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324    COLUMN    RAW SINGLES

Raw Singles
Text by Takanori Ishikawa
 
1. Buju Banton / Time And Place (Tad's)
リズミカルなアコースティック・ギター、歯切れの良いドラムが心地良くロックするBob Marley「Comin From The Cold」のリメイク・トラック。穏やかで平和な場所への憧れにも似た心情をリリックスに。伸びやかなシングジェイで、艶のあるヴォーカルも素晴らしい。

2. Sizzla / Precious Gift (VP)
ニュー・アルバムからのシングル・カット。この世に生まれてきた事、今生きている事への感謝を歌うチューン。独特の裏声でメロディアスに、そして落ち着いてシングジェイ。シンプルなドラムス&ベースを基調としたオリジナル・ミディアム・トラック使用。
 
3. Beres Hammond / Bring It On (VP)
これは嬉しいシングル・カット。08年発表の『A Moments In Time』収録曲。全く萎えを知らないコクのある歌声と、派手さはないが美しいメロディ。別れた女性への悲痛な心情を切々と綴る歌詞。オリジナルのトラックはベースが異常に良いです。
 
4. Elephant Man / Rubba Dance (36 Degree)
ニュー・ダンス・リリック。「Rubba」を連呼しながらも、巧みなライミングでキャッチーにDJ。軽妙なシンセがコミカルでEleのキャラにも合ってますね。スピーディなシャッフル・ビートが特徴のオリジナル・ジャグリン・トラック。
 
5. Mr.Vegas / God is Good (Clifford Ray)
ゴスペル・ダンスホール。神様を賛美する事に終始するリリックス内容は、正に古典的なゴスペル・ソングそのものと言って良いのではないでしょうかね。ソリッドなシンセ・ストリングス、バウンスするビートはダンスホールですけど。
 
6. Mr.Vegas / Looking Over Time (Rockers Island)
Fashozyレーベルとのコラボレーション・シングル。Da'Ville「Never Gonna Cry」のB面に収録されているチューンで、こちらも良いです。メロディアスなシンセとダンサブルなビートの組み合わせがキャッチーなオリジナル・ジャグリン "Dragon Stout"。
 
7. L.U.S.T. / Do You Love Me (Born Music)
ロックンロール・クラシックのカヴァーで、トラックも60's調のビートをダンスホールに改編。余計な事をしていないストレートな仕上り。ポップです。4人のシンガーもそれぞれに個性を出していて、盤石のマイクリレー。特にLukie Dのパートがいいっすね。

8. Ken Boothe & Scantana / Show & Tell (Taxi)
Taxiプロダクション、80年代の名作同名曲をアップデート。何しろ元が素晴しいので悪くなりようがないんです。メロウなサウンドとソウルフルな歌にラップが絡むヴァージョン。抑制の効いたラップなので曲のムードを壊していませんよ。オリジナルはAl Wilsonのソウル・ヒット。
 
9. Konshens / I've Got Go (Undisputed)
フランスのレーベルからのニュー・シングル。今どきのスローなR&B系トラックを使った1曲。ダークなサウンドで、ベースはかなりヘヴィ。ジワリ、ジワリと前進するバックの音に呼応してかKon-shensのヴォーカルもいつになく力強い。俺はこれからも前を見て進んで行くぜって感じの内容。
 
10. Fantan Mojah / Hot (Bass Runner)
これは良いトラックです。打ち込みのルーツ系オリジナル・トラック。タメのあるリズム・パートに鋭いホーンが切り込むスリリングな音作り。迫力あります。政治家を攻撃するリリックス。B面収録の「Wild Fire」、同トラック使用曲も秀逸。
 
11. Stevie Face / Gift Of Life (Black Sovereign)
出口の見えない苦しい生活を続けている人々の気持ちを代弁しているかの様なリリックス。若くして命を落とした人々、ゲットー出身でチャンスがなかなか見つからない人々の事を切々と歌っています。全編にフィーチャーされた美しい女性バック・コーラスが哀感を増幅させている。

12. Joseph Cotton & Manuella Star / Lively Up Yourself (Belleville)
Bob Marley名曲カヴァー。トラックもリメイクです。オリジナルに忠実なワン・ドロップ・サウンド。ここでのJoseph Cottonはダブ・ポエットではなく、かつてのオールド・スクールなDJを披露。良い意味で大雑把な歌も面白い。
 
13. General Levy / Jah Jah Bless (Soulove)
これはイタリアのレーベルからのリリース。ハードにドライヴするベースラインとお約束のあのフロウで飛ばすDJ。イントロからファンにはたまらない展開。トラックはルーツ系のオリジナル・トラックで、ダブワイズ風の味付けも有り。
 
14. Soul Force & Ward 21 / The Power (Fizzle)
Shabba「Love Punanny Bad」のDJパートをサンプリングし、それを全編に散りばめた異色トラック。このグループらしいオルタナティヴなダンスホール・サウンド。ズシリと重量感のあるドラムを軸に目まぐるしく表情を変えるサウンドとDJ。基本、マーチング・バンドのドラムラインが元ネタだと思われます。

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