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318    COLUMN    PLAY IT LOUD

EXTRA RAW...THE BEST OF LADY SAW / LADY SAW
[VP / VPCD1853 / 輸入盤]
少数ながら女性アーティストも台頭するようになった00年代と比べると、女性アーティストにはかなり手厳しかった90年代初頭からマイク1本で闘い続けて来たLady Sawのこれまでの活動を総括した編集盤。いけすかない野郎どもへ強烈な平手打ちをくらわす曲はもちろん、彼女の女性に対するまなざしのやさしさに溢れた曲に心を鷲掴みされた女性も多いだろう。DVDでは97年NYでのライヴなども楽しめる。(大場俊明)
 
STAND FIRM / NAFFI-I
[UNIQUE SOUNDS / USCD001 / 輸入盤]
1stシングル「We Shall Not Want」のヒット以降、同レーベルやルーツ・インジェクションを始めコンシャス・サウンズ、キング・アースクウェイク等のモダン・ルーツ重要レーベルと数々の録音を重ねトップ女性シンガーに登り詰めたナフィ・アイがシングルとして発表したヒット・チューンとダブを含む全20曲を1枚にコンパイルした作品。包み込むように暖かいアルト・ヴォイスで歌い上げる極上のコンシャス・ルーツ。(楳原豊人)
  
SUB.MERSION / KANKA
[HAMMERBASS / BASSCD033 / 輸入盤]
ヨーロッパという土壌だからこそ多くの人種を飲み込み成長するモダン・ルーツ及びダブ・シーン、その中でも本家UKと共にシーンを牽引するフランスを拠点とするカンカはヘヴィなベースは勿論、ナイフの如く切れ味鋭いインスト・サウンドで人気のアーティストだ。打込みによるデジタル・サウンドに生音による重厚なホーンはインパクト大。大御所ランキン・ジョーも熱いDJを披露している。(楳原豊人)
 
G-STYLE / MICAH G
[G-STYLE PRODUCTIONS / NO NUMBER / 輸入盤]
ハワイのレゲエ・シンガーです。湿気の無いカラッとしたタイプのラヴァーズがハートに馴染むアルバム。80'sソウルのスムースな感覚に近い涼しさがある。肌にしっくりフィットする生演奏のバンド・サウンドも魅力。クールに歌うスタイルは、逆に聴く方は熱くなる。ハワイアン・レゲエにハマったら抜けられないぞ。優しく包み込まれるレゲエに出会った感じなんだ。スロウ・リズムにとろけました、カツオ。(磯野カツオ)
 
HOTT / DESTRA GARCIA
[KRAZI MUSIC / CD6 / 輸入盤]
ソカの歌姫の作品。とにかく弾けています。カーニヴァルまっしぐら、ハイ・スピード・ダンス・ミュージックが快感。躍る為のビート全開、これでホットにならなきゃ嘘だよ。まるで祭囃子のようです。ソカってファンキーなんですね。デストラの歌唱はパワフルで圧倒されっぱなしさ。ダンスホールにも負けない高速回転進化音にトライしてみませんか。筋肉増強確実です、止まらない躍動をプレゼントします。(磯野カツオ)
  
REGGAE FOR HUMANITY VOL.2 / V.A.
[LIVE AND LOVE / MJPCD003 / 輸入盤]
Raul率いるLive And Loveから届いたシリーズ第二弾。今回は"Prove It"と"Love & Friend"の2つのリディムを用意しているのだが、どちらのリディムもソウル・マナーにのっとったクールでグルーヴィなものでラヴァーズ・ファンならばイントロだけで必ずや反応するはず。Peter Hunnigale、J.C. Lodge、Al Campbellといった美声シンガーに混じってMachacoも「So Into You」で参加しているのが嬉しい。(大場俊明)
 
HUGO MENDEZ PRESENTS TROPICAL FUNK EX-PERIENCE ISLAND JUMP-UP 1968-1975 / V.A.
[NASCENTE / FSFUNK002 / 輸入盤]
DJがコンパイルしたカリビアン・ファンク集です。トリニダード・トバゴ、バルバドス、ドミニカ、ジャマイカなどの国から腰を直撃するヘヴィ級音楽が選ばれていますよ。レゲエとファンクは兄弟さ。延々と続くベースラインは国境を越えまっせ。スカタライツの人気曲「Fugitive Dub」も収録。うねるグルーヴがキーワード。影響を受けつつ独自の解釈で新たな刺激を創造して爆発させるエネルギーを知って欲しいぜ。(磯野カツオ)
  
ダブ・プレート・スタイル/デルロイ・ウィルソン・リミックスド・バイ・プリンス・ジャミー
[ビートインク/ プレッシャー・サウンズ / BRPS64 / 国内盤]
63年スタジオ・ワンよりリリースされた「Joe Liges」のヒット以降95年に他界するまでトップ・アーティストとして活躍したD・ウィルソン。本作は78年に『20 Golden Greats』としてUKのサード・ワールドよりリリースされたものをマスター・テープからリマスターした作品。プロデューサーのB・リーとエンジニアのP・ジャミーによりリミックスという魔法が掛けられデルロイのソウルフルな魅力を最大限に引き出している。(楳原豊人)
 
イナ・ディ・イエロー/音斬草
[ゲットー・リヴォリューション / OTO-001 / 国内盤]
ここ数年でぐっとレゲエの磁力を増してきた岐阜エリアにおいて、精神的に、そして実質的にシーンを牽引してきたK'Sniper、Tuff One、Boon Steinの3人で構成される音斬草によるファースト・ミニ。サウンド面ではAruz StudioのZuraのクレジットもあるが、Ya-Lowや福耳StudioのAkahigeといった東海勢の協力を仰いでいる。まったくキャラの違う三者の絡みがハマった瞬間はとにかくスリリング。(大場俊明)
 
ウコカ&アニマルズ/ウコカ
[トイズファクトリー / OMOCD-0060 / 国内盤]
高校卒業後、アフリカを皮切りに世界各国を放浪したという経験は、こうしてギターを握り、言葉を紡ぐのには充分過ぎる経験だったはずだ。ここに収録された8曲を聴けば、帰国後にギターを片手に日本各地を回りながら徐々に賛同者を増やしていったのも頷ける。とは言ってもまだまだ歌が荒く気になる部分も多いのも事実。だが声の魅力はもちろん、ソングライティング力も含め未来を感じさせるシンガーだ。(大場俊明)
 
"ブラック"サマーズナイト/マックスウェル
[ソニー / SICP-2269 / 国内盤]
8年ぶり、待望の新作である。まずはサッパリと刈り込まれた頭に目を奪われるものの、待たされたリスナーは、プレイ・ボタンを押して早々に彼の新世界に引き込まれるハズ。のっけから感じられるのは躍動感だ。這いつくばるようだったファンキネスはハネ感を纏い、跪くようなファルセットにはある種の余裕も。そんなこともあってか、唯我独尊な立ち姿は益々プリンス的になったような。これはクセになりそうだ。(石澤伸行)
 
ア・マンズ・ソーツ/ジニュワイン
[BMG / BVCP-40020 / 国内盤]
4年ぶりとなる通算6作目。ティンバランド一派の異端シンガーの代表格としてスターダムにのし上がった彼だが、今では美メロを武器とした王道バラディアーとしての強いオーラを放つ存在に。キダーの下へ移籍した本作でもブライアン・マイケル・コックスらの楽曲で、練り込みの効いた濃厚なる愛の世界を歌い上げている。その徹底ぶりたるや、ティンバやミッシーらと組んだエレクトロ曲が異色に思えるほど。(石澤伸行)
 
バトルフィールド/ジョーダン・スパークス
[BMG / BVCP-40063 / 国内盤]
「アメリカン・アイドル」のウィナーによるセカンド作。前作からのカット曲のヒットも受け、今作にも旬のクリエイターが多く招聘されている。レオナ・ルイスやケリー・クラークソン、そしてアヴリル・ラヴィーン作品への関係者による仕事は、ポップな意匠がメインとなっているものの、T・ペインとDr.ルークによる共作曲などは、相当ハジけている。圧倒的なまでの歌唱力に打たれるのが、正しい鑑賞法だろう。(石澤伸行)
  
テル・エム・ワァット・ユア・ネイム・イズ!/ブラック・ジョー・ルイス&ザ・ハニーベアーズ
[Pヴァイン / PCD-20046 / 国内盤]
テキサス等アメリカ南部を拠点に活動していたメンバーが集い、結成された大所帯バンドによる日本デビュー盤。"黒いエルヴィス"なる異名は、ブルージィな音楽体質や、どこか焦燥感に駆られたような縦ノリ・ビートにあるような。しかしながら、アルバム全体としては、小粋なメンフィス風やホーンが大暴れする分厚いファンクもあったりで、幅広な音楽性やゴッタ煮感は、どこかフィッシュボーンを思わせたりも。(石澤伸行)
 
パーソナル/クリスチャン・キース
[デジタル・ラボラトリー / DLCI-09063 / 国内盤]
デトロイト出身のインディ発シンガーによる2作目。(グラスを取ったお顔の)甘いルックスや(Tシャツを脱いだお姿の)隆々たるボディの持ち主である彼は、俳優として様々なCMやPV出演も果たしているマルチな表現者だが、歌手としてのイメージはズバリ、R・ケリーやタンクあたりと符号している。サグな趣きはそう強くないものの、メロウネスで引っ張っていくヴォーカル・ワークには、得難い魅力が。(石澤伸行)
 
ナイトライフ/カール・ウルフ
[EMI / TOCP-66900 / 国内盤]
ドバイに育ちカナダ拠点でキャリアを積んできたアラブ系シンガーによる3枚目。前作が日本でもヒットした彼だが、前回のTOTO「Africa」丸使いに続くマイケル・センベロ「Maniac」のカヴァー等、随所に80'sな風味をまぶしたブライトな仕上がりがキマっている。引き続きダンスホール的手法も効果的に導入され、ヴァリエーション豊かな音楽性は、そのままアルバム全体の魅力へと繋がっている。佳作なり!(石澤伸行)
  
アーバン・ネイチャー/クリスチャン・アレキサンダー
[デジタル・ラボラトリー / DLCI-09081 / 国内盤]
豪州出身の男性シンガーによるセカンド作。イグノランツやブラックスミスといった仕事人にフックアップされた後、デビュー作をリル・ウェインやフロー・ライダーらと共に制作した彼。インディ発となった本作についても、繰り出されるトラックの仕上がりは、メイン・ストリームを闊歩するに充分な迫力を備えているし、逆にナヨりのきいた歌声は巧みに時流を乗りこなすかのようだ。好事家も涙のカヴァー収録!(石澤伸行)
 
ラウンド・スリー/ギャング・オブ・インストゥルメンタルズ
[デジタル・ラボラトリー / DLCI-09072 / 国内盤]
南アフリカのヨハネスブルグを拠点に活動を展開する3人組。既に3枚目となる本作は、そこかしこでアフロ・ビートが鳴っていてボトムは低めながら、その実どんなタイプのジャンルにも落とし込み可能なフットワークの軽さを備えたポップな感触が心地よい。パッと見はフージーズ? しかしながら、その自由闊達な音楽性は、触れ込み通りブラック・アイド・ピーズを強く彷彿させる。楽しくも逞しい存在感だ。(石澤伸行)
  
CUMBIAS DE VILLA DONDE / KING COYA
[ZZK RECORDS / ULTRA082 / 輸入盤]
所謂アルゼンチン音響派以前からマニアックな人気を集めていたGaby Kelpelの、デジタル・クンビア人気レーベルからの新作。あのリズムで押し切る訳でなく、様々な民族楽器使いとしても知られる彼らしいオーガニックな感触をサウンドとビートに上手く活かした楽曲の数々。普通にイイと思える曲も多く、この手の音が苦手だという方にもオススメ。サイケデリックな空気と、重すぎずラガ過ぎない音の処理も見事。(飯島直樹)
 
FEED THE HORSE / FAGGET FAIRYS
[MUSIC FOR DREAMS / ZZZCD045 / 輸入盤]
バレアリックな人気レーベルからの女性デュオ。資料には"デンマークからM.I.A.への回答!"。冒頭のバルカンなホーン&リズムとエレクトロ・ビート、そして斜っぱな女性ヴォーカルから一気に耳を奪われる。ダブステップ的なプロダクションや哀愁のジプシー・エレクトロ・ポップ......という具合に、大音量だとフロアをロックするであろう曲も多いし、小さい音でもBGMとして空間を少しだけ歪ませるハズの極上作。(飯島直樹)
 
AQUATIC LAB SESSIONS VOL. 1 / V.A.
[AQUATIC LAB / LABCD001 / 輸入盤]
オーストラリア発のダブステップ・レーベルの作品集。オーストラリアにとどまらず、本場UKのアーティストも多数参加。既にひとつのサウンドとしては紹介する事が不可能なまでに拡張してきたダブステップの様々なスタイルを網羅、それらを俯瞰させつつ、ディープで繊細なレーベル独自のカラーも滲み出ている素晴らしい内容。「ダブステップってどんなの?」という方に「まずはコレ」とお薦めしたい最新の1枚。(飯島直樹)
 
ニュー アイランド/ブラスト・ヘッド
[フリー・ハンド / FH-007 / 国内盤]
DJ HikaruとTetsuのサウンドスケープ・ユニット、6作目。レゲエやファンク、サイケデリック・ロック等のクラシックから、ハウスにダブステップまで、あらゆるジャンルを自分の音として消化できるHikaruから生まれるイマジネーションと、それを翻訳して音化できるTetsuのプロダクションの確かさが、誰も見た事がないアイランドへのサウンド・ジャーニーへと誘ってくれる。Little Tempoの土生剛もパンで4曲参加。(飯島直樹)
 
ラヴ・シング/コーヒー&シガレッツ・バンド
[エレクトリック・ルーツ / ERS-001 / 国内盤]
DJ KenseiとSagaraxxによるユニット。これまでヴァイナルでリリースしてきた作品はいずれも高速で完売するなど、注目と期待が集まる中リリースされた本作。ヒップホップをルーツにジャズ〜ソウル〜ロックなど幅広い音楽スタイルへ積極的に飛び込んできた事で育まれた知識と技術が、過去の名作が持つ空気をリエディット的感覚で現代へと蘇らせ、結果、本作自体が既にクラシックで豊かな響きを持つ事にも成功。(飯島直樹)
  
トゥルー・ソウツ・カバーズ/V.A.
[トゥルー・ソウツ / ビート / BRUFD007 / 国内盤]]
今年で10周年を迎えるブライトンの人気レーベルから、顔役アーティスト達による名曲カヴァーを集めたコンピが登場。マーヴィン・ゲイ、マイケル・ジャクソン、エミネム、フランク・シナトラにロニ・サイズ、ホワイト・ストライプスにポーティスヘッド...等ジャンルも時代も超えた選曲で、このレーベルらしいジャンルと時代を超えた個性的アレンジをユーモアと愛も忘れずに披露。レーベルの充実ぶりを感じさせる。(飯島直樹)

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