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329    ARTISTS    FIRE BALL

FIRE BALL
ZERO
 
Interview by Nobuhiko Mabuchi / Photo by Masashi Sakurai
 

 制作期間は史上最短、ゆえに攻めの姿勢で作り上げたというFire Ballの7thアルバム『Zero』。今作はMighty Crownが初期段階から深く関わり、彼等の今年のテーマである"Zero"を14曲(イントロ&スキット含む)で表現。挑戦心が生んだ最高傑作!!
 
●配信第一弾曲と同じく、今作のタイトルも『Zero』。どのような心境で制作していったんですか?
Chozen Lee(以下Lee):無の境地ですね。Zeroって考えたときにいろんなことを連想しすぎちゃって、それじゃあZeroじゃないってことで無にいき着いたっていう。今回はオケの用意もなかったし、本当にZeroからのスタートでしたね。
Truthful:Zeroってテーマが、自分らがレゲエと出会った頃の気持ちを思い出せたってのもある。
Jun 4 Shot(以下Jun):今回の制作は、とにかくガムシャラだったし。
Criss:だから、またこっから新しいものが作れるって気持ちもあった。
 
●すでに現場を沸かしている配信第二弾曲となる「Dreamer」は、どのように出来上がっていったんですか?
Criss:(Masta)Simonのアイディアの中に「Dreamer」ってワードがあって。
Lee:Dreamerってどういう人か考えたら、凄いポジティヴな人ですよね。ちゃんと乗り越えなきゃいけない壁を持ってる人で、単純な自由人ではない......。そうやって夢を持っている人たちに対して、単純に頑張れって言葉をかけるんじゃなくて、自分が頑張ってる姿を見せるような伝え方がしたくて。
Criss:レゲエを始めた頃から、俺たちもDreamerだったわけだし。
Jun:その辺の感情を思い出したから、強い気持ちで歌えたんだと思う。
 
●先行配信曲「Zero」と「Dreamer」はGacha(Gachapan Records)によるトラックですが、彼がいま注目されている理由とは?
Truthful:やっぱりジャマイカに住んで音を作ってるから、今の感覚が出てるところかな。ジャマイカ人にもひけをとらないクオリティーだし。
Criss:メロディがしっかりあって、コード進行のセンスがいい。いろんなタイプのオケが作れるのもいいよね。
 
●Supa Dupsのオケにのっかる「狼煙〜Ready To Go〜」はFire Ball作品に欠かせないダンスホール・チューンで、これはライヴでも武器になる曲だなと。
Truthful:自分が持っている想いが連鎖してけば、デカいことになるってことを歌ってる曲だね。
Lee:「Light Up The Fire」を超える曲を作ろうって気持ちもありましたね。今回は自分たちが作ったマスターピースを打破したい、って想いもあって。例えば「Bring It On」を超える曲として「Reggae's Not Dead」を作ったり、「With You All The Way」を意識して作ったのが「Missing You」だったり。そういう気持ちで曲を作ることで、間違いない曲が増えていくと思うんで。
 
●アルバムの最後を飾る「Missing You」は、サウンド的にもリリック的にも幅広く聴いてもらえる名曲だと思いました。
Jun:そうなってくれるといいですね。この「Missing You」は、先に逝っちゃった人にも、いま生きてる仲間にも当てはまるし。
Lee:家族であったり友達であったり、それは聴く人次第。あと、この曲は喉の神様に手を合わせてから出来上がった曲でもある。
Truthful:制作も後半に差し掛かってスタジオワークが続いてたんで、葉山にあるYotaの家で作ってみるかってことになって。で、その近くにある森戸神社のおせき稲荷にお参りしたんだよね。
Criss:それまでLeeは咳こんでたんだけど、ピタっと止まってね。
Jun:いい曲もできたし、今度はありがとうを言いに行かなきゃだね。
 
●他にも "Stalag" のリメイクを使ったTruthfulのサウンド讃歌「Sound Killer」、父親になったChozezn Leeの微笑ましいコンビ曲「Mama Can Dance feat. Mia」、Crissが新境地に挑んだ現場チューン「Hold My Hand」、そしてJun 4 Shotが伝えるメッセージ・チューン「Up To The Sky」など充実のソロ曲を収録する今作。改めて、どんなアルバムに仕上がったと思いますか?
Lee:成長の過程であり通過点の1枚ではあるんですけど、みんなのソロ曲を含めて『Zero』に相応しいアルバムになったと思いますね。
Criss:今回は打ち込み中心でバンドを入れてないってところでもZero感が出せたと思う。昔はバンドではなくオケで曲を書いてたわけだし、そこにもこだわってます。
Truthful:今までの俺らのアルバムは、聴き終えた後に映画1本観たような満腹感があったけど、今回はサラっと繰り返し聴ける内容だと思う。
Jun:整いました! Zeroとかけまして、制作を一緒にやってきた仲間ととく。
Criss:その心は?
Jun:円(縁)です。
Truthful:......。あまりに綺麗すぎちゃってコメントしようがない(笑)。
 
●では上手く締めていただいたところで(笑)、最後に今年の『横浜レゲエ祭』についてもお願いします。
Lee:場所は初となる赤レンガ。スゲーいいとこですよ。
Truthful:海っぺりだから、スタジアムよりも横浜感が楽しめると思う。
Criss:今年はRhymesterとかOzrosaurusも出るから、俺たちも楽しみだね。
Jun:チケットも即完だったみたいだし、会場に来てくれた人が満足するパフォーマンスを見せますよ。


 

「Zero」
Fire Ball
[EMI / TOCT-26984]
 
 

 

FIRE CAMP TOUR 2010

10/12(火)名古屋 Diamond Hall
10/14(木)東京 渋谷-AX
10/17(日)福岡 Drum Logos
10/19(火)大阪 なんばHatch
10/23(土)札幌 Penny Lane24
10/28(木)横浜 横浜Bliz
[問]www.mightycrown.com
   KM Music/045-201-9999

 

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