CHEHON
Interview by Takashi Futatsugi
各方面で高い評価を得た『Rhyme Life』のタイトル曲で「売り上げ枚数よりライヴ回数」と宣言していた通り、爆走状態だった2K9のChehon。その勢いは今年も止まらない! タイガースのお膝元だけにツキがある"寅年"、この"チャレンジャー精神"がモチベーションとなる若きDeeJay革命家は何を想うのか? その狼煙を告げる新作を前に語ってもらった。
●2009年の個人的な大事件、印象的なトピックを幾つか挙げて下さい。
Chehon(以下C):まず、Vybz KartelとMavadoが仲直りした事。ほんまかいな、と。長年の抗争があったから、ちょっと、いや、かなりビックリしましたね〜。ほんで次が、リスペクトしてやまないThe Blue Heartsのカヴァーが出来た事! リリックとか、ほんまメチャ好きで、好き過ぎて選択肢が多かった所を最後「すてごま」か「1000のバイオリン」の一騎打ちになって、結果良かったな〜と思ってます。次は、「Highest Mountain 2009」のステージ!! モーレツな暑さでホンマに死ぬかと思いました(苦笑)。NG(Head)さんもステージで言うてはりましたけど、死人出るで!って位...。Tシャツだけでも十分暑い、という中、あの長い衣装で、気合い入ってただけに。改めてジャマイカの、特に昔のエンターテイナーは凄いな〜と。でも雨に降られるより100倍、いや1000倍位よかったスけど。次は、大好きなBass OdysseyのSquingyが死んだ事。ほんまRespect!!!!!......順不同でパッと思いつく所だと、そんな感じですね。
●今回の3曲について、制作上での"思い"やエピソードを。
C:「チャレンジャー」は、Stephen McGregorがトラックを作ってくれて、その制作中にギターとベースを生で弾いてくれた事が嬉しかったです。あんまりそういう所を見た事がなかったので尚更ですね。
「Holiday -New Ver.-」。そのチャレンジャーで思いっきり熱い事を言っておきながら、実はメッチャ休み欲しい!!的な〜。それもレゲエの良さ、ってゆーか。そりゃ〜タマには休まなやってられへんわーと思っていたら、「そんなに急いでどこいくねん!」という内容のバッチリの曲を以前やってた事を思い出し、カップリングはこの曲に決めました。多少、作り直しましたし。トラックは勿論Daddy Dragonです。
「1001のバイオリン」。The Blue Heartsのカヴァーのニュー・ヴァージョンです。グリコのおまけに付いている位の感覚で聴いてもらえたら......。ミックスが変わったんですけど、それがまた絶妙で!!
●本作に付いてるドキュメンタリーDVDの内容は?
C:これもグリコの...ちゃうか(苦笑)。昨年をザックリと振り返ってみたら、1年通じてあっちこっちでライヴさせて貰って、デカいフェスでも小箱のダンスでも関係なく全部大事やったし、自分の中で色んな事を吸収出来たし、成長出来たんちゃうかなと思ってまして...。やっぱり現場至上主義というか、いい音源だけ出しててもしゃーないし、ライヴやばいやん!って言って貰えて初めて報われる...。そんな現場の映像をドキュメンタリーとしてまとめたもんですね。Chehon TV的な。考えてみたらDVDも出した事無かったので出すのも一つのチャレンジと勝手に思いながら、ファン・サーヴィスみたいな感じでCDに付けました。
●今年、新たにチャレンジしたい事は? またDJとして、どんな風にヴァージョン・アップしたいですか?
C:再びスケボー!! ヨーロッパに行きたい。筋トレに励む。ワンマン・ライヴ・ツアー。iPhoneみたいに、ヴァージョン・アップしていきたいですね。
●最後に今年の予想を。
C:じゃあ、あえて音楽以外の事で...たぶん今年の有馬記念を当てる!
"Challenger+Live Life"
Chehon
[Ariola / BVCL-71-72(CD+DVD)]