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"SOUL REBEL" SPECIAL : REVIEWING DI SCENE of 2010 no.08
PUSHIM
 
Interview by Midori Aida / Photo by Kobayashi Taxi
 

 配信限定シングル「誓い feat. MIHIRO〜マイロ〜」が話題のPushim。「Soul Rebel」を始め毎年多くのレゲエ・フェスのトリを務めてきた彼女も今年はご懐妊のため不参加。その彼女に、いつもとは違った角度から見つめたはずのシーンについて語ってもらった。
  
●今年はご懐妊ということもあって、夏のレゲエ・フェスティヴァルには出演されていなかったのですが、逆に初めて客観的に観られたのでは?
Pushim(以下P):改めてレゲエの大きな野外イヴェントを客席の方から観て「あぁ、凄いエンターテイメントしているものやな」と。全体がパッケージになっていて、最初から最後まで面白くてすごく良いものになってるなと思いましたね。あんなに出演者のみんなが横に繋がっているっていうのは、他のジャンルの音楽ではなかなかないんじゃないかなぁと思って。
 
●今後の制作やライヴに活かせるような収穫はありましたか?
P:こうしたらおもしろいやろなとか本当にたくさんのことを感じましたね。今後、子供が生まれたり、年齢を重ねていくにつれて、誰かが自分の歌を聞いてくれている時に、おおらかな気持ちになって癒されるとか、気持ちも身体も委ねられるような時間を与えられるような曲を、これから私がもっと頑張れば作れるんじゃないかなと思いましたね。
 
●今年を振り返って日本のレゲエ・シーンはどうだったと思いますか?
P:日本のレゲエ・シーンというより、大きく音楽全体で華やかな年ではなかったような気がするけども、でも、それがいい過渡期として、"ここを乗り越えたらまたいいものに巡り会えるんじゃないか"と思いつつみんな音楽を作ってる感じがしますね。実際、CDが売れへん厳しい状況とかもある中で、今回自分が今まで出演していたショウを観て、あんなにお客さんに満足してもらえるエンターテイメントが出来ている、そういう実力をうちらは持ってるな、と感じました。今年はとてもいい勉強をさせてもらった年だと思いますね。個人的には妊娠ということもあって幸せも感じながら、時には不安になったりすることもあるけど、これを素直に歌にすればいいかなと思ってます。
 
●ご自身も過去10回出演されていた「Soul Rebel」が今年も間もなく開催されます。Pushimさんから見て「Soul Rebel」の魅力とはなんでしょう?
P:夏のレゲエ・フェスのように"暑い夏と音楽を楽しむ"というのとはまた違って、都会の中でゆったり、良い気候の中、ほんとに開放的な気持ちで音楽だけに集中できる、純粋にショウを楽しめるイヴェントですね。出演するアーティストも夏の間に数多くのショウをこなした集大成みたいな感じで、その年の夏で完成した一番良いところを見せることが出来るので、お客さんも贅沢に楽しめるのが「Soul Rebel」だと思います。

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