMPLE
5. I Won't ForgetSAMPLE

Side B
1. Mellow SongSAMPLE
2. Happy And GuySAMPLE
3. Time Has ComeSAMPLE
4. Yours And MineSAMPLE
5. I Do CareSAMPLE
Musicians: Guitar: Laschelles "Lassy" Beckford
Bass: Christopher "Chris" Meredith, Danny Axeman
Drums: Cleveland "Clevie" Browne, Joney
Percussion: Everton "Dish" Carrington
Sax: Dean Fraser
Trombone: Nambo Robinson, Barry Bailey
Trumpet: Bobby Ellis

Recorded At Tuff Gong Studio
Exective Producer: Shizuo "EC" Ishii
Link: MOVIE 『Ruffn’ Tuff』

ジャマイカ音楽の影の功労者、グラディの遺作 『カリビアン・ブリーズ』
(Riddim Online)
Store:

Gladstone Anderson (1934〜2015)

ジャマイカのセント・アンドリューで生まれトレンチ・タウンに移り、50年代末期から伯父のオウブレイ・アダムスの手ほどきでピアノを習得しカリプソ、メント、R&R、R&Bなどをプレイし、愛称はGladdyと呼ばれた。彼の才能を見抜いたデューク・リードが主宰したトレジャー・アイル・レーベルを始めとして、コクソン・ドッドのスタジオ・ワン、レスリー・コングのビバリーズ、ソニア・ポテンジャーのゲイ・フィートなどで数えきれないほどのセッションをしたピアニスト、シンガー、プロデューサーである。盟友ストレンジャー・コールは「60年代のレコーディングの80%はグラディが参加していた」と言う。スカタライツやドラゴニアーズがツアーなどを始める前のオリジナル・メンバーでもあり、ドン・ドラモンド、トミー・マクック、ジャッキー・ミットゥ、ローランド・アルフォンソ、リン・テイト、ボブ・マーリィ、ジミー・クリフ達ともレコーディング、さらに70年代後期から80年代にレゲエの時代を作ったレボリューショナリーズ、ルーツ・ラディックスなどでも活躍。文字通り″ジャマイカン・ミュージックの父″であり、ジャマイカ音楽の黎明期に絶大な貢献を果たした伝説のキーボーディスト。
彼をメインにしたドキュメント映画『ラフン・タフ』(監督:石井志津男 2006年制作)がある。
こだま和文が在籍したMute Beatとはジョイント・ライブ(DVD『Gladdy meets Mute Beat』)とレコーディング曲「Something Special」もある。来日は4回。

OVERHEAT Records発売アルバム:
『Don’t Look Back』(1985),『Caribbean Sunset』(1987),『Caribbean Breeze』(1989)『Piano In Harmony』(1994),『Gladdy's Double Score』(2010)

Story

(L→R)NANBO ROBINSON,GLADSTONE“GLADDY”ANDERSON,SHIZUO“EC”ISHII,DEAN FRASER,BARRY BAILEY

(L→R)GLADSTONE“GLADDY”ANDERSON,EVERTON CARRINGTON, “CLEVIE”BROWNE,CHRIS MEREDITH

「ゴッド・ファーザー・オブ・ミュージック・ビジネス」と言って『レゲエ・コネクション2』(OVERHEAT:廃盤)の中でグラディのことを紹介したのは、JBC放送のOB(オウエン・ブラウン)だ。
「ジャマイカン・ミュージックにとって必要不可欠だった男」とグラディを讃える人たちも多い。
デニス・ボーベル、フレディ・マクレガー、スライ・ダンバー、フラバ・ホルトなど枚挙にいとまがない。
例えばスライ・ダンバーからのコメントはこんな具合だ。
「彼はレゲエに貢献してきた先生みたいな存在で、もっともっと賞賛されるべき人だ。長い間音楽を作っている僕たちにとってのアイドルだよ。彼のピアノ・プレイは他の誰にも真似出来ないし、彼以外に見たこともない」。さすが、チャンネル・ワン・スタジオでリボリューショナリーズのピアノとして数多の共演をしてきたスライ・ダンバーだ、グラディへの賛辞も的確である。

グラッドストーン・アンダーソンは、87年2月に2度目の来日を果たしMute Beatとのスペシャルライブをスパイラル・ホール(青山)で実現させた。
85年にリリースした『ドント・ルック・バック』への評価が高く、Moodiscからのライセンス盤『カリビアン・サンセット』(原題:It May Sound Silly)を来日前にリリース、この2枚のアルバムとBRUTUSなどの雑誌が記事を書いた影響も大きく、超満員の公演だった。そのライブの模様はDVDとアナログLP『Gladdy meets MUTE BEAT』で確認できる。

さらに88年5月に3度目の来日をルーツ・ラディックス・バンドの一員として来日。Mute Beatと共演、東京汐留のPITでライブをした。

ジャマイカに帰国した翌年、島中に打ち込み旋風が吹き荒れる中、あえてバンドでのレコーディングに拘ったアルバム作りが始まった。
全曲オリジナル、スタジオは最高のクオリティを誇るボブ・マーリーが設立したタフゴング・スタジオ。グラディが選りすぐりのミュージシャンたちを集結させて完成したのが本作「カリビアン・ブリーズ」である。
89年3月にレコーディングされた曲が(③④⑥⑦⑨)の5曲、6月になってから、ボビー・エリスらを加えて録った曲が残り5曲である。

Bio

1934年: 6月18日、ジョーンズ・タウン(St. Andrew)で生まれ、キングストンのトレンチタウンで成長。彼の叔父であるオーブレイ・アダムスの手ほどきでピアノを習得し、Jazz、R&B、メント、カリプソ、R&R等をプレイ。
1950年代末〜: デューク・リード(トレジャー・アイル)と共にフェデラル・スタジオでレコーディングを開始し、パラゴンズなどの多数のヒット曲をプロデュース。その後コクソン・ドッドのスタジオ・ワン・レーベルでも数々のセッションをする。オリジナル・スカタライツとしてドン・ドラモンド、トミー・マクック、ジャッキー・ミットゥやローランド・アルフォンソ等とプレイしジャマイカ音楽の黎明期に多大な貢献を果たす。その模様はドキュメンタリー映画『ラフン・タフ』で見ることができる。
1960年代〜: トリニダードからやって来たリン・テイトと共にLynn Taitt & The Cometsを結成しロック・ステディ期に多くの曲をプレイ。その後Jetsと改名。他にはバイロン・リー&ドラゴニアーズ、Harry J All Stars、The Upsettersなどにも参加。Beverley's、JOE GIBBS、 TOP DECKをはじめ数多くのレーベルでレコーディング。ストレンジャー・コールとのデュエット「Just Like A River」がジャマイカ2位。「Speak It Forever」もヒット 。
1968年にFederal Recordsからリン・テイトたちとのアルバム『GLAD SOUNDS』がリリースされているが、Gladdy 自身は『It May Sound Silly』を初アルバムと言っている。
1972年: ハリー・ムーディ(Moodisc)のもとで初インスト・アルバム『It May Sound Silly』発売。ロンドン・フィルハーモニックをフィーチャーした「リーヴィング・ローマ」が英チャート6位になる。 2009年になりJAY-Zの「Already Home」(produced by Kanye West )でサンプリングされ話題となる。
1977年: セカンド・アルバム『Glady Unlimited』(Moodisc)を発売。このスペルは"d"がひとつだったが、彼自身はGladdyと書いていた。
1970年代末〜: スライ&ロビー等と共にリヴォリューショナリーズとしてチャンネル・ワン・スタジオを中心にプレイしたり、初期ルーツ・ラディックスとしてもプレイ。
1982年: シンガーとしての初アルバム『Songs For Today And Tomorrow』( Night Line)を発売。
1984年: シュガー・マイノットのバックでBlack Roots Bandの一員として初来日。メンバーにスカリー、ドワイト・ピンクニー、Axe-Manなどがいた。
1985年: 2枚目のヴォーカル・アルバム『Don't Look Back』(OVERHEAT)をアナログ発売、のちにCD化する。2014年にも再発。
1986年: 『Caribbean Sunset』(原題 : It May Sound Silly /Moodisc)の日本盤をOVERHEATから発売。
1987年: 2月、来日し青山スパイラル・ホールでMute Beatと共演。
1988年: 5月、Roots Radics Bandの一員としてビンギー・バニー、フラバ・ホルト、スタイル・スコットたちと来日し東京(PIT・汐留)と大阪でコンサート。
1989年: スカタライツのメンバーとして来日公演をする。NYのワッキーズ・スタジオで制作した『Get Closer』をNEC アベニュー(日本)より発売。
1992年: カールトン&ザ・シューズやブレン・ダウたちと共にOVERHEAT主催「ロック・ステディ・ナイト」で新たに結成したGladdy & Solid Goldとして来日。
1994年: 10年以上に渡ってレコーディングしてきたインスト・アルバム『Piano In Harmony』(OVERHEAT)を発表する。
1996年: スリラーUに「Stay In Paradise」という曲を提供しプロデュースも行なう。
2006年: ジャマイカ音楽のドキュメンタリー映画『ラフン・タフ』に最重要人物として出演。
2010年: 7月、7"シングル「This Is The Moment」を発売。9月、実に16年ぶりとなるアルバム『Gladdy's Double Score』を2枚組CDで発売。当初のアルバムタイトルはG-Stoneであったが、Dubble Scoreに変更したために、OVERHEATがそのネーミングでG-Stoneレーベルをスタート。
2015年: 12月3日キングストンにて81歳で他界。

Goods

Gladdy's Marvelous Works

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ALBUM

7inch

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