BAGDAD CAFE THE trench town
~10th Anniversary~
Interview by Masaaki Okino / Photo by Kimihiko Nitta
BAGDAD CAFE THE trench townがバンド結成から10年目を迎えBagdad Creationsとして再スタート。それを記念すべくリリースしたベスト・アルバムや彼らの軌跡、そして今後について、メンバーのマイケル★パンチと岩井ロングセラーのお二人に話を聞いた。
今年4月からバンド名がBagdad Creationsに変わりました。"Creations"という言葉はヴォーカルのmaiちゃんのアイデアからです。昨年の暮れ頃から10年の節目を何となくみんな意識し始めていたのですが、そこでバンド名を変えてしまうというような斬新な感覚が逆に僕達っぽいなとも思いますね。
実際、ひとつのバンドが名前を変えるというのは大変なことかも知れませんが、それはまだ耳慣れ無い名前でやっていくことでいままで以上に良いものを作り上げなければいけないという想いと、活動10年目を迎えてリフレッシュしたいという気持ちからで、更に個々のメンバーが新しいものをクリエイトしようという意気込みも込められていますね。実際、そういうプレッシャーのようなものをみんなが持ち始めていますし、それは演奏だけじゃなくバンドとしての動きにも表れてくるでしょうね。例えば僕(岩井ロングセラー)個人としては、オルガンのドローバーのセッティングやプレイの仕方も以前の名前の時とは違うし、そうやってみんなも新しいことに挑戦していこうという姿勢になっています。
今までほぼ毎年アルバムをリリースしてきて、自分達主催の野外イヴェントもやってきたのですが、そういうバンドとしての行動に関しては番長(ドラム)の力が大きいです。「さてどうしよう...」となった時に番長は「みんなの意見に任せるよ」というスタンスでいながらも結局、みんなが彼に最終決定を委ねるようになっています。音楽的な部分はまた違うんですけどね(笑)。
そして、この節目を機にBAGDAD CAFE THE trench townとしてベスト盤も出そうかということになったのですが、ベストといっても過去の曲を寄せ集めただけのものにはしたくなかったのです。実際、ライヴでは既に昔の曲のアレンジも演奏も変わってきているので、現在の僕達の演奏で新しくアレンジし直したものと、やはりそれだけではということで新曲とライヴ・ヴァージョンも交ぜて構成されています。僕(岩井)とマイケル★パンチとギターのRAITAとベースのyanaちゃんとが曲によってそれぞれミックスを担当して。新曲はすでに断片的なネタのようなものはあったので、そこから作っていきました。前作あたりから自分達のスタジオで自らの手で出来る限りのことをやれるようになったので、時間的にも余裕をもって曲作りや練習ができるようになったことが制作面で大きなプラスになっています。
活動10周年を迎えて振り返っても特に感傷的なものはないですね。まあ、メンバーも変わらずずっとやってきたから10年前の話を全員でできるということは凄いですけどね。嬉しいことも恥ずかしいことも(笑)。まあ、結成当初と違って今では「自分たちはレゲエ・バンドだ」と胸を張ってはっきりと言えるようになったかな。確実にレゲエが好きで、レゲエを演奏しているという気持ちと言うか。みんなの演奏や歌、主張のヴァリエーションもクオリティも成長してきたし、曲の中での各人の自由度が凄く高まってきましたね。
こうして少しずつ活動の幅を拡げながらもメンバーも変わらず全員で楽しく頑張ってやってこられた一番の理由は、ずっと大阪を拠点としていることなんじゃないかな、とも思います。
"The Best Of Bagdad Creations"
BAGDAD CAFE THE trench town
[Victor / VICL-63561]
[〜Meets The Reggae 2010〜]
[日時]9/19(日)開場12:30/開演13:30
[会場]大阪城音楽堂
[出演]Bagdad Creations
[Guest]こだま和文, Likkle Mai, Leyona, Keison, 三宅洋平, 今野英明, Miss Monday, Metis, SHINGO☆西成, カルカヤマコト, 韻シスト
[練り歩き]Black Bottom Brass Band
[DJ]Okino, Yone, 下村"飛2"真一, サンデーカミデ
[Host MC]Mark'e
[料金]前売¥3,900/当日¥4,600
[問]Greens/06-6882-1224
[HP]http://www.greens-corp.co.jp/