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PUSHIM
10th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE
 
Text by Nobuhiko Mabuchi / Photo by iGa-c
 

 1999年に「Brand New Day」を引っさげてメジャー・フィールドに切り込んだPushimが10周年を迎えた。その間、クイーン・オブ・ジャパニーズ・レゲエの座を誰に譲ることなく常にシーンを牽引し続けた功績は誰もが認めるところ。今回はその集大成とも言うべきスペシャルなライヴ&ダンスの模様をお届けしよう。
 
 「ホンマにありがとう」。Pushimがステージから何度も口にした言葉だ。そして観客からも「ありがとう」の声があがる。Pushimは音楽で救われ、音楽で人を救ってきた。去る11月20日に新木場STUDIO COASTで開かれた『PUSHIM 10th Anniversary SPECIAL LIVE!!!』は、そんな彼女がデビューから10年間で残してきたメッセージや役割、そして繋がりを改めて実感する超豪華で格別なパーティだった。
 
 バッキングを担当するのはHome Grown、コーラス隊を含めいつものバンド・メンバーだ。幕開けはPushimにとって初のレゲエ・シングルとなった「Greetings!」。そして「FOREVER」「Heavenly」「Strong Woman」などの名曲で繋いでいく。最初のゲスト、Papa Bとは「雨のバンドネオン」で妖艶なオトナの世界を魅せ、続く「HEY BOY」では最前列にいたピュアな男のコ(と表現したくなるほどPushimに圧倒されていた)をステージにあげてのダガリン・シーンも! その生粋のダンスホール・クィーンな姿は、楽曲のイメージにぴったりの演出だった。その興奮が冷め止まぬまま、次にステージへ呼び込んだBoxer Kidとは「Music is Mystic」を、続いて登場のJumbo Maatchとは「MAN A HOTTER」、そしてTakafinとは「Feel Da Vybz」を披露。Tokiwa時代から築きあげてきた息ぴったりのコンビネイション3連発で盛り上げた。
 
 ショウが折り返し地点に差し掛かる頃には、最新シングル「My Endless Love」を熱唱。続いてイントロからオーディエンスの反応が凄かった名曲「I Wanna Know You」では、なんとDaboがステージに! 最強のライマーとシンガーの競演は、他ではなかなか味わえない高揚感があった。その後も「Anything For You」や「SOLDIER」などの人気曲を歌い上げると、ちょっとした寸劇(!?)まじりでFire Ballがショウを演出。コンビ曲「スタッカート・スタッカート」のほかマイケル・ジャクソン・セグメント(衣装も)まで披露し、しっかり笑いも提供した。ここからエンディングまでは怒濤のコンビネイションが続き、Moominとの「The One Song」、続くRyo the Skywalkerとの「From Distance」で会場の熱気は最高潮に。MCをはさみオーディエンスの気をコントロールすると、ファースト・シングルとなったはじまりの歌「Brand New Day」を届け、「I pray」「ルネサンス」と流れる感動的な構成で一旦ショウを締めくくる。
 
 
 もちろんパーティはまだまだ終わらない。アンコールの1曲目で選んだのは「a song dedicated」。そしてワン・ウェイ・コンピの発端となったJing Tengとの「LOVE THIS MUSIC」をコンビネイションで披露すると、そのまま同オケにのってNG Headが登場し「NICE & DECENT PEOPLE」をキック! Pushimが「アメ村の古着屋のオネーちゃんだった」時代から知る西の筆頭は、「まだまだやらせてもらうで!」とHome Grownをバックにフリースタイルをブチかます延長サービスも。そして、グランド・フィナーレでPushimが歌い上げた曲は「RAINBOW」。スクリーンには今まで彼女を支えてきたスタッフやアーティスト、そして先に天国へ旅立った人たちに対する感謝の気持ちが映像で伝えられた。この先もずっと「君はひとりじゃない...」。人と人とが繋がることで生まれる、ポジティヴな力が会場を満たしていた。
 
 いつものライヴとは、またひと味違った感動と感謝を伝えたPushim。その約2時間後、新木場Studio CoastはageHaへとクラブに姿を変え、パーティは第2部に突入する。サウンド&DJはMighty Jam Rock、Sunset、Super G、Bana、Cojie & Muro、Hazime、Dabo。そして深夜のラバダブ・タイムでは第1部の出演者に加え、H-Man、Akane、Rudebwoy Face、Micky Rich、Coma-Chi、Mison-B、Butcher、アダチマン、コーゴ、JP、親指HEADなどなど、もはやステージはフェス状態! なすっ子キューカンバとPhatty Mariaのダンス、さらにスペシャル・ゲストにミラクルヒカル(!)なんて演出もあり、Pushim祭は朝までノンストップで盛り上がった。
10周年の締め括りをド派手に打ち上げたPushimは、その勢いのまま11年目へ。そして、また新たなストーリーと感動を届けてくれるはずだ。

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