NATURAL WEAPON
Interview by Kyoju / Photo by Kurofin
彗星の如く現れ、ここ数年で人気、実力とも着実に上げてきている大阪、泉州が誇る"Ghetto Prince"ことNatural Weaponの約2年振りとなるブランニュー・アルバム『Who Come?』がリリース。ニコイチ的存在のFull Smoke Studioのたけしビートと共に今作に関しての話を聞く事が出来た。
●何歳からマイクを握るようになりましたか?
Natural Weapon(以下N):18歳くらいです。とにかくBob Marleyを聴いて衝撃を受けました。影響受けたDJだと言い出したらきりがないです。
●個人的には、前作のアルバムから遥かにスケール・アップしたように感じましたが、本人的にはどうでしょうか?
N:前作は作ることに必死になってた部分もありましたが、今回は始まりから終わりまで(全トラックを制作した)たけしビートと二人で話して好きなことができました。
たけしビート(以下T):一緒の方向を向いてるのが分るDJです。最近は自分がオケ作って歌ってくれって頼むよりか、二人でこんなのどうって作ることが多いです。Dave KellyとChamみたいな関係、理想的じゃないですか!
●「Give Me Some」が配信等でかなりヒットしていますが、制作話や手応え等、聞かせて下さい。
N:曲調からは恋人に向けた甘いラヴ・ソング的ですが、夢を追ってる人や自分に向けた応援歌的なものでもあります。なので自分にとってはシリアスで重要な曲です。
●前作と比べてゲスト・アーティストも多数ですね。
N:初めからこの人たちとやりたいってことで進めてきました。現在群馬に住んでるShiba Yankeeさんとはよく会っていて違和感なくできました。Vader君も前回ミックスCDを出した時にコンビをやらせてもらった曲があって、今作でようやく1曲として形にできました。Maxium Sawはインパクトの強い、良い兄貴です。Noiseともよくスタジオで会います。この二人は同じくRudebwoy Funkの所属です。
●中でもTak-Zとは共に夏のHighest Mountainのステージにも立ちましたよね?
N:とにかく出演が決まってから無我夢中でした。ステージから降りて夢が覚めたみたいな感覚でした。
●レゲエが根付く泉州レペゼンの立ち位置ですが、周りの環境はどんな感じですか?
N:Red Monkey、Fat Santa、Bear Manといったレゲエの大先輩が近くにいて、本当にお世話になってます! Ghetto Princeって名前もRed Monkeyさんにつけて頂きました。とりあえずレぺゼン"寿司福" (※)です(※Weaponがバイトしていた貝塚のお寿司屋さんで泉州レゲエの熱い味方)。
●前作ではパトワで曲を制作したりとジャマイカン・レゲエへの意識も強く感じますが、何か思うところはありますか?
N:レゲエ=ジャマイカだと思ってるんで、一番リスペクトしてます。「今のジャマイカの流行はこれ!」とかも重要ですが、例えば今までと違うものが出てきた時に「これはチャラい」って言う人が出たり、「これもレゲエの形だ!」とか街で色々議論されたりするのもレゲエだなぁって感じます。
●これからの目指す目標や活動に関して聞かせて下さい。
N:12月から半年ほどジャマイカへ行ってきます。
T:向こうからアルバム出しますよ!
N:具体的なプランは無く、ジャマイカ人のプロデューサーとの仕事はガイダンスと思ってるんで、自分自身も何が起こるか楽しみにしてます。
多くの良きレゲエ・ブレーンに囲まれ、その中で自分のレゲエ観を固めながら、着実に前進し続ける若き泉州の雄Natural Weapon! 今回の渡ジャマで更なる飛躍をする事は間違いないだろう。
"Who Come?"
Natural Weapon
[Rudebwoy Funk / FSCD-0022]