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MIGHTY CROWN
ZERO MOVEMENT
 
Interview by Nobuhiko Mabuchi / Photo by iGa-c
 

今年もMighty Crownが新たなエンターテイメントを企んでいる。今年掲げた"ZERO Movement"の第1章として、まず日比谷野外音楽堂でのイヴェントが発表された。"ZERO"をテーマに猛進する彼らの真意を探るべく、海外クラッシュ遠征中のMasta Simonをキャッチし、話を訊いた。
  
 
●2010年は"ZERO"をテーマに活動していますが、そこに込めた想いから聞かせてください。
Masta Simon(以下S):新たなスタートってこと。去年で俺たちの第1ステージが終わって、第2ステージのはじまりって意味でもZEROから始めたかったんだよね。音楽シーンを見てもCDが売れなくなったり、イヴェントの集客が減ってきたり、そういう時代じゃん。だから、また振り出しに戻ろうっていうかさ。全部はサイクルだと思ってるから。いいときもあれば、悪いときもある。レゲエ・シーンにしても、ムーヴメントがあって、そっから残る奴は残るし、去っていく奴もいる。こっから本当のシーンを作っていくことになると思うんだよね。
 
●具体的に考えていることはあるんですか?
S:昔の気持ちを思い出しながら、いま持ってる経験を使ってやり直そうと思ってる。それは「(横浜)レゲエ祭」もクラブでやるイヴェントも、Crownファミリーの制作も全部だね。偶然かもしれないけど、年明けにセット・ツアーまわったとき、新幹線が動かなくて久々に車で移動することになったんだよね。昔はそうだったし、やっぱり初心に戻れってことなのかなと思ってさ。
 
●ある意味"ZERO"というテーマは「どう生きていくか」ってことなのかなとも?
S:誰でも生きていれば壁にブチ当たるわけで、そういうときこそサヴァイヴしていく気持ちが大事だと思う。アツい気持ちとかRebelな気持ちを忘れがちな人が多い今、自分たちを戒める意味でも"Zero"っていうテーマは当てはまるしね。
 
●サウンド・クラッシュに関しても、"ZERO"の気持ちで挑んでいくと。
S:そうだね。US World Clash、 JA World Clash、UK Cup Clash、とデカいクラッシュが幕を閉じた。閉じれば新しいクラッシュは生まれる。正にZEROの年だね。
 
●クラッシュと言えば、まず4月3日にアンティグアで行われたPoison Dart(フロリダ)との一騎打ちで見事勝利。続く4月5日には、ジャマイカでワールド・クラッシュ「Death Before Dishonor 10」がありました。今年で最後となるワールド・クラッシュということで、特別な感情はあったのでしょうか?
S:いや、いつもと変わらない気持ちで挑んだけど......ダメだった。
 
●脱落者なしの1stラウンドを終え、2ndラウンドでBredda Hype(ジャマイカ)、3rdラウンドでMighty Crown、4thラウンドでBass Odyssey(ジャマイカ)がドロップ。ファイナル・ラウンドはSentinel(ドイツ)とBlack Kat(ジャマイカ)の闘いになりました。
S:Sentinelがかなり頑張ってたけど、やっぱり最後はBlack Katが勝った。どんなに盛り上げてもBass Odysseyが決勝にいかない限り、Black Katの優勝はわかってた。それがジャマイカだから。
 
●今回のクラッシュを振り返って、どこが敗因だったと思いますか?
S:全てだね。強いていえば、敗者復活での選曲ミスかな。今回の結果は凄え悔しいけど、もうワールド・クラッシュは無いからひとつの歴史が終わったってこと。泣いても笑ってもDone!!!  It's Over!! NYのワールド・クラッシュも10年目で終わって、ジャマイカも10年目の今年で最後になった。それも流れであって、区切りだと思うんだよね。で、また新たなクラッシュが始まるだろうし。今回のワールド・クラッシュで俺たちの闘いが終わったわけじゃない。
 
●Mighty Crownファミリー10年間の歴史をギュッと詰め込んだ『Life Style Records Best Selection Mix 2000-2010』の発売と同時に、"ZERO Movement 2010"の始まりを告げるイヴェントが正式発表されました。フライヤーにはMighty Crownファミリー(Mighty Crown、Fire Ball、Papa B、Guan Chai)+Special Guestとクレジットされていますが、6月12日に日比谷野外音楽堂で開催されるこのイヴェントは、どういう内容になるんでしょうか?
S:飾りものなしで内容重視のエンターテイメント! 例えばFire Ball が30分、Papa Bが30分とか枠を決めてやるんじゃなくて、Crownファミリー全員でショウのストーリーを考えていこうと思ってる。"ZERO"ということであえてバンドは使わずに、皿オンリーでMadなエンターテインメントを追求したいね。Special Guestは誰が出るかわからないのもポイント! 東京で野外ダンスやるのは初めてだし、俺もどうなるか楽しみだね。
 
●ゲストには「横浜レゲエ祭」のように海外アーティストが来るとか?
S:いや、日本人限定! それ以上は教えない(笑)。来てからのお楽しみだね。
 
●ところで今年の「横浜レゲエ祭」について、何か決まっていることはあるんですか?
S:8月に開催するってこと以外、いま言えることはないね。スタジアムで4年連続やったし、一旦ここで全部ブチ壊して、また1からやり直す感じかな。そういう意味でも"ZERO"なんだよ。
  
●では最後に今年もMighty Crownの活躍を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします! 
S:俺たちの"ZERO Movement"を楽しみにしてて欲しいね。第1章の野音の後も、第2章、第3章と続いていくから。Mad Respect!!

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