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"SOUL REBEL" SPECIAL : REVIEWING DI SCENE of 2010 no.03
TANCO (HOME GROWN)
 
Interview by Toshiaki Ohba / Photo by Kozo Fujita
 

 レゲエ・フェスと言えば、必要不可欠のHome Grownにおいてリーダーを務めるTancoにも話を聞かねばならないだろう。早速電話インタヴュー。
  
●今年に入ってからずっと休みなく様々なアーティストと共に活動をされてきましたが、その中で感じたことを教えて下さい。
Tanco(以下T):毎年思うんですけど、夏フェスぐらいまで来ると自分たちも含めてアーティストのスキルが確実に上がってるなと感じるんです。今年のフェスで言えば、今まではあまり一緒に演ってこなかったChehon、Rudebwoy Face、ラガラボMusiqと演る機会が多かったんですよ。フェスって幾つかのバンドが受け持つけど、僕らは大抵後半に出るでしょ? 
 
つまり彼らがフェスの後半を任されるようなったってことですよね。あと演奏していて思うのは、流行のリディムっていうのが無くなりつつありますね。実際ジャマイカでも1曲につき1リディムという流れになってきているから、僕らが演奏する曲も95%は歌い手のオリジナルのリディムなんですよ。全体的なリディムの傾向としては去年、一昨年と比べてかなり音数が少なくなってるかな。Stephen "Di Genius" McGregorが作ったオケにしてもRussianのオケにしてもそうでしたね。でもGachapan(Gacha & Pancho)のトラックは比較的音数が多かったなあ。そう言えば、今年はGachapanのトラックを演奏することが凄く多かったね。
 
●お客さんの反応はどうでしたか?
T:ロックのフェスも一般的に動員数が減ったと話には聞きますけど、僕らがステージから見ている分にはあまり感じないですね。確かに規模はやや縮小しているようだけど、逆により一層レゲエが好きなお客さんが多くなった感じがしますね。
 
●そうした野外フェス・シーズンの〆として間もなく「Soul Rebel」が開催されますが、「Soul Rebel」の魅力とは何でしょうか?
T:野外フェスの先駆けであって、僕らにとっても初めての体験だったから、「Soul Rebel」には特別な思い入れがありますね。あの初めて日比谷野音のステージに立てたっていう感動は今でも覚えていますし、毎年色々なことを経験させてもらってます。そう言えば「Soul Rebel」って他のフェスと比較するとお客さんの年齢層が少し高いんですよ。それだけコアなレゲエ好きが来てくれるイヴェントでもありますよね。だから演奏してる側としても楽しいんですけどね。
 
●今年の「Soul Rebel」でファンに期待して欲しい点と言えば?
T:今年も小さい会場から大きな会場までライヴ&ダイレクトでより一層スキル・アップしたHome Grownを観て欲しいですね。

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