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321    ARTISTS    CHOZEN LEE

CHOZEN LEE
THIS IS MY WAY
 
Interview by Naohiro Moro / Photo by Hoshika Horita
 

 Fire Ballのメンバーの中でもマイク捌きにおいてはNo.1のテクニシャン、Chozen Leeが遂にソロ・アルバムを完成。既にFire Ballのライヴでお馴染みのチューンからまっさらな新曲まで、どれも彼の歌心に満ちた聴かせる作品だ。彼が所属するMighty Crownのオフィスでじっくりと話を聞いた。
 
●すごく"らしい"、いいアルバムが出来たね。いよいよソロ・プロジェクトだけど、ファイヤー・B結成以前から、リーは、ソロとしてある程度、既に確立してた部分があるでしょう? ソロでのリリースもあったし。「元気で何より」とか、「Guidance」とか...。あれから、あっと言う間に10年ぐらい経っちゃってる訳だけど、(ソロ活動を)やりたくて、しょうがなかったんじゃないの?
Chozen Lee(以下C):やりたかったですね。ちょっと中途半端な感じになってたんで。ファイヤー・Bをやりながらも、もっとソロもやれると最初は思ってたんだけど、現実はそうも行かなくて...。
 
●こうしてまとまった音源を聞いて思うけど、やっぱり、1人でのリリックが長い分、世界観が出て来るね。もう知ってたつもりだったけど、再確認したと言うか...。実際、本格的に制作に入ったのはいつ頃からなの?
C:(6thアルバム『Don't Look Back』のリリースを記念して開催した)「Fire Camp Tour 2009」が終わってからだから、6月の終わり頃から、ついこの間、10月の終わり頃までやってたかな。
 
●じゃあ、実質4ヶ月ぐらいで作ったって感じだね。でも何曲かは、既にライヴで歌ってたよね。
C:うん。ホーム・Gとやった「My Way」って曲なんか、最初書いたのは10年ぐらい前かな。でもずっと1バースしか無くって。それを今回、今の心境に合わせて完成させたりとか...。
 
●資料にある"Up Rising Band"っていうジャマイカンのバンドは、2曲一緒にやってるけど、今回のレコーディング・セッションで生まれたバンドなの?
C:いや。以前にジャマイカで知り合ったバンドなんだけど、元々、そういうバンド名。ジプシャン辺りと一緒にやってたりするバンドで、このバンドと「Rize Up」を、一緒にスタジオ入って"せーの"でセッションして録ったんだけど、そのとき、何か言葉を越えて、音楽ですごく通じ合えた感じがして...。3年ぐらい前に録った曲なんだけど、その曲のタイトルが「Rize Up」だっていうのも、実は偶然で。
 
●えっ、3年前に録ってあったの?
C:そう。ミックスも済んでた。だけどどこにも出さないでとっておいた。
 
●そうなんだ。ちょいちょい準備してたんだね。今回のアルバムは、生音のセッションの気持ち良さが印象に残るね。あと、ジャマイカ産のオケでも、ただ乗せたって感じがしない。スティーヴン(・マクレガー)との「Challenge」とか、プリプロから一緒に作業したみたいな完成度なんだけど。
C:あれは、スティーヴンのところに行って、オレがギターでコード進行を伝えて、あーして、こーして、って言いながら作ったみたいな...。
 
●いいね、あの曲は...。それでは、改めて、ソロ・アーティスト"チョーゼン・リー"とは、と言うか、ファイヤー・Bの時との違いは、どう? あった?
C:違いましたね。ファイヤー・Bでの曲の作り方とは違うし、そう言った意味では1回自分を壊して、また作り直す必要があったと言うか。もちろんファイヤー・Bでやって来たことの蓄積がプラスになってることは多いけど...。
 
●リスナーも若い層がどんどん増えて来てるから、"ソロ・アーティスト=チョーゼン・リー"は、思った以上に新鮮に聞こえるんじゃないかな。
C:ファイヤー・Bの時はふざけるけど、ソロではふざけない、みたいな(笑)。
 
●そうは言いつつ、ソロでもファイヤー・Bでも、ポジティヴなメッセージに関してはブレてないよね、いつも。それで、ちょっと聞きたいんだけど、音楽業界も事情が大きく変わって、CDの売上も低下し、聞かれる音楽のフォーマットも変わってきている中、今、このタイミングでメジャー・デビューする訳じゃないですか。敢えて言ってみれば、"最後の大物"みたいな...。どう思いますか? 個人的には大活躍を期待したいんだけどな。
C:う〜ん。そういう考え方からしたら、もっとアプローチを考えなきゃ行けないのかもしれないけど、今回のアルバムは、とにかく、10年前からずっと作りたかったレゲエがこんな感じっていう作品なんですよ。例えば、ずっとアントニー・Bが好きで、とかね。昔から出したかった感じというか、1回、これを出しとかないと気が済まない、みたいな。でも、オレもオヤジになって来たのか、最近のヒット曲が、みんな同じ様に聞こえちゃって。もちろん、才能のあるアーティストは沢山いて、みんな頑張ってるんですけどね。そういう意味じゃ、ありきたりな曲じゃあ埋もれちゃうのかな、とも思うし...。
 
●なるほど。でも先行リリースの「Songs Of Love」の、コードの展開して行く感じとか、レゲエの良さを武器に、よく考えられた曲だな、なんて思ってるんだけどね。アルバム全体のトーンもメッセージも、あの曲の感じの方向ににまとまってるし...。ありきたりの曲に飽きちゃったレゲエとか関係ない若い子に発見して聞いて欲しいね。じゃあ、最後に今後の予定は? ソロ・ライヴとかはあるの?
C:来年の2月に、ホーム・グロウンと一緒に、渋谷、名古屋、心斎橋、横浜の4カ所をツアーで回る予定。ホーム・グロウンは、ずっとオレのソロをやりたいって言っててくれた人たちだから。今もそうだし。やっとそれが実現出来るんで楽しみだね。


 

"Rize Up"
Chozen Lee
[Universal / UMCC-1041]
 

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