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BLOOD SHANTI & SHANDI-I

 
Interview & Photo by Tribe Works (Ras Ume "Liberation Asher" & Ras Seki "Eastern Judah")
 

 Aba Shanti-Iの実兄であり、プロデューサー、コンポーザー、ドラマー、ヴォーカリストとして多才な活動をしているBlood Shantiと、Aba Shanti-Iにおける唯一の日本人メンバーであるShandi-Iがストリート・ウェア・ブランド、Back Channelの10周年を祝うセッションに参加。
  
●いつ頃から音楽を始めたの?
Blood Shanti(以下B):15才の頃に独学でドラムの練習を始めたんだ。最初にシュガー・マイノットのバックを勤め、その後Jr.デルガド、フレディ・マクレガー、カルチャーといったジャマイカからショウをしに来る様々なアーティストのサポートをするようになった。当時は俺も若くエナジーに満ちていたからスタジオの活気溢れるヴァイブスが好きでよく顔を出していた。今もマックス・ロメオのツアーに参加してるんだよ。
 
●やはりお父さんの影響?      
B:そうだな。アバはグッド・チューンを選曲するセンスを受け継いだし、俺は作るセンスを受け継いだんだろうね。
 
●シャンティ・アイツ・バンドはその頃からやってるの?
B:いや、まずアバがサウンドを立ち上げ、俺はスタジオを立ち上げた。ある日、アバが「唄ってみれば?」と言うんで「Tear Down Babylon」を唄ったのが最初だね。ちょっとしたアクシデントだよ(笑)。それがルーツを唄うきっかけになり自分でバンドを組んだ。
 
●バンドの構成は?              
B:オリジナル・メンバーは4人。べーシストが他界して入れ替わったりして束ねるのは大変だが、やり甲斐がある。日本のファンにもサウンドシステムとはまた一味違うバンドのヴァイブスを伝えたいね。
 
●曲は主に誰が作るの?
B:99%俺が作る。その後アバがアレンジを加える。
 
●何からインスパイアされるの?
B:あまり細かいパートには拘らない。基本的に俺はラスタだから、Jahのメッセージを大切にしている。
 
●シャンディとブラッドはいつ出会ったの?
Shandi-I(以下S):96年、ロンドンで初めて出会い、98年の滞在中に連絡を取ってデモ・テープを渡したんだ。彼らの初期作品に封入されていた葉書に名前と住所を記入して送った事があったから、それを話したら「お前だったのか?」って話になって。その後、すぐに電話があって「スタジオに来い」と。それから10年共に突っ走って来た。
 
●心の繋がりもあるでしょ?
S:そう! 他にもサウンドはあるし、他にもデモ渡したけど、シャンティ兄弟とは初めからファミリーだった。ある日、俺が過労とプレッシャーで動けなくなった時にブラッドが傍らでずっと歌を唄ってくれたんだ。それが俺の心を癒し、救ってくれたんだ。本当に慈愛に満ちた人達なんだよ。
 
●プロデューサーという立場から見てシャンディはどう?
B:出逢って13年になるが、本当に良く頑張った。言葉の壁やハードな仕事が多かったが見事にクリアーして来た。彼の才能にリスペクトしてるよ。彼と始めた頃に日本のマーケットを意識してシャンディの「Inna Sanctuary」を作ったんだけど、結果的に世界中でヒットした。
S:そう、俺らが初めてレゲエを聴いてグッときたように言葉は二の次。全てはヴァイブスなんだ。
B:俺らはソファーに座り長い時間何度も繰り返し判り合えるまで話し合って作るんだ。
 
●今回は日本でスタジオワークをするの?
B:9年前、日本で作った曲はヒットしたし、未だにアバもプレイしている。日本には良いヴァイブスがあるから、またきっと良い物が出来ると信じてる。
 
●今後の予定は?
B:『Inna Sanctuary』から4年が経ってシャンディの機が熟しているから2010年中に必ず彼のアルバムを出す。その他にエマニュエル・ジョゼフ、シスター・ミリアム、自分を含めて4枚のアルバムリリースを考えてるよ。
 
●シャンディの今後は?
S:2010年にアバのサウンドシステムが20周年を迎えるので、EUツアーに同行する。そんな訳で海外の活動が増える事になると思う。
 
●最後にメッセージを下さい。
B:人生はハードだ。だからと言って何もしないのではなく、頭を上げ精神を強く持ち、そしてJahに賛美を!
S:膨大な情報が錯綜し何が正しくて何が偽りかも麻痺させてしまう混沌とした時代に俺たちは生きている。だからこそ今、老いも若きもシラケず何事にも力強く立ち向かおう。良い音楽を聴き、歌い、日々神様への感謝を忘れずに。
 
 ブラッドは常に思慮深く冷静だ。ドラムスで全体をサポートしプロデューサーとして皆を纏めるのに最適な人だ。アバのセッションではマイクを握る事がない彼が歌うという事に彼の日本への思い入れと共にシャンディとの絆の強さを感じる。今回の貴重なセッションを企画したバック・チャンネルとゼッタイム、京都のダンスを主催したストリクトリー・バイブス、そしてアバとブラッドが主宰するファラシャ・レコーディングスにリスペクト!

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