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322    ARTISTS    NIPPS    THE SEXORCIST

THE SEXORCIST
KILLA TUNER/B.D.&ROBERTA CRACK/NIPPS
 
Interview by Shin Futatsugi / Photo by Masashi Sakurai
 

 未だ多くの謎に包まれる性なるヒップホップ集団、The Sexorcistがファースト・アルバム『Black Rain』をリリースした。首謀者のふたり----B.D.(Killa Turner)とNipps(Roberta Crack)に話を訊いた。
 
●Sexorcistはそもそもどういう集団なんですか?
Nipps(以下N):パーティ野郎の集いですね。
B.D.(以下B):Sexorcistは基本的に池袋のBedのイヴェントから始まってるんです。自分らがまず楽しめるイヴェントを始めて、DJもやったりして、そこからミックスCDも作って。
N:自分たちの遊び場としてやってたんだけど、フリーの人も来るようになって。ヒップホップやハウスだったり、ソウルだったり、スカとか。
B: Hellen Kellerがいろんな音楽をかけてくれて、K-Moon(DJ Gradis Nice)もそれを聴きながらトラックを作ったりしてる。そういう普段の環境をアルバムにも出したかった。
N:だから、ラップもたまたまその場にいた人が作った曲が多いんですよ。デモっぽいのもありますし。たまたま作った曲が溜まっていった感じですね。
 
●ところで、Nipps さんは、ソロ・アルバム『Midorinogohonyubi Presents Midorinogohonyubi Music / One Foot』を作った2002年の頃と、Tetrad The Gang Of FourやSexorcistで活動するようになったここ1、2年で心境の変化はありますか?
N:やる気が違うんじゃないかな。進化する努力をしてる。なんか変わったことしてみたいなって。今までこんなに曲を書いたことないかもしれない。
 
●きっかけがあったんですか?
B:Ken Sportのトラックも大きいですよね。
N:もちろんそれもあるし、でも一番大きいのは、BuddhaはやっぱりBuddhaのスタイルがあるのでそれはそれでいいんですが、自由になってみて、本当に好きなことをやりたいと思って。実際、本当にやりたいことを今やれているし。あとコミュニケーションを取ることもすごく大事だと分ったし。
B:俺もそれ、すごく思います。
N:そういうことを怠ってたから、つまらなくなっちゃった気がして。要するにみんなでやる楽しみがなくなっちゃって。だから、括りのない世界でここ2年ぐらいやってるんですけど、何気なく(笑)。自分を確かめる意味でも他の人といろんな話をして、モチヴェーション上げて、楽しくやるのがモットーだと思うんで。もちろん、良いものを作るのも大事なことなんですけど。
 
 『Black Rain』はドープでラフなヒップホップが詰まった素晴らしいアルバムだ。特に、トラックメイカー、K-Moon Xのファンキーでソウルフルな感性は、これまでありそうでなかったものだ。今後、彼への注目はさらに高まることだろう。Sexorcistによる『Awesome Foursome』と『The Rush』という2枚のCDでは、DJ Hellen KellerとDJ Gradis Niceの黒人音楽への愛情(偏愛)に満ちた濃厚なミックスも聴ける。そして、『The Rush』に収録された「Mind Blow(殺しのナンバー)」のサビには、「金玉転がす/殺しのナンバー/あいつはマラカス/ヘンタイ リメンバー」というリリックがあるのだが......。
 
●Sexorcistの「ヘンタイのヘンタイによるヘンタイの為のヒップホップ」というコンセプトはどこから?
B:元々はヘンタイになりたいキャンペーンのためですから(笑)。
N:ヘンタイ代表取締役としてね。はっきり言って、エッチです。スケベな感覚から来てる。「したい」って言うか。
 
●ははは。BlacksmokerのK-Bombが参加してる「Sexorshit」のNippsさんのリリックがまたナスティですよね。
N:「ブラジャーに革ジャン」「パンティーにティンバーランド」って。すごいトータル・コーディネート(笑)。
 
●K-Bombとやることになった経緯は?
N:たまたま。
B:やってもらいたいなーって。
N:じゃあ、そうしてもらいましょうか、って感じ。SexorcistはTetradみたいに構えてはいない。ものすごいテキトーで、それが表に出てる感じだから。
 
●それはやっぱりBedのパーティの遊びの感覚から来てる?
B:昔のクラブじゃないですけど、いい雰囲気があるんですよ。縛りがなくて自由ですね。ゆるい感じがいいんじゃないかな。
N:V.I.Pのシステムを入れて、音が違うっていうのもあるし。ほんとに音楽が好きな人が来てくれてるような感じ。
B:それと、DJの色がすごい。Hellen Kellerもそうですし、この前はQuietstormにやってもらって、すごく良かった。あと、DJ HolidayやS-One The Gangsta。
N:ラインナップはすごくいっぱいいる。で、とりあえず時間もめちゃくちゃ。
B:始まるのが夜中の1時っていう時もありましたからね。お客さんを外で3時間ぐらい待たせて。
N:初めてシステムを入れた時ですね。
B:で、平日の朝7時ぐらいまでやってますからね。
N:ラップしてますよ。
B:寝ながら歌ったりとかね。
N:2ヶ月に1回ぐらいやってる。だいたい木曜とかが多い。それでも人が来てくれるから、これ以上、来てもらっちゃ困る(笑)。
B:あんまりパンパンになっても大変ですからね。
N:あはは。危ない世界になっちゃうからね。


 

"The Sexorcist Presents Black Rain"
Killa Turner, B.D.&Roberta Crack, Nipps
[Tar Pit Records / TPCD-002]
www.donpadon.com

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