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THE RUDE PRESSURES
 
Text Text by Takeshi Miyauchi / Photo by Takayuki Imai
 

 地元・名古屋を拠点に活動を続け、来年結成20周年を迎える、ザ・ルード・プレッシャーズ。前作『Music』から実に4年半ぶりとなる新作『Intensified』を完成させたバンドの中心人物、ヴォーカルの山口剛司に話を訊いた。
 
 名古屋が誇るオーセンティック・スカの雄、ザ・ルード・プレッシャーズ。彼らが、4年半ぶりとなるオリジナル・アルバム『Intensified』をリリースした。スカ好きならそのタイトルから、デューク・リード所有の古いサウンド・システムの写った、あの名盤を思い出すことだろう──あのジャケットに封じ込められた空気、匂い、革新性──そのすべてが、ザ・ルード・プレッシャーズの新作『Intensified』には引き継がれている。
 
 4年半の間、ライヴを重ねながらも彼らはカヴァー集とライヴ盤をリリース。一方で、スタジオには常に録音機材を持ち込んで、合間を見つけては新曲作りをして、しかし満足出来ずにまたイチからやり直して......と、停滞していた状況が続いていたが、それを打ち破るきっかけとなった曲が「Inten-sified」だったという。
 
 「バンド的には奇跡の一発でした。この曲が出来たぐらいから、オリジナル・アルバムを意識しだして、気付いたら20曲以上録ってました」(山口剛司、以下同)
 
 これまでの彼らが追究してきた60'sスカへのこだわりが深みを増しながらも、バンド・サウンドや楽曲そのものに、より多面的でカラフルな魅力が感じられるのが本作だ。
 
 「スカそのものが、メントやカリプソ、ジャズ、R&Bなんかが入り乱れて見え隠れしているところに、いろいろな魅力が詰まったミクスチャーな音楽だと思うんです。根本的にオールディーズで片付けるには無理があると思うし、スカといっても多種多様で、後にロックステディやレゲエが生まれたようにいつだって挑発的で実験的だった。それらを踏まえたうえで、だけどそういう"スカとは?"みたいなことにだけはとらわれないようにもしつつ」
 
 ザ・ルード・プレッシャーズの魅力のひとつに、無頼な魅力に満ちあふれた山口のヴォーカル・スタイルが挙げられるが、今回数曲収められた日本語詞の歌は、スカに限らず、さまざまな音楽と並べても、ギラッと光る何かを感じさせるはずだ。そんな中でも「未来」は"Rude Boyブンガク"なんて呼びたくなるぐらい、路地裏のピュアネスが煌めいている。
 
 「個人的には今回、いろんなことを一回フラットにして、今まで自分が辿ってきたもの聴きなおしたんです。スカタライツに始まり、スカと同じ匂いがする音楽も聴きまくってずっと考え込んでました。そしたら言いたいこと伝えたいことが出てきたんですけど、コトバの壁、文化の壁......壁だらけで、英語では表現しきれなくなってきて......。特にスカは、その音楽自体が主張的なので英語と日本語のリリックの両方を並べて自分の思いをよりストレートに伝えるためにしっくりくるほうをチョイスしました。その場、その瞬間で感じたことを"コトバ(詩)"に変え、"Riddim"に乗せれるように......。だから録る瞬間まで、歌詞も不完全でどんどん変わってました」
 
 より激しく、より強く──音に言葉に、さまざまなこだわりを注ぎ込み生まれた本作。
 
 「ザ・ルード・プレッシャーズの決意表明!みたいなものです。More Intensified! Everybody Dance The Ska!!!」

 

"Intensified"
The Rude Pressures
[Diwphalanx / Scorcher / PX192]

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