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328    ARTISTS    HAN-KUN

HAN-KUN
VOICE MAGICIAN II
 
Interview by Nobuhiko Mabuchi
 

 今作でも自身の異名である"Voice Magician"をタイトルに掲げ、レゲエや現場への想い、そして生き様を曲に込めたHAN-KUN。自分が信じたレゲエ道を突き進む彼が、ファースト・アルバムから約2年振りとなる最新作で表現したかった今とは何か?
 
●昨年7月にソロ第一弾シングル「Keep It Blaz-ing」、12月に「Don't Cry」、そして今年5月にサード・シングル「Touch The Sky」をリリースしての今作。どんな事を考えて作っていったんですか?
HAN-KUN(以下H):純粋に自分が表現したいものを出すって事ですね。そこをストイックにやり続ける事で、自分が進む道が見えてくるものだと思うし。
 
●ソロ制作のキーパーソンとなっているShaggy BandのShaun "Natty Mark" Darsonを迎えて制作した楽曲が、イントロ含め「Fire Burning」や「Dreamer」など全5曲収録されています。ジャマイカではどんな作業になったんですか?
H:Nattyは俺のアルバム制作の中で主軸を担うメンバーなんですけど、俺が自分で打ち込んだデモを持ってジャマイカに着いたら、2日後にはShaggyのツアーでオーストラリアに行くって聞かされて......。とにかく時間がないって事で急いでスタジオをおさえて、Nattyのフライトの直前まで作業してましたね。お陰でノルマはクリアできたんで良かったですけど、最初は本気で焦りましたよ(笑)。でもNattyとの制作を終えたことで時間が出来たので、そのぶん「Red Hot」って曲をNotice Productions(Ding Dongの「Holiday」などを手掛けているプロダクション・チーム)と一緒に作る事もできた。これも全てガイダンスだったのかなって思ってます。
 
●「Miss M.I.C.」ではRussianの "Bomb A Drop"、「Stars」ではSean Paul「Hold My Hand」と同トラの "Relationship" を採用。
H:自分で叩き台を作るオケの他にも、既存リディムから沸いてくるリリックや曲のテーマも大切にしたいんで。あとはやっぱり、いいオケだなって思ったら純粋にのせたいって気持ちになりますからね。
 
●アルバムの最後を締めくくる曲として「One Love」を収録。シンプルで壮大なテーマですが、この今のタイミングだったから歌おうと思ったんですか?
H:これが今、俺が一番望んでいる事ですね。ずっと思い続けてきてる事でもあるんですけど、ちょうど今回の制作でジャマイカに行ったのがハイチ大地震の直後だったので、同じカリブに浮かぶジャマイカが国中で動いてるのを肌で感じたんですよ。そこで自分ができる事は何だろうと考えたとき、曲を作って歌にしていく事だと思って。そしたら、やっぱOne Loveかなと。
 
●今回のアルバムで新たな挑戦となったことは何でしたか?
H:自分のウィーク・ポイントはトピックの幅なんで、そこと向き合った事ですね。あまり変化球が投げれるタイプじゃないですけど、そこにトライしたり......。アルバムで言うと「Stars」って曲なんかは、リリックの視点とか面白く書けたんじゃないかなって思ってます。
 
●やはり常に自分の中の壁を越えていく制作でありたいと?
H:そうですね。そこが自分の中の軸っていうか。フィーチャリングなしでやってるのも、自分と向き合って自分に勝ってこそアルバムだっていう想いが根底にあるからなんです。
 
●作品タイトルを『Voice Magician II』としたところにも、Han-Kunのアルバムに懸ける想いが表れていますよね。
H:とりあえず"Voice Magician"って言葉は自分のA.K.A.でありつつ、自分のアーティストとしての理想像でもあるんですよ。今はまだまだ自分で言ってるだけですけど、Voice Magicianを目指すために突き進んでいる俺の今が、このアルバムでは表現できてると思います。
 
●副題に"〜Sound Of The Caribbean〜"とはつけたのは?
H:「Treasure Hunter」って曲が出来上がったときに、アルバムのコンセプトにしようってアイディアが浮かんで。音の船にのっかった海賊みたいなイメージなんですけど、その辺もアルバムを通して感じてもらえたら嬉しいですね。
 
●今作はソロ・レーベル、Magic Moment Recordsからのリリースになります。始動した今年3月にはレーベル名を冠にしたイヴェントも開催されましたが、そもそもレーベルを持とうと思ったきっかけは何だったんですか?
H:純粋に自分のレーベルがあったらカッコいいなって(笑)。ホント、最初はそんな気持ちだったと思います。あとは自分名義の作品をアナログ・リリースしたいって想いですね。
 
●ちなみにプロデュース業に対する興味はあるんですか?
H:面白そうだなとは思うけど、自分ひとりをまだプロデュースできてないので(笑)、そこからやっつけないと。でも、自分が人にチャンスを与えられる立場にいけたなら、そのときはやってみたいですけどね。今はまだまだ、です。
 
●セカンド・アルバムを作り終え、今後はどんな事を考えてますか?
H:まずは現場で、この作品の結果を感じたいですね。今年の夏はソロでライヴする時間が多くとれるので、今までとは違ったパフォーマンスが出来ると思うし。次のアルバムに向けて制作も続けていきながら、Voice Magicianを目指してやっていきます。
 

「Voice Magician II」(通常盤)
Han-Kun
[Toy's Factory / TFCC-86329]
 

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