Day In Da West
只今「Blazed And Confused Tour」に同行し全米移動の嵐です。Slightly Stoopidというサンディエゴ出身の白人のレゲエ調のバンドとBobの息子Stephen Marleyと我がSnoop一家+スタッフなので余裕で100人以上が列になって一緒に動いてますが、どこの会場も野外でやるのでキャパは5,000〜10,000人は軽く入ってます。
毎朝会場に着いたら機材のセッティングをして昼前にはリハーサルを終え、リハを終えたらホテルで休憩するのだけど、その時間だけが唯一ベッドに横になれる至福の時間。ほどよく昼寝をして3時か4時から各自の部屋で曲作りをしたり、レコーディングをしたり、PV録ってる人もいれば、いつまでも寝てる奴もいる。まあそんな感じです。
僕らが会場入りするのは大体6時から7時の間。入口は人の山で長蛇の列。どこに行っても満員御礼!! 車でバックステージに送って貰う頃は、大体いつもStephen Marleyが親父の曲を熱唱している最中。実はライヴの殆どがBobのメドレーです。この前のカルフォニアの会場ではステージ裏にSpragga Benzも応援に来てたっす。
いい感じに会場全体が暖まった時に、空は夕暮れ。日が落ちる30分前を狙ってSnoopが登場すると会場のお客さんのヴォルテージが一瞬にして上がります。
登場して始めの30分はBPMの速い数々のクラシック・ソングをざくざくと連発でこなし、完全に日が落ちるタイミングで2Pacに追悼を表し、彼の「Hail Mary」(聖母マリアへの祈り)を流すと、真っ暗な空の下で会場の1万人が携帯やライターを点灯し、魂を天に捧げるこの光景にはどこの会場でも鳥肌がたちます。
その後の30分はDaz & KuruptやLady Of Rageも登場し、晩年のDeath Rowクラシックや新譜も混ぜてばっちり会場を湧かせます。俺らが終わるとSlightly Stoopidの登場なのですが、実はいつも楽屋に行ってしまうので最初から最後まで見た事がありません。白人のレゲエバンドで、元々はパンクだったらしい。因みにseedleSsブランドがスポンサーについてて彼等も一緒でした。
深夜12時位まで会場の裏のツアー・バスか楽屋でチルしてから鬼の移動の始まりですが、アメリカは広すぎなのでこれが一番辛いっす。この前なんてサンフランシスコから1時間南に位置するサンノゼの街を夜中の2時に出て朝の9時にホーム、Long Beachに到着。でも俺らはそのままサンディエゴの会場に向かい、Snoopは昼までLong Beachで子供のフットボール・リーグの監督をして、昼から5時までは映画の撮影。8時ギリギリにサンディエゴに到着して楽屋に行かずそのままステージ直行。ショーが終わったら、俺らは飛行場に向かい次の州に向かうのだけど、Snoopは夜中の2時にラスヴェガスでもう1本プライヴェート・パーティに出演しないといけないので車でヴェガスに直行。めちゃくちゃハードです!!
ツアーとは全く違うのですが、先日LAのサンセット(HOB)にSnoopの特大ビルボードが設置されました。
TEXT BY DJ 2HIGH
98年に渡米後、Tha Dog Poundに参加。音楽制作の他、Blue Line Clothingも展開中。