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HIGHEST MOUNTAIN 2009
August 1, 2009 in Maishima, Osaka
 
Text by Takashi Futatsugi / Photo by Shinya Narazaki
 

 今年で11回目を数える関西が誇る巨大レゲエ・フェスティヴァル「Highest Mountain」が8月1日、お馴染みの舞洲野外特設会場で開催された。そこは雨雲さえも寄せ付けない場のパワーに満ちていた。
 
 昨年"Big10"の大台を乗り越え、更なる"進化"を期待された大阪夏の陣=「Highest Mountain」の2K9版=11合目は、史上初の4バンド・セットや、初のJA人ゲスト(シークレット)等の告知もあり、その期待感は確かに今まで以上のものがあったが、何よりも天候が心配だった。何しろ梅雨明けしてない大阪は前日まで殆んど雨で、当日朝も実際降っていたのだ。ここ数回は天候にも恵まれていた「Highest」、今年はどうなる? しかし!そんな心配をよそに開演前には"ほど好い曇り空"となり一安心。 
 

 
Tidal Waveに続き、例によって"始まりの合図"を打ち鳴らした主宰者=Mighty Jam Rockは、定番化したユーツ・ラバダブでBig Bearの名を告げる。盛り上る会場。そして卍Lineも登場し、最後はMonta Yoshinoriを呼び込んでのテリ山トリビュート「ありがとう」に。その感動的な展開バンドの1番手は、フロム京都のRaw Technicaz 。『Midnight Express』でもバック・バンドを務める彼らは、早くも常連のJing Teng、気合充分のChehon、そして衣装も上等だった浪花乃ラガ男児Kenty Grossをサポート。初登場のArsenal Japanがボブ・メドレー他で観衆をコントロールした後は、これまた初参加のフロム湘南Stoned Rockersが。と、くれば相性最高のRudebwoy Face。舞洲に轟く"俺にJah降臨"の名セリフ。久々の登場のEnt Deal Leagueもよりタイトになったコンビネーションで沸かせ、大阪生れのハマの兄貴Nanjamanもオリジナルなステージ運びで最後は"あれ"を振らせていた。 
 
Sunsetの安定感抜群のダブ・プレイからHome Gにセット・チェンジすると、まず最初にマイクを取ったのがMCも務めるRankin Taxi。人気曲を矢継ぎ早に繰り出すが、中でも合唱度が高かったのは、あの"どんな曲にも応用可能な魔法の1曲"「チンチンピンピン」だった。そして、"3人衆"としては昨年が初登場となるラガラボMusiqは、アルバムの勢いそのままに大観衆を魅了。「I Am Raggamafin」ではジャンプアップで地響きが起こったくらい。続いて現れた西の筆頭NG Headも持ち前のラガな身体能力を駆使してMix!!連発。しっかり"音楽のチカラ"を感じさせてくれた。Moominのスウィート・ヴォイスが"いい波"を呼び、NG & Youngshim参加の新曲「Day By Day」でも酔いしれた後は、とびっきりアツいサウンド=Burn Downが、あっためる以上のセレクト&MCでヒート・アップさせてくれる中、Jungle Rootsがステージ・イン。となると、まずはPapa B。
  

 
似合いまくってるズート・スーツで、Tora Tora Tora!の指令をかけ、最後にはお客さんとの"早口合戦"も。完成度を更に高めたエンターテイメント・ショウを展開したFire Bのステージでは、例の「いらっしゃ〜い!」のオフィシャル化(?)も発表されたり、今回はサウンドとしての参加はないもののMasta Simonの乱入(?)もアリ、終始チームワークの固さを見せ付けられる事に。続いてのサプライズはDon Corleon軍団。Don自ら鍵盤を操り、看板アーティストであるMunga、Pressure、Alaineが次々と。「テヲマワセー!」。最後のセグメントはRyo the Skywalkerから。構成も抜群のメドレーを含め、やはりそのステージングは凄まじい。「ここにある今を 共に歩き出そう」を共に歌うHighest Massiveの歓喜の声。それは歌姫Pushimにも引き継がれ、Moomin、Akane、Crissを招いての「新人です(笑)」C.A.M.P.のコーナー(?)を含めて、また一味違う感じで楽しませてくれた。急逝したMJの「You Are Not Alone」を無理なく挟み込んでいたのも印象的だった(手袋の理由も判明)。そして大トリ、JTB。これがまた凄かった。
 

黒のレザー・コートを着て表れたJumboは「超常現象とか信じてへんかったけど、今日は...」とレゲエの神様に感謝を捧げ、ラストの「Ah Murder!!!〜The Three Musketeers〜」まで3人は全力疾走。その姿はここに立って何も気にせずに歌える事への喜び、に見えた。そして全員参加の「Big 10」でのラバダブ〜花火のフィナーレ、そして予期せぬ豪雨!! "下山"中に「タダでシャワー浴びたと思ったらええやん!」そんな声があちこちから聞こえてくる。そんな"奇跡"としか思えない長いようで短い1日、だった。「Highest」の伝説更新記録は続く。
 

 
 

 
 

最後に出演者全員によってマイクリレーとなった「Highest Mountain」のオフィシャル・テーマ曲「Big10」(Home Grown feat. Rankin Taxi, Jumbo Maatch, Takafin, Boxer Kid, Pushim, NG Head, Vader, Boogie Man, Jing Teng & Ryo the Skywalker)の着うた&着うたフルはこちらのQRコードから!

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