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329    COLUMN    RAW SINGLES

Raw Singles
Text by Takanori Ishikawa
 

1. Vybz Kartel / Clarks (Tad's)
既に大ヒット中ですね。オリジナル・ジャグリン "Mad Collab" 使用。シンプル&シャープな反復ビートで余計な装飾は一切なし。Popcaan、Gaza Slimをフィーチャーした構成は、Young Moneyあたりを参照している節も感じられます。
 
2. Vybz Kartel / Life We Living (Tad's)
過酷な現実の中、生活に苦しむ人達が多い状況をリリックスに。政治家の偽善に対する怒りも交えて歌心たっぷりにDJ。R&B系のスロウなトラック "Better Life"。ブ厚いボトムがいい感じです。B面にはBack Rynoを収録で、こちらもGood。
 
3. G-Whizz / On & On (Tad's)
"Better Life"。B面収録曲で、A面はKonshens「The Realest Song」。「No Scrub」を思い出させるようなメロウなギターとドラマティックなピアノに呼応する若々しいシングジェイ。「脇目も振らずに働いて、絶対に成功を掴んでやる」という内容。
 
4. Busy Signal / Government Gone Lulu (Juke Box)
Super Cat風のフロウでスタート。途中から早口DJにスウィッチして一気に聞かせるスキルフルな一曲。政府、政策批判ソング。トラックは "Boops" (Techniques)のリメイク。(元はToots & The Maytals「54-46」)ベース、キーボード共にオリジナル "Boops" に忠実な仕上がり。
 
5. Chino / Phone Girls (Juke Boxx)
"Boops" リメイク・トラック。大胆に音を抜き差ししたパンチのあるミックス。セルラとギャルを題材にした現在の風俗をリズミカルにDJ。80年代後半から90年代前半のDJをネタにしたオールドスクール・スタイルを披露しています。
 
6. Roman Virgo / Ghetto (Juke Boxx)
少し前からFMでもヘヴィ・プレイされていた "Stalag" リメイク・トラック。オリジナルよりも気持ちアッパーで開放感のあるサウンド。ヘヴィなドライヴ感はオリジナル版からしっかり継承されています。"無い無い尽くし"のゲットー生活をコクのある歌声で力強く熱唱。
 
7. Tarrus Riley / Mi Homeland (Juke Boxx)
"Stalag" リメイク。イントロから弾けまくる素晴らしい歌唱でジャマイカの現実を訴える。要所でユニゾンするバック・コーラスも鮮やか。B面収録はEle-phant Man。こっちは「ゲットーの若者よ、目を覚ませ」とメッセージを送る一曲、かなり良いです。
 
8. Mavado / Everything A Go Down Inna Hole (Big Ship)
オリジナル "Gun Show" リズムでのMavado。シアトリアルかつ威圧的なシンセ、アグレッシヴな打ち込みビート、キレキレのミックスにダークなMavadoのヴォーカルとケチのつけようがない出来。単純に音楽としてのクオリティビティがベラボウに高いですね。
 
9. Busy Signal / Comfort Zone (Penthouse)
オリジナルのミディアム・トラック "Big Stage"。メロディアスなギターと咽ぶSaxをフィーチャーした音作り。当レーベルらしいスケール感のあるサウンドが良し。「君が大事だ、お互いに関係を深めていこう」と甘くDJ。
 
10. Sanchez / Who Am I Without You (Penthouse)
"Big Stage" 使用。落ち着いた歌唱としっとりしたミックスで (9) とは違ったフィーリングを感じさせます。シックな歌物を自分色に染め上げるSanchezの実力って大したものだなと再認識。「君なしでは生きて行けない」と歌うラヴ・ソング。
 
11. Roman Virgo / Taking You Home (Penthouse)
"Big Stage"。切々と、情感を滲ませながらリリックを重ねていく味のある一曲。最近のシンガーとしては珍しいタイプだと思います、正統派ではありますが。表現も良い意味で古典的な部分がありますね。「今夜は一緒に愛し合おう」という内容。
 
12. Konshens / War Straight (Roots Survival)
ヨーロッパ諸国、UKからは相変わらずコンスタントに現在形のルーツ・チューンがリリースされています。この曲もその中の一つ。リズム・パートは完全に昨今の派手目なヒップホップ・ビートを踏襲しています。戦争と、それを仕掛ける政治家達を攻撃。
 
13. Wasp / War Zone (SWS)
煽情的なドラム・ラインとソリッドなベースが武骨にアタックするオリジナル・ジャグリン "Euro Swagga"。ガンショット等ヴァイオレンスが多発している地域の現実を描写。抑制された淡々とした語り口が逆に厳しい状況を浮き彫りにしているように思います。
 
14. Capleton / Truely Blessed (Oneness)
美しいサックスが大活躍。スロウなオリジナアル・ルーツ・トラック "Soul"。ミックスは往年のUKラヴァーズ的な繊細さがあって独特。なので、80年代初期の「All Tone」サウンド上でCapletonがDJしているような趣きがあります。貫禄のJahアンセム。良いです。

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