""Only Ting A True Mi Waan...""
Text by Reiko NAGASE SMITH
ハッピー・プラネット第3位ジャメーカ! 地球しあわせ度指数(The Happy Planet Index)がイギリスのシンクタンク、ニュー・エコノミック・ファンデーション(NEF)から発表されて、ジャマイカが、コスタリカ、ドミニカ共和国に次ぐ世界で3番目にしあわせな国、に選ばれた。
この指数では国のしあわせ度を、(1)国の消費や技術の発展、資源効率の予測、(2)生活満足度、(3)平均寿命、の3つから考慮して計算したもの。
ジャマイカの平均寿命は2007年の推計で73歳。キューバやベトナムなどと共に、経済発展度がそう高くないわりには平均寿命が長い、というところでポイントが高いんだとか。キングストンに住んでいると、お年寄りはあんまり外で見かけないし、血気溢れた男性が不慮の事故で亡くなるニュースがごくごく身近にあるので、平均寿命が高いといわれてもピンとこない向きもあるが、統計をとってみるとジャマイカ人、長生きなんである。豊かな自然にあったかい気候、このめぐまれた環境で自然をうまく利用して生活するすべは得ていて、環境に対しての意識はまだ高いとは言えなかろうが、自然とともに、なんといっても音楽が生活にある。
経済状態の悪化、貧富の激差に凶悪犯罪多発で治安が悪いという不名誉な評判をかかえ、今回のハッピー・プラネットの発表に、ジャマイカの新聞『グリーナー』紙の見出しも、「ジャマイカ人はしあわせか?..."ありえないニュース"の真相は」
発表によると、オランダが西欧のトップで43位、ドイツ51位、ベルギー62位。日本は75位(Not Bad, Not Bad)、アメリカは114位。1位の中米コスタリカは、エコ・ツーリズムの定評がある国だ。
自然環境を壊すことなくどれだけ幸せに暮らしているかを示す指標、ということで、エネルギーをどんどん使って便利になっても、幸せとは限りません、幸せへの道はほかにもいっぱいありますよ、てなことでしょうか。ランキングを見ると、島国ってどうも幸せ評価が高い。中南米地域、ポイント高い。限界環境での相互の助け合い精神や南国の気質が関係あるのかな。
ジャメーカ、キケン、マイナスなイメージもあるけれど、レゲエなまったり感も加わって、この発表でもっとイメージがよくなって、地球にやさしいハッピーなジャメーカなイメージで推して、観光客がふえてくれるといいな。
薬草も身近にあって、アロエ、ノニやウコンなど上質で豊富。信憑性が低そうな迷信系も多そうだけれども。
ルーツ・ドリンクの類、市場にふえてます。ネーミングもジャメーカな「ジャック・ハマー」、「Haas Tonic Horse」なんてのも見かけたよ。
スタミナにいいとされるドリンクや食べものも大好き。そういう話も大好き。身近なものではギネス・スタウト・ビール、それからオクラ・パンチ(野菜のオクラをドリンクにしたもの)、オクラ入りのスチーム・フィッシュ、マニッシュ・ウォーター(ヤギの頭のスープ)、カウ・コッド・スープ(牛の生殖器のスープ)なんてのもある。
Mi nuh lie still, mi happy enuh, the only ting a chu(true)mi waan some money.......ハッピージャメーカ、もちっとお金があったらな。島中で聞こえた声でした。
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