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THE MAZE

HASE-T
RAGGA BLAZE FROM EAST
　
Interview by Kazumi Kamada / Photo by Toru Koike
　

　草創期より長きに渡りジャパニーズ・ダンスホール・レゲエ・シーンをさらにステップ・アップさせようと自らの手でプロデュースからトラック・メイクまでこなしてきたHase-TとSpicy ChocolateのControler。個性は違えど共に東京育ちのその両者が同時期に人気シリーズの最新作をドロップ。それぞれに話を聞いた。
　
　15周年を迎えるSpicy Chocolateプロデュースの名物コンピレーション『東京Ragga Blaze』第３弾。Ent Deal Leagueをはじめ東京を代表するアーティストを中心に、ビッグ・チューン誕生も期待できる豪華3ウェイ・アルバムだ。Rudy-Eのジャケが目を引く、ミックス・サイドを加えた2枚組仕様！
　
　今さら完全に説明不要、日本のレゲエが今の様に定着する以前から活動を続け、ここ近年は数多くのプロデュース業務、そしてトラックメイクからリミックスワークをこなす、ハセ-Tの人気シリーズ作品『Reggae Gold Mine』の第3弾がリリース。ジョグリン系のダンスホール・チューンの詰まった1枚（Disc 1 -Dancehall-）と唄物を中心に収録した1枚（Disc 2 -Song Book-）の豪華2枚組。参加アーティストは、日本のレゲエ界を代表するトップDJ＆シンガーから注目株の若手たち、そして人気R&Bシンガーの加藤ミリヤ、JUJUまで揃った豪華メンツで、訊けば殆ど全員がハセ-T自身で直接参加交渉とのこと。因みにこの目を引くジャケット（モデルは川村ゆきえ）に関しては、ハセ-T曰く「今って音楽をネット配信で買う人も多くなったでしょ？　せっかくCD出すわけだから、パッケージとしてジャケットも含めて、 楽しんでもらえるように、デザインもこだわっているんですよ」とのこと。
　
●今までに色々なシリーズをリリースしてますが、この『Reggae Gold Mine』のこだわりと言えば？
Hase-T（以下H）：やっぱりトラックを全部自分で作っているってトコが一番のこだわりなのかな。僕の場合は、DJや歌に関して歌詞、メロディは基本的に参加しているアーティスト達にお任せなんだけれど、"この人にはこのオケが合うんじゃないかな"って考えて制作をしています。つまり自分と色んなアーティストとのコラボレート作品っていう色が濃いと思います。その辺が他の作品とも違っている所＝こだわりなるんじゃないでしょうか。自分自身の立ち位置としては、どちらかと言えばアーティストとして表に出るプロデューサーを目標にやっています。実際の話、今ってジャマイカのプロデューサーやトラックメイカーは歌ったり、DJしたり、みんな色々やっているでしょ。それと同じ感じかな？
　
●今の日本のレゲエも表現のレヴェルが上がってきたとは言え、今のジャマイカのシーンにいるようなマルチなアーティストは、日本にはまだまだ数える程度かもしれませんね。
H：自分でもそのうちまた歌おうかなとは考えているけど、もう少し暖めておきます。そのかわり、今回は毎回参加してくれているシンガーのmiyuの曲（「遠い夜空」）で、トラックはもちろんだけど、作詞と作曲もやっています。昔、自分でDJ、歌う事もやっていたから、歌詞もメロも作れるので、これからこの辺の作業も増やして行きたいですね。
　
●今回はVol.1ともVol.2とも違う趣きでしたが、もう次のプランがありそうですね。
H：当然、このシリーズはこれからもずっと続けて行くつもりなので、今までやってなかったアイデアもどんどん取り入れて行きたいよね。例えばジャケットでモデルやってくれた女の子に、実際に歌ってもらうとか、音的にももっと冒険したアルバムにするとか、アイデアは沢山あります。あと、7／25（土）に「Gold Mine Splash 09」と題してDiffer有明でTaxi Hi-Fiのフルセットを出して、豪華アーティスト満載で、盛大にリリース・パーティもやるので遊びに来て下さい。

　

"Hase-T Presents Reggae Gold Mine Vol.3"
V.A.
[BMG / BVCL 5〜6]
　
　
　
【お詫びと訂正】
『Riddim』No.316の本誌P.32に掲載致しましたHase-Tさんのインタビュー記事には校正前の原稿が掲載されております。当ホームページの原稿が校正後のもとのとなります。お詫びし訂正致します。