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327    COLUMN    PLAY IT LOUD

ROMAIN VIRGO / ROMAIN VIRGO
[VP/VP2407/輸入盤]
ジャマイカ版「アメリカン・アイドル」である「ライジング・スター」で優勝を飾り、説明不要の「Mi Can't Sleep」で本格ブレイクを果たした弱冠20歳の注目新人がデビュー作をリリース。ペントハウスらが用意した温もり溢れるトラックの上にロメインの真っすぐな歌声が乗る作風には、王道レゲエ作品ならではの清々しい魅力がたっぷり。主役の歌唱には多少荒削りなところもあるものの、その直球ぶりは高感度大。(大石始)
 
DAKAR-INGSTON / YOUSSOU N'DOUR
[EMARCY/5325472/輸入盤]
セネガルのスターが全編レゲエ・リズムの作品をリリース。プロデュースはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのメンバーとして活躍していたタイロン・ダウニー、演奏もジャマイカの名プレイヤー達が参加、ハイトーン・ヴォイスと独特の節回しで聴く人を魅了します。西アフリカ特有の楽器、トーキング・ドラムの音色がレゲエと融合し新鮮な響きを与える。真摯にレゲエと向き合ったモダン・ルーツの好盤よ。(磯野カツオ)
  
DUB PLATES CHAPTER TWO / KING EARTHQUAKE
[KING EARTHQUAKE/KECD004/輸入盤]
サウンド・システムの爆音はジャー・タビーズと双璧を成すキング・アースクエイク。その迫力はスピーカーの前に立つと重低音の圧力で体が数歩前に押し出される程。今作品はタイトルが表す様に同サウンドにてプレイされるスペシャルをコンパイルしたインスト作品。うねるベース、突き刺さるスネア、刻まれるハイ・ハットは正にその名前に相応しい音だ。UKウルトラ・ロアー・サウンドの真骨頂が発揮されている。(楳原豊人)
 
HOLD IT DOWN / SANDEENO
[GUSSIE P RECORDS/GPLP310/輸入盤]
ヴェテラン・シンガー、サンディーノの新作は多くの作品を共に制作してきたガッシーPから。ファッション・レーベル時代から定評あるプロデューサー&エンジニア自らが制作したキレの良いオケにトップ・クラスの歌唱力を持つ彼が安定感のあるヴォーカルを乗せ最強タッグを披露。シャカのプレイで話題の「Exodus」リメイク・オケ「Worthy To Be Praised」の収録も嬉しい。各曲ダブ・ヴァージョン付の全8曲。(楳原豊人)
 
RISCO CONNECTION / RISCO CONNECTION
[MUSICA PARADISO/MP424326/輸入盤]
ジャンルで括るとディスコ・ミュージックになるのかしら? いや、今作はソウル、ディスコ、ダブ、ラヴァーズ、ハウスがミックスされた贅沢なスウィート・レゲエだね。胸をときめかす要素しか入ってないぜ。躍らせるための仕掛けがたっぷりさ。30年ぐらい前の音楽なのに全く錆び付いていない。発想が斬新やからね。12インチ・レコードのB面は必ずVersionだった時代のエネルギーと空間を味わって欲しい。(磯野カツオ)
  
JOE GIBBS 12" REGGAE DISCOMIX SHOWCASE VOL.5 / V.A.
[VP / 17 NORTH PARADE/VP4169/輸入盤]
聴けば聴くほどプロデュ−サーとしてのジョー・ギブスの手腕の確かさ、そしてエンジニアとしてのエロル・トンプソンのセンスの良さを再認識してしまうディスコミックス・ショウケース・シリーズの5作目。5作目となってもそのクオリティが下がることは全くない。77年から82年というレーベル絶頂期にリリースされたものからのチョイスだから素晴しいのは当然の話だが、やはり1曲ごとに唸ってしまう。(大場俊明)
 
DANCEHALL VOL.2 - THE RISE OF JAMAI-CAN DANCEHALL CULTURE / V.A.
[SOUL JAZZ/SJRCD223/輸入盤]
ダンスホール・レゲエ文化を学びましょう。最適のコンピレーションです。選曲はレゲエ・マスター、スティーヴ・バロウが担当。1980年代の生音バンド・サウンド中心のセレクション。リズムの変遷や常に現場で凌ぎを削るDJ、シンガー達の個性を肌で感じることが出来ますよ。ハイスピード化した現在の真逆、テンポ、間合い、タメが鍵を握るエンターテインメント。低音の美学、マイクと共に磨くのさ。(磯野カツオ)
  
ピース・オブ・ジ・アイナ/ティピカル・ハワイアンズ
[ビクター/VICP-64821/国内盤]
"典型的ハワイ人たち"というバンド名がすべてを表す中堅ハワイアン・レゲエ・バンドの最新作が日本盤化。ハワイらしい大らかなコーラスワークが彼ら最大の売りで、ジャマイカやアメリカのトレンドに左右されることなく独自のレゲエ・スタイルを磨き上げてきたハワイアン・レゲエのタフさを感じさせる仕上がりだ。南国らしい湿度をたっぷり含んだ楽曲も素晴らしい出来。じっくり味わいたい良作だ。(大石始)
 
エコル・ミュ−ジックII〜アンセム/エコル
[ビクター/VICP-64820/国内盤]
ハワイアン・レゲエの代名詞的存在とも言えるマウイ島の3人組、エコル。ハワイのグラミー賞"ナ・ホク・ハノハノ・アワード"の受賞歴もあり、アメリカ本土での人気も高い彼らの最新作がこれだ。素朴ではあるものの丁寧なバックの演奏と、キャッチーなメロディーの連発は、90年代までのレゲエ愛好家ならばストライクのはず。ハワイアン・レゲエの魅力のひとつである美しいコーラスも堪能できる一枚だ。(大石始)
 
ストリクトリー・ダブ/プリンス・ジャミー
[ビート/PRESSURE SOUNDS/BRPS067/国内盤]
キング・ジャミーがまだプリンス・ジャミーと呼ばれていた81年にリリースされた、長らく入手困難だったダブ・アルバムの初CD化作品。全編スライ&ロビーによる重厚なリズムと計算尽くされた抑えめのダブ・ミックスは素晴しい。しかもヴォーカル部分は全てカットしているのでクール度が倍増している。クラシック・リディムとオリジナル・リディムのバランスも程よく、ついつい聴き入ってしまう。(大場俊明)
 
ボン・ヴォヤージ・ラヴァーズ〜レインボー・ヴィブス〜/V.A.
[ビクター/ VICP-64823/国内盤]
お馴染み、Mr.Beats a.k.a. DJ Celoryによる好評ミックス・シリーズの最新作が到着。スウィートなラヴァーズをスムースにミックスして幅広い支持を得るこのシリーズだが、今回はDJ Celory自身のディレクションによるカヴァー曲(UKのリー・フランシスによる録り下ろし)が収められているところがポイント。全34曲77分、ただひたすらに心地良いラヴァーズが繋ぎ合わされた最高のミックスだ。(大石始)
 
絆〜エナジーズ・イン・ミュージック/V.A.
[スリー・トゥリー・ミュージック/ ttm-002/国内盤]
スタジオ東和の武論尊とThree Tree Musicが贈る"Energies In Music"シリーズ三部作の第2弾は、"絆"をテーマにしたもの。つまり人と人の繋がりをテーマとしたため、敢えてコンビネーション・チューンが半数以上を占める構成となっている。そのため物語性が強調され、自分と照らし合わせてイメージの膨らみ易い曲が多いはず。若手ばかりなので荒削りではあるが、新鮮な響きを持つアーティストも多い。(大場俊明)
 
レイモンドVレイモンド/アッシャー
[ソニー /SICP-2464/国内盤]
6枚目となる新作。実生活で抱えていた離婚問題を題材にした楽曲を含むあたり、相変わらず話題性も込みでの高注文度だが、作品としての新しみもなかなかのもの。特に、ウィル・アイ・アム提供のエレクトロ風味満点なシングル曲やアヴィラ・ブラザースの仕事には、少なからず色めき立つ。でも白眉は、オーソドックスな歌い込み系での彼か。ここでの勇ましい歌唱には、わかっていながら持って行かれること必至。(石澤伸行)
  
スティル・スタンディング/モニカ
[マンハッタン/LEXCD-10002/国内盤]
7年前にデビュー済みのシンガーによるセカンド作。その後は、ミュージック・ソウルチャイルドやクリス・ブラウンらの作品に裏方として参加していた彼だが、本作では、スターゲイトやライアン・レズリーらの協力の下、その制作スキルをフル稼働させることで、自らのナヨ声を最高に輝かすミッド〜スロウで押しまくる。特に、テディ御大が天に召された直後に録られたという「Love T.K.O.」のカヴァーが泣ける。(石澤伸行)
 
イッツ・タジ・ジャクソン/タジ・ジャクソン
[マンハッタン/LEXCD-10004/国内盤]
マリオ、ジョー、ライオネル・リッチーといったビッグ・ネームに対し、スターゲイトと共に作品を提供してきたシンガー・ソングライターによるソロ・デビュー作。しなやかさや繊細さを兼ね備えた歌声と、イカついジャケ写とのギャップに軽く驚かされるが、上記アーティストへの提供曲のセルフ・カヴァーを含むメロディックこの上ない楽曲群に身を委ねるうちに、彼ならではの世界観に囲まれている事に気づく。(石澤伸行)
 
ラヴ・イズ・ラヴ/ラティーフ
[マンハッタン/LEXCD-10002/国内盤]
7年前にデビュー済みのシンガーによるセカンド作。その後は、ミュージック・ソウルチャイルドやクリス・ブラウンらの作品に裏方として参加していた彼だが、本作では、スターゲイトやライアン・レズリーらの協力の下、その制作スキルをフル稼働させることで、自らのナヨ声を最高に輝かすミッド〜スロウで押しまくる。特に、テディ御大が天に召された直後に録られたという「Love T.K.O.」のカヴァーが泣ける。(石澤伸行)
  
イン・マイ・ポケット/レディー・デイジー
[ウルトラ・ヴァイヴ/BBE/BBEACDJ-114/国内盤]
ロウカスが発掘したトリオ、スマイル・レイズの前を張る女性ヴォーカリストによるソロ・デビュー作。一連の制作過程を夫と進めているあたり、エイドリアナ&ドレッド夫妻を思わせるが、その感触は本作の内容を耳にするにつけ益々強くなる。ドープかつメロウなトラック上でキュートな歌声を乗せていく様は、まさに90'sを席巻したあのテイスト。あれよあれよと、ふたりが奏でる快感原則にハマリ込んでいる...。(石澤伸行)
 
ストレイト・フロム・ザ・ハート/メリコ・X
[ビクター/VICP-64789/国内盤]
ロウカスが発掘したトリオ、スマイル・レイズの前を張る女性ヴォーカリストによるソロ・デビュー作。一連の制作過程を夫と進めているあたり、エイドリアナ&ドレッド夫妻を思わせるが、その感触は本作の内容を耳にするにつけ益々強くなる。ドープかつメロウなトラック上でキュートな歌声を乗せていく様は、まさに90'sを席巻したあのテイスト。あれよあれよと、ふたりが奏でる快感原則にハマリ込んでいる...。(石澤伸行)
 
TRANSFORM I - REMIXED / DUBKASM
[SUFFERAH'S CHOICE / DUBK-012CD / 輸入盤]
ブリストルの新世代ルーツ・レゲエ2人組のアルバム『Transform I』のリミックス・アルバム。収録された10曲のリミックスを手掛けるのも、全員がブリストルに住むダブステップ・プロデューサー達。同一アーティストの楽曲が元というのが良いキー・ポイントとなった、ダブステップの良質なコンピを聴いているかのようなバラエティの豊かさ。ブリストルという街の寛容さと、音楽的先進性を改めて感じる1枚。(飯島直樹)
 
ANIDEA / GUIDO
[PUNCH DRUNK / DRUNKCD003 / 輸入盤]
07年にはCD-Rで自主制作アルバムをリリースしている、まだ20代前半というブリストルの新世代プロデューサー。07年作には多くのラッパーやシンガーが参加し、USのR&Bやヒップホップ〜UKのグライムからの影響を直接的に感じる内容だったが、ほぼインストで構成された本作は、それらがしっかりと消化されたオリジナルな世界を披露。黒いグルーヴの中にメランコリックにゆらめくシンセのメロディが魅力。(飯島直樹)
  
SOLILOQUY / UP, BUSTLE & OUT
[COLLISION / CCT30202 / 輸入盤]
ブリストル発のボヘミアン・コレクティヴの3年ぶり10作目。これまでキューバ、ジャマイカ、メキシコ、トルコ......などを(仮想も含め)巡った経験から生まれてきた彼らのサウンド。本作ではそれらの全てが絶妙にミックスされ、辺境というか境界線上でユラユラと蜃気楼のように漂う音楽に仕上がっている。さらに、全体を包むチルアウトでダウナーな感触は、この街から生まれた数々の名作の空気も受け継いでいる。(飯島直樹)
 
CONTACT, LOVE, WANT, HAVE / IKONIKA
[HYPERDUB / HDBCD004 / 輸入盤]
エジプト人の父とフィリピン人の母の下に西ロンドンで生まれ、テレビゲームで遊びながら育ったという女性プロデューサー。8ビットの粗い感触とキラキラしたシンセのサウンド、メランコリックさが光るメロディ、ガラージファンキーを消化したパーカッシヴなグルーヴ......ビート自体は音色の影響でスクエアなノリながら、そこに太く柔らかいベースが絡むことで、なんともセクシーなグルーヴが生まれている。(飯島直樹)
 
JAHTARIAN DUBBERS VOL.2 / V.A.
[JAHTARI / JTRCD004 / 輸入盤]
2月の来日ツアーも大きな成果を収めたドイツはライプツィヒのラップトップ・レゲエ集団Jahtariのコンピ・シリーズ第2集。前作がリリースされた2年前はキッチュなサウンドとして捉えられていたサウンドが、現在こうして大きな注目と人気を集めているのは本当に素晴らしいことだと思う。本作も、そんな気運を反映したような堂々とした貫禄さえ感じる内容で、外部参加も含めた彼らの音への美意識が凝縮されている。(飯島直樹)
 
ドッグ・ウィズ・ア・ロープ/クァンティック・プレゼンタ・フラワリング・インフェルノ
[ビート/BRC-262/日本盤]
K・タビーばりの雷鳴エコーで幕を開けるコンボ・バルバロとの大傑作アルバムを挟んでの当名義2作目。どことなく後期2トーンの空気も感じさせた薄曇りの前作のムードは残しつつ、コロンビアへの移住が反映されたサウンド。郷愁を誘うラテンのメロディにレゲエのリズム隊(ドラムにはスティール・パルスやUB40を支えたコンラッド・ケリーが参加)。原色ではなく、様々な色が滲みながら溶け合った水彩トロピカル。(飯島直樹)

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