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(U KNOW)What the deal is
 
 オバマ氏の核廃絶に対する努力は評価すべきか? 今更ロシアと協定を結んでみても、在庫がテロリストの手に渡るのを防げるのだろうか? 更に中国や北朝鮮との曖昧な交渉で、一体何が進歩したのだろうか?
 
 俺自身は、共和党のバカどもみたいにオバマをこき下ろしたりはしない。確かに彼の様な人間が大統領になっただけで評価すべきだし、保険制度や、大企業を暴走させまいと努力するが故に、大企業や保険屋の用心棒に過ぎない議員や、TV局、各メディアに非難されているに過ぎない。暗殺されないのが不思議な位だ。
 
 しかし、軍事目的の核の縮小が、何をもたらすのか? 多くの核保有国は暴力団国家みたいな連中で、在庫処分の為、それがどうなるのかは、明らかで、格安の核兵器を手に入れたがっているサグ国家も沢山有る訳で、その方が俺は怖い。
 
 日本も、アメリカの顔色をうかがっていないで、唯一の被爆国として、多いに発言すべきじゃないのか? 縮小ではなく、廃絶と。本当に日本が言わなかったら、誰に説得力があるんだよって思う。そんな議員が出て来たら、はじめて在外投票しに行くね。いや、日本大使館の前でビラ配るね。
 
 保険屋と大企業をしめるのは、庶民には有り難い事だ。どれだけの不正と不平が横行されているかは、世の中が資本主義的に進化するだけ正当になってきている。しかし、ここで、3悪の一つである軍隊を解体したらどうなんだろう。それこそ暗殺されるのかね?
 
●今月の地球温暖化
 「Get Green」なるイベントが4/12、サウス・ブロンクスはセイント・メリー公園で行われた。DJ陣は、ジャジー・ジェイ(フィリー出身じゃないよ。ズールー!)グランドマスター・カズ、カルロス・ロドリゲス(Mare 139ね)とここまでは普段のイベントのレポートだが、趣旨はあくまでも地元の方々に個人レベルで温暖化をストップする為に何が出来るかというアイディアから、未だに温暖化が絵空事と寝ぼけている共和党をディスするものであった。新旧ヒップホップ、そして黄金のブレイクビーツをバックに、不要になった携帯電話、衣服、スニーカーを回収し、再利用を呼びかけるブース、それらがどう再利用されるか教育するブース、どの地元の商売がグリーン化に役に立っているか、またそういったビジネスのサポートを呼びかけるコーナーなど盛り沢山の会だった。ヒップホップもそういった意識を高めるイベントの数々に関わって来た訳だが、現知事のパターソンも昔は、よくこういったイベントに参加していたものだった。思えばあの頃の地元に根ざし、マイノリティの代弁者というイメージから典型的な政治家になってしまったのは驚きだが、資本主義社会では正当な姿なのだろう?
 
●今月のジャム
 イギリスはブリストル出身のDJ Miloが4/12、ロウワー・イーストサイドのサファイヤ・ラウンジで行われているイベント、SumniteにNYでは珍しいプレイを見せた。ミディアムテンポのファンクから、ここ数年の通な(?)DJの嗜好らしいディスコ、ブギーを2時間たっぷりプレイした。最近はハウスDJとして通っているらしいが、彼も実はワイルド・バンチというヒップホップ・クルーの一員として87年にシングルを出している。その後ワイルド・バンチはマッシヴ・アタックになるのだが、彼は90年に渡米。実は私のイギリス時代のルームメイトというか居候だった彼だが、相変わらずのポーカーフェイスで時代の流れを感じさせなかったというのが、個人的な感想?
 
●今月の訃報
 アメリカでは全くニュースにもなっていないが、日本では馴染み深いマルコム・マクラレンが4/8、2人の息子に見とられながら英国の病院で息を引き取った。64歳だった。賛否両論ではあるが、彼もヒップホップには馴染み深く、自らのアルバム『バッファロー・ギャルズ』でもDSTや、ワールド・スプリーム・ティームなるDJ達を起用していた。同時期、当時のパートナーだったヴィヴィアン・ウェストウッドとのブランド、ワールズ・エンドでもNYのBボーイをモチーフにしたコレクション、バッファーロも展開、またまた、ヒップホップ界では賛否両論のキース・へイリング等のイラストも使用した生地が印象的だった?
 
●今月の母船渡来
 ジョージ・クリントン艦長率いるPファンク・オールスターがNYにやって来た。4/9、聖地BBキングで最近のオールスターを率い、たっぷり3時間以上のショウをやり倒し、ファンクの神が降り、天井が上がり、サカー達は勝手に滅び、ジョージの性格が分裂し、多々のキャラが登場し、プロモーターがお願いだから止めてくれと泣き、ライヴが終わった。御年60云歳とは思えないパワフルなジョージだが、誰が彼がこの年まで生きると思った? でも「俺は死なない」と映画『Hail Hail Rock'n Roll』でのたまったチャックもまだ現役だし、やっぱりバターミルクの効果は凄い?
 
●今月のゴシップ
 なぜアメリカが凄いかと言うと、ヒップホップほどのサブカルチャーが、一度認知されると、一般の家庭に普通のゴシップとして、関わっている人間も認知されてしまう所である。それはどうでもいいのだけど、ナズが離婚の慰謝料として、月々ケリースに幾ら払っているとか、普通の主婦が興味があるのだろうか? 私は、全く興味がなかったのだが、ルーファス・ウェインライトなるシンガーのディテール・マガジンのインタヴューで、50セントがゲイであると発言した事が物議をかもしている。一応、50側のコメントは全くないが、10代でゲイであると自称しているウェインライトが、相談に乗ってやるから、と家に招待までしている内容である。射殺されたら面白い結末だが、50が泣きながらの会見というのも見たい? それが本当のゴシップか? それとも、やっぱりとほっとする人々が居るのか?

  
沼田 充司
DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 [Photo by Tiger]

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