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THE MAZE

RUDE FISH MUSIC
　

　

　Home Grownのギタリスト、i-Watchが主宰するレーベル・コンピの第4弾。前作のリリース・ツアーで結成されたRudefish Band（i-Watch、Ken Nomura、Kuubo、PJ）の生オケを中心に、10組のアーティストが参加した。インスト含め、聴きごたえのある内容だ。
　
●今作の動きだしとなった、Rudefish Bandを結成した経緯から教えてください。
i- Watch（以下ｉ）：Rude Fishの作品ではプロデューサーだけど、元々バンドマンでギタリストなんで、作った曲を（ステージで）演奏して初めて完成した実感がわくんですよね。そこに気づいたのが、前作をリリースして廻ったツアーの時だから、2007年の秋冬。Rudefish Band 初のライヴでした。いいメンバーが揃ったし、ライヴが楽しかったんで、今後ミディアムの曲を作るならバンドで録ろうと思って。それが始まりですね。
　
●アーティストの人選はどういう風に選んでいったんですか？
ｉ：いつも悩むところなんですけど、Home G含めバンドをやった時の残像が浮かぶ人ですかね。あとは前作も参加してもらってる面々とか、継続的に録りたい人も出て来たんで。気になっているけど、あんまりリンクのない人よりも、一緒によくショウをやってる人たちが中心ですね。Takafinの「Kaika」は、昨夏の時点で「アコギのミディアムやりたい」って言われてたんで、動きとしては一番早かったですね。リリックが心に沁みる曲で、初となるPVも作ってます。
　
●Ryo the Skywalker & PJの「黄昏の陽 -Reach It Remix-」というレアなコンビネイションも注目ですが、Rudebwoy FaceとI-Pan Dreadの反戦ソング「Oh! Gosh!!」も他では見られない組み合せですよね。
ｉ：I-Panさんは、湘南・神奈川あたりではレジェンドなんですよ。もう20年は歌ってるだろうし。ドレッドロックスだけど、敬虔なラスタマンってよりも憎めないキャラクターの持ち主で、シンガーとしても昔から好きで。先にI-Panさんに好きなように歌ってもらって、そのリリックにRudebwoyが応える形で録った曲なんですけど、Rudebowoyのセンスが抜群でね。Rudebwoyは今、天才期に入ってるんじゃないかな。頼もしいです。
　
●同オケでTruthfulの失恋チューン（「It's Hurting More」）が収録されてます。
ｉ：フロウに哀愁があって、この手の曲を歌わせたら最高のアーティストだと思う。Fire Ballではなかなか聴けない曲だと思うし、普段目にするアーティストのアナザーサイドを見せるのも、Rude Fishの制作の楽しいとこですね。
　
●前半にはMicky Rich、Ken-U & Domino-Katのセグメントで打ち込みの現場チューンも収録（「It's A Summertime」「キテミナ」）。
ｉ：スカスカのオケなのに、上手いこと乗せてくれましたね。一番新しいことをやってる人達だから、とにかく感性がカッコイイですよ。
　
●同じく打ち込み曲で、Papa Bのギャル・チューンがありますが（「Lookin' For The Gal」）、これもカッコイイです！　
ｉ：80年代のディスコ・サウンドみたいな打ち込みとロックなギターだから、こんなキワモノのオケにのせられる人は、Bonくんくらいだろうと思って。ミックスはRorey Baker（Sly & Robbieの専属）にやってもらったんだけど、サビの盛り上がり感とか、強力なディージェイ・スキルにジャマイカのスタジオも大騒ぎでしたね。
　
●今作を本当の意味で完成させるには、やはりライヴですか？　
ｉ：そうですね。11／28に横浜ベイホールでリリパをやって、その前後に地方を廻る予定なんで、楽しみにしていて下さい。Bless!!

　

"Rude Fish Music 4"
V.A.
[Victor / VICL-63368]