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THE DISCIPLES
CERTAIN SERIOUS SOUND
 
Interview by Ras Seki "Eastern Judah" & Ras Ume "Liberation Asher" (Tribe Works Sound System)
Photo by KC(ZETTAI-MU))
 


 
●いつ頃からレゲエを聴き始めたの?
Russ-D(以下R):70年代中頃、5歳上の兄が聴き始めて影響を受けた。彼はレゲエ関係の本を沢山読んでいて知識が豊富だったんだ。そして70年代後半はFMラジオでデヴィッド・ロディガンのDJを聴いて多くの事を学んだ。その後、84年にノッティングヒル・カーニヴァルで初めてシャカのサウンド・システムを体験した時に一発でノック・アウトされたんだ。
 
●あなたにとってシャカはヒーローなんだね。
R:まぁ、そんなとこかな...(笑)。
 
●いつ頃サウンド・システムを始めたの?
R:80年代後半にラジオDJのジョイ・ジェイに誘われてクラブでセレクターを始めたんだ。その後、自分達のシステム、ブーン・シャカ・ラカを立ち上げた。
 
●その頃はよくDATでプレイしてたよね?
R:ウォーミングアップはクラシック・ルーツをレコードで掛けて、その後、自分達の曲をDATで掛けてた。お金が無くてダブ・プレートを沢山作れなかったからDATを使ってたんだよ。
 
●ああ、そういう理由だったんだ。
R:システムとしては5年位しかやってない。
 
●何でやめたの?
R:兄が雑誌の仕事を始めて時間的に2人で続けるのが厳しくなったのさ。それで音源を作り出す側になろうと思ったんだ。
 
●とにかくあなたの事を語るにはシャカを外す事が出来ないけど、どんな存在?
R:羅針盤みたいな存在かな。シャカが俺達の名付け親だし。オレはシャカの使徒なんだ。
 
●逆にシャカにも影響を与えたんじゃない?
R:白人が作るダブが興味深いんじゃないかな。オレやアルファ&オメガとかマナッサなど白人の曲を掛けるのはフレッシュなんだと思う。
 
●ドラム&ベースやテクノの曲にはダブに近い物があるけど、あなたの音は完全にレゲエだよね。制作の際に何か意識しているの?
R:スピリチュアリティだよ。レゲエにはルーツがある。ブルース、オールド・ソウル、スカを昔から聴いていたからね。それらの音楽からスピリチュアルな影響を受けている。個人的には宗教的な部分はあまり意識してないよ。
 
●ジャマイカでUKダブがアワードを取り、シャカがジャマイカでのルーツ復興を目指している中で、あなたはUKシーンの将来をどう見てる?
R:オレは現実的に今やっている事が全てだな。ジャマイカのルーツ復興はシャカ自身の望みであり、それはそれで意味深い事だと思う。そして、オレにとって賞ってやつはお金の臭いがするイメージがあってあまり興味が湧かない。重要なのは今をどうするかって事で、それによって自ずと将来は変わると思っている。
 
●UKルーツのサウンド・システムについて聞かせてよ。
R:昔シャカが2WAYのシステムで始めたのが現在のUKスタイルのベースとなり、今や3WAY、4WAYと進化している。そして、それにはダブ・アンプが不可欠なんだ。ディスコ・ミキサーは、音がクリアーでダンスホールには向いてるけど、ルーツ・サウンドは高・中・低と個々の音域をコントロールしてこそキラーな音を出せるんだ。これが俺らはUKのスタイルなんだ。ジャー・タビーを始め色々なエンジニアが作ってるけど、それらに匹敵するメジャーな日本製が無いのが不思議だな。
 
●日本はまだUKルーツ・スタイルのサウンド・システムの歴史が浅いからじゃないかな?
R:そうだね、J・タビー製は30年もの経験を基に作ってるからこそバランスが良いし使い勝手も考えられてるんだ。  
 
●影響受けたアルバムを3枚挙げると?
R:『King Tubbys Meets Rockers Uptown』とBurning Spear『Marcus Garvey』、そしてもう1枚はあえてシングルからDread & Fred「Warrior Stance」を挙げたい。この曲に影響を受けて「Prowling Lion」(90年代UKモダン・ルーツを代表する名曲の1つであるインスト・ステッパー)が生まれたんだ。
 
●最後に日本のファンにメッセージを。
R:Keep Up The Good Vibes! いいヴァイブスを持ち続けて欲しい。

 数えきれない程の曲をリリースし、多数のミュージシャンとコラボし、他レーベルのミックスも数多く手掛ける名実共にトップ・アーティストの貫禄充分なラス-D。その地道な努力と才能は今のUKルーツ・シーンに多大な影響を与えている。日本ではクラナカ1945のZettai-Muレーベルからディサイプルスのヒストリーと言えるベスト・アルバムがリリースされている。まだディサイプルスの曲を聴いたことの無い人は是非チェックして欲しい。UKルーツの真髄を味わえる事、間違いない。

 

"Prowling Lion -History of The Disciples-"
The Disciples
[Zettai-Mu / ZTM-003]
 
 

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