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THE MAZE

導楽
　
Interview by Nobuhiko Mabuchi / Photo by Fumi
　

　今年3月から約1ヵ月間のジャマイカ滞在で、己の方向性を具体的にイメージできたという導楽。このシングルには、Russianと制作したタイトル曲をはじめ、彼の真価が知れる全３曲が収録されている。シーン期待のシングジェイが聴かす"今"とは？
　
●全ジャマイカ制作となったタイトル曲「top a top」に込めた想いから聞かせてください。
導楽：第一線でずっとやり続けるっていう、俺の決意を歌った曲っすね。誰かの真似ではtop a topには行けないし、自分は日本のポップス界でもレゲエ・ディージェイとして喰っていける場所を作りたいっていうか。そのために、オリジナルな部分をもっと磨いていかなきゃいけないんすけど。
　
●プロデュースをRussianに依頼した意図は？
導楽：いま旬なプロデューサーだし、"Go Go Club"リディムとか怪しい感じのオケは今までの俺にはない色だったんで。
　
●「Starlight Reggae Festa in 明宝 2010」のテーマ・ソング「Freedom」はRUEEDとの初コンビネイションですね。
導楽：去年から話があってだいぶ前に出来てたんですけど、リリースのタイミングを逃しちゃったんで寝かしてた曲っすね。RUEEDとは長い付き合いだし、スタジオ入って話し合ってオケ聴きながらリリック書いて、3時間くらいで出来上がった感じです。
　
●3曲目の「JUDGEMENT」では"普天間問題"や"外国人参政権"といった旬なトピックを挙げ、コンシャスな仕上がりですね。
導楽：ジャマイカ人はジャマイカ人のためにレゲエを歌ってるんすよね。例えばパン１個買うために銃を撃っちゃう子供がいたり、そういう社会の現状を歌うからBounty（Killer）に指が挙がるわけで。だから俺の場合は、日本人として日本のことを歌うのが大切なんじゃないかって思うし。
　
●リリックで"能無い議員"と言ってますが、参院選に向けて狂った議員が沢山擁立されてますからね。
導楽：やっぱレゲエは言いたいことを言う音楽なんで、過激なことだって言ったほうがいいと思うんすよね。
　
●そして日本人の誇りを歌うことも、導楽というアーティストのアイデンティティであると？
導楽：日本には歴史文化があって神話がある。そういうことに関して、ハッキリ言って俺はレゲエと出会うまでは何も興味なかったんですよ。でもジャマイカへ何回も行くようになってから、日本を知りたいという衝動にかられて......。そっからっすね。だからレゲエで、日本の現状や日本人の誇りも表現していきたいんすよ。まだまだ勉強途中すけど、そんな俺だからこそ言えることもあるし、だからこそ伝えられることもある。「JUDGEMENT」みたいな切り口の曲は、やってく意味があると思ってます。
　
●シングル作品だけど、色の違う３曲が並ぶ内容になりましたね。
導楽：そうすね。俺もバランスいいかなって思ってます。「top a top」がRussianの打ち込みで、「Free-dom」がStoned Rockersで「JUDGEMENT」がChannel Links Bandのバンド・サウンドだし。これからも色んなタイプのオケで歌っていきたいっすね。
　
●7／24の初ワンマン＠clubasiaをはじめ夏はライヴ三昧だと思いますが、それ以外で今後の予定は？
導楽：秋くらいに2ndアルバムを出す予定があるんで、そこに向けてイメージを固めていくのと、コンピの話もあるんで曲を書きまくろうと思ってます。ライヴもガンガンやりつつ、マイペースで止まらずやってきたいっすね。
　

"top a top"
導楽
[Nayutawave / UPCH-80180]