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【クボタ・タケシの巻】
ミックスCD『レゲエ・ラップ・アタック』リリースにあたっての、クボタ・タケシ・エクスクルーシヴ・インタヴューpt.1。
 
クボタ・タケシ(以下K):(第1声)やっと連絡がとれたなぁ!!
●それは私の台詞です。さて、久しぶりに出したミックスCDがレゲエ・ラップ〜ラガマフィン・ヒップホップを選び、ミックスしたものですが、これはどの程度までクボタさんの意思によるものだったのでしょうか?
K:ちょっと待ってよ。久しぶりって、メジャーから出した『Neo Classics 2』から数えると、半年ぶりなんだけどなぁ。
●そうですね、すみません!(気まずい沈黙)
K:(気を取り直して)俺の中で普遍的なラガマフィン・ヒップホップをセレクトして、そこからまたチョイスして。普段クラブでかけたいんだけど、結構アルバムの中でいい曲があったりするんだけど、なかなか音圧が低くてかけ辛いから、CDに入れるんだったら、まだいいかな、と。
●い〜いセレクションですね〜(笑)、これはインタヴュアーとして適切な台詞がどうか私も迷いますが、そう言わざるをえない。素晴しい選曲で......例えば、チャカデマスの「Spirit」など見逃しがちな曲だと思うんですが。7インチでしたっけ?
K:これは俺の持ってるのは7インチじゃないけど、音圧はいいですね。
 
●プレッシャー・ドロップの「People Shall Govern」も......。
K:当時はスルーしてたけど、今聴くといいなと。
●ラガマフィン・ヒップホップというのは、レゲエとヒップホップの中間にある、トラックがレゲエでラップが乗っているものもあれば、ヒップホップ・トラックにレゲエDJが乗っているのもあるし、それぞれもある。こういう音楽を特に好きになる理由ってはあるんですか? これを集めている人って、あまり多くはなさそうですね?
K:いない、だろうし、ヒップホップは勿論、83年位から聞いてるから好きなんだけど。多分ね、最初に接したのは88年位かな? 当時ラジオでミッチー・ミー&L.A.ラヴ「On This Mic」を聞いて、その曲が途中でレゲエに転調するのが「すげ、かっこいいな」と思った。あとザ・キング・オブ・プレッシャーの「You Know How To Reach Us」がKISS FMで流れていて、ずっと俺ビースティ・ボーイズの曲だと思ってて。このメンバーの一人がMCAの声に似てて。ちょうどビースティ・ボーイズが1st出して、2nd出る間の年代だったから。「おー、ビースティ・ボーイズかな?」と思って聞いてて。そうするとこの曲もラガマフィンになってドラム・ループで終わるんだけど、「MCAかっこいいな」と思って聞いてて。全然違うんだけど。
●レゲエDJのトースティングみたいな事に関しては知ってたんですか?
K:当時はあんまり知らない。
●レゲエだっていうのは分かる位で?
K:レゲエだっていうのは分かる位だった。当時はヒップホップにサンプリングが使われだした時期で、すごいスリリングな感じがあったんだけど、ラガマフィン・ヒップホップも同じ位スリリングで、音は薄い感じなんだけど、こっちに伝わってくるのはもっと太い感じ?で。それは、でも、90年代の頭までだったな〜。僕は。
 
●あー、それはこの怪しげなミックスCDの盤面にも書いてありますね。年代がね。
K:そうそう。
●"From 80's To Early 90's"って。
K:で、ちょっと時代遅れて、いい奴も、たまに出たりするんだけど、なんだろうな、ジープ・ビーツって言われだしたぐらいかな? あの辺りから興味がなくなった...。
●(爆笑)さすがですね。ジープ・ビーツ! いい言葉ですね〜。『ザ・ベスト・オブ・ジープ・ビーツ』っていうコンピレーション作りましょう! 
K:いや、ホントに!
●(爆笑)
K:ケニー・ドープとかはいいんだけど、ほら、トラックスもの出し始めたでしょう? スーパー・キャットとかサンプリングして。そこら辺りから...。
●興味を......それは何でですか?
K:いや、もう音がきれいで、ものすごいファットで。本来、自分の中でのジープ・ビーツっていうのはマイアミ初期のヒップホップとかエレクトロだと捉えてたんだけど、いつの間にかトラックスものみたいなのがジープ・ビーツの代名詞の様になっちゃって、何かすごい洗練されちゃって。
●っていうか、この際だからケニー・ドープ及びルイ・ヴェガのダンス・ミュージックにおけるきちんとした批評を...それは話を広げ過ぎですか?
K:(呆れて)広げ過ぎでしょ......色々な人に聞いてもらえる様になったのはいい事だと思うけど、俺、ケニー・ドープでいいと思うのないんだよな......(沈黙)......いや、あった!
●(爆笑)ありましたか?
K:あった! 『カオス』っていうのが。アルバム。『KAOS』っていうの。トニーDとかとやってるの。これはやばいですよ。これは本当にかっこいい(力説)。......ジープ・ビーツって言われだした頃からレゲエの12インチにヒップホップ・ミックスが当たり前に入るようになって...。
 
●それは何なんですかね? クボタ・タケシというDJにとってのその美学的規範は? 嗜好ですか?
K:志向(嗜好)の中の一つではある。
●洗練されていくと興味を失うっていうのは?
K:ラガマフィン・ヒップホップに関してはね。他の音楽に関しては、そんな事はないけどね。でも、ラガマフィン・ヒップホップっていう自分の中で大切な趣味の一つの中では、90年以降面白いのは全然ないかな。そりゃ何曲か面白いのもあるのかも知れないけど。音が良すぎて、トラックスものとか全然だめ。
●それは音響の......。
K:そうそう。だけど(笑)、結局初期のラガマフィン・ヒップホップは音圧とかが低いから...。
●そうか、だからこの話の始まりに戻るんだ?
K:このミックスCDでも、初期のレゲエ・ヒップホップのカッコ良さが伝わるように、音質をまったく同じにしないで、でこぼこ感の味わいを出したかったかな、と。
●今、こういうレゲエ・ヒップホップみたいなかっこよさを持っている音楽ってあるんですか?
K:ジャンルっていうこと?
●ジャンルでも曲でも、アーティストでも。
K:あるけど、それはレコード・バッグの中を見ないとわからない。なぜなら、アーティスト名もジャンルも分からないまま、自分にひっかかるものだけを買ってるから。(以下Pt.2に続く!!)
 

"STRICTLY ROCKERS Re: Chapter.25〜REGGAE RAP ATTACK (From 80's to Early 90's)
DIGGING, CUTTING & MIXING by KUBOTA,TAKESHI"
[EL QUANGO / EQPB-023]

 
荏開津広(One Hand Clappin')
イアンさん! 本出すなら声ぐらいかけてね!! 会ったのずいぶん前じゃんよ。プーチンに合わせて妹と会って、久しぶりに密談! テヘランからウォーター・パイプ空輸で到着!

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