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【新年の誓い、の巻】
 今回はPART2STYLEのMaLさんに2010年の展望と2009年をふりかえってもらいました。
 
●レゲエに触れ始めてからはもちろん、また自分でレゲエの現場やレゲエを送り出す立場になってから、ある程度の時間が過ぎたと思うのですが、ここ最近レゲエに対する考え方が変わった、という事はあるでしょうか?
MaL(以下M):あー、レゲエに対して......レゲエに対してという事で言うと、何ら変わってないですね、たぶん。大きく自分のキャリアの中でレゲエに対しての考え方が変わったのは、完全に青山のMix(クラブ、2005年経営破綻のため、ややここ大袈裟、クローズ)で出会った人達に......。
●おお、藤井悟さんとか松岡徹さんとか(後の人達ごめんなさい)ですね。僕も個人的に親しくさせて頂いてるつもりですので、客観的な報道を心掛けている身としては何と言うべきか迷いますが。
M:あの辺からは何も変わってないですね〜(きっぱり)。
●なるほど!
M:いや、でもあれは分岐点でしたね。結局(自分の話をするとメインは)東京でのクラブ・カルチャー、という事になるんで、活動の拠点が東京なのでそうなるんですが。レゲエというものに対しては最近変ったという事は特にないです。常に同じ姿勢で捉えてると思う。例えば、クンビアとかも生々しい、べたなクンビア・バンドとかより、どっちかっていうと、デジタル・クンビアとか、先進国の人がやってる真似事の方が興味あるっていうか。たぶん、つぼが一緒だと思うのですが、実際に、レベル(反抗)について70年代から生きて歌ってきた人達の気持ちは分からないし......。
●それは尊敬の念も含めて判らないという事ですか? 素直に距離感を感じるわけですね。
M:そりゃ、そうですよ。でも、逆に何でもある先進国の人の真似事の方が......。コロンビアとか、本場のクンビアもいいけど、先進国で真似事的にやっている人達の方が魅力を感じちゃったりとか......まぁ、どっちもかっこいいですけどね。レゲエもジャマイカで生まれた訳ですけど、レゲエ=ジャマイカでなくなってきている、いよいよ。例えば、日本とか凄い訳ですよね?
●レゲエが世界中に広まったぶんレゲエとジャマイカの関係もある程度変わる、という事ですね。映画『カラテ・キッド』の香港ロケみたいな?
M:(わざとらしさにひきぎみながら)どのジャンルでもそうだと思うんですけどね。サッカーの母国がイギリスでも、今や世界的な競技人口があるわけで。だから、特別ジャマイカかどうか?とか、特別日本がどうか?というより、世界中のかっこいいモノ......しかも、今簡単に調べられるじゃないですか? フィールドも大きくなったし、こっちがアプローチかければ向こうからなんかあるし。日本以外でも色々やりたいっていうのは本音なんですが、確実に可能性が広がりました。
 
●インターネットのスピード感、チャット、そうしたものを含めて大きく私達を取り囲む環境は変わった。しかし、世界中のかっこいいやつ、と自分達ではいいながら、こちらに入ってくる情報は相変わらず似ているのではないか? 制限されているのではないか? もしくはフィルタードされているのではないか?という危惧は?
M:危惧は無いっすね。僕自身はバランスよくジャマイカのレゲエも聴くしソレ以外も常に探ってるけど......うーん、前よりもどん欲じゃなくなった、というのはあるかも。
●でも、それは僕のように完全な聞き手と、作り手の違い、という事でもあるでしょうね?
M:それもあるかもしれませんが...。PART2 STYLE、僕らがやっているレーベルも常に東京発信で世に出していきたいっすね。
●東京発信という事でいうと、この間ある事を気がついて。東京スカパラダイスオーケストラのメンバーと遊んでもらったり、Tokyo No.1 Soul Setとずーっと飲んだりしていた時期がある人間として、最近の音楽雑誌を見る、または日本のレーベルをネットで調べる。そうすると、東京、という固有名詞がバンドの名前になっている事がまだある。こんな街は他にあまりないのではないか? マイアミのパンク・バンドとかにあったような気がしますが、他に何があるのか? あったとしても、これほど多いのか? また、東京発信、という言葉も僕がまだ若いときから、年上の人達が囁いていた言葉でして、それがまだ頻繁に使われているのは面白いな、と。
M:僕らはやっぱり東京出身で東京のクラブ・カルチャーで育ったんで。レゲエ業界、というよりは東京のクラブ界...それを、東京でレゲエやってたらこんなんなったんだよ、って世界に、「自分らの流れはこうなんだ」って事を示したいですよね。
●なるほど、自然な流れとしてやっている、という事なんですね?
M:たぶん、僕以外のメンバーもそう思っていると思います。結局、なにか奇をてらって、せっかくだから変わった事やろうぜ、という訳でもなく。クラブ業界、というのもだけど、今どうなのか?という事だったり。
●そういう事ではStrictly Dancing Mood@代官山Unitでの成功は大きいですね?
M:毎年やってるんですが......(以下ダディ・フレディの面白エピソードが続くが、割愛)

 厳密に言って、考えのたりないアーティストは結局ダメだ。ここでいう考え、とは、別に理屈をこねまわす事ではない、しかし、自分の音楽が誰に向かって、どのように、どう響いているのか?という事をマイクの持ち方から、服装から、すべてにおいて意識する事、かも知れない。
  
荏開津広(One Hand Clappin')
これが出ている頃には終わってるイベントで間抜けな役まわり。1/20は横浜でお会い出来ると嬉しいです。概念的大量虐殺でいこう! 2010。

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