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315    COLUMN    PLAY IT LOUD

MONTEGO BAY / QUEEN IFRICA
[VP / VP1841 / 輸入盤]
流通が弱かったせいかあまり店頭で見かけなかった『Fyah Muma』に続くセカンドはVPから。デリック・モーガンの娘であり、トニー・レベルのフレイムス所属アーティストならではの硬派なラスタ・シング・ジェイ・アーティストだ。佇まい、声、パフォーマンス...その全てに於いてレゲエ・ファンが長年求めていた女王像に最も近いアーティストではないだろうか? 心に染み込むチューンばかりでこれは傑作。(大場俊明)
 
RETURN FROM PLANET DUB / DUBBLESTANDART VS LEE "SCRATCH" PERRY VS ARI UP
[COLLISION / CCT3019-2 / 輸入盤]
オーストリアのダブ・バンドが何とリー・ペリー、アリ・アップをゲストに迎えて2枚組の新作をリリース。未来ダブ請負人チーム結成、突き進む音にリー・ペリー節炸裂。進化、変化を拒まない姿勢に共感。アリ・アップは声で景色を変えてしまう力がある。ネームヴァリューに寄りかからない重厚でオリジナリティ溢れるリズム・トラックにもぜひ注目して欲しい。予想を裏切る刺激でカツオ感激プッシュ盤。(磯野カツオ)
  
JOY / BLACK GANDHI
[BLACK GANDHI MUSIC / KWCD169 / 輸入盤]
スペイン出身のレゲエ・バンドです。アコースティック・サウンドに惹かれて心動かされました。深く聴いてみるときめ細かいアレンジが施されていて、ソウル、ユージョン、ファンクなどの顔が見えてきます。プリンス・リンカン・トンプソンを思わせるヴォーカルの雰囲気も魅力のひとつです。どことなくスティール・パルスにも似た空気感がある。彼らのいる場所、バルセロナをイメージして聴いて下さい。(磯野カツオ)
 
SOUND OF REALITY / WEEDING DUB FEATURING HUMBLE-I, YT & GUESTS
[CONTROL TOWER RECORDS / CTR006 / 輸入盤]
トラック・メーカーでありプロデューサー、マルチ・プレイヤーと多岐に渡り活躍する彼の初ソロ・アルバム。ヴォーカル2曲とインスト2曲の各ダブ・ヴァージョン付全8曲からなるヘヴィなデジタル・ルーツ。畳み掛けるような勢いで最後の1曲に至る迄一気に聴かせるその手腕はフランスのトップ・アーティストの貫禄充分。ユニヴァーサル・エッグでシングル・カットされたYT「Baby Father」のリミックスも収録。(楳原豊人)
 
ROCKERSTYLE! / I-PLANT
[I-GROW RECORDS / NO NUMBER / 輸入盤]/span>
現在モダン・ルーツが最も熱い国の一つである仏国の人気レーベルからのリリース。全曲が新譜からなる全12曲はヴォーカル、ダブ、インストとそれぞれ個性豊かで尚且つクオリティの高いコンシャス・ルーツ。打ち込みの中でギター、サックス、シタール等、生音で録音されている音色が絶妙なスパイスとなっている。キコ、ロベルト・サンチェス、ガンジャ・トゥリー他3人による味わい深いヴォーカルも聴きどころ。(楳原豊人)
  
JUBILEE / ZEMA WITH THE GLADIATORS BAND
[MELCHIZEDEK MUSIC / MEL2060 / 輸入盤]
カリフォルニアを拠点に活動する女性シンガー、ゼマの久々のリリース。全曲生音によるジャマイカ録音の本作はとても親しみ易く彼女の歌声も表情豊かでしっとりと歌い上げている。ダブ・ヴァージョンを含む全14曲をハリーJ、タフ・ゴングにて録音。バックを固めるのはバガ、ウォーカー、ダルトン・ブラウニー、スカリー、カルビン・キャメロンとジャマイカ屈指の一流音楽家が勢揃い。文字通り聴かせる内容。(楳原豊人)
 
ア・シェイド・オブ・グレイ/サトリ
[スカ・イン・ザ・ワールド / SIWI-116 / 国内盤]
今作が3枚目。サックスをメインに複数の楽器をこなすマルチ・プレイヤー。そしてソフト&スウィートな声で歌うロック・ステディは絶品。タイムマシンで1960年代に戻ってきたかのようさ。叙情的なメロディとサトリのシルク・ヴォイスを聴けば夢のひと時。プレイヤーとしての血が騒ぐストレート一本勝負の王道スカ曲も切れ味抜群よ。USスカ界の名手達がこぞって参加した心意気が伝わる熱い盤ですぜ。(磯野カツオ)
  
ダブ・サマー・ポップ/ダブ・マスターX
[エイベックス / RZCD-46148 / 国内盤]
Dub Master X feat. YOUの「東京狼少女〜Tokyo Luv Story」を覚えているだろうか? イントロが流れ出しただけでセンチな気分にさせられちゃう名曲だが、この曲を包み込んでいた至極の音空間はDub Master Xにしか作り得ないものだった。そして本作、誰もが知ってる曲に女性(Miray)の柔らかな歌唱、そしてそれらに最適の音選び。やっぱりDub Master XはDub Master Xだった。浜崎が嫌いでもボートラで膝を打つ。(大場俊明)
 
ガーデン/Lizz
[アーティカル・レコーズ / DDCZ-1564 / 国内盤]
この女性シンガー、今までカヴァー物のコンピレーションに参加している程度だったので殆ど記憶には残っていなかったが、WadadaのNodatin、そしてKon"MPC"Kenらが全面的にバックアップした本作を聴いていると、確かにレゲエ・サウンドにぴったりなシンガーだと思う。真っすぐ且つ安定した彼女の歌唱方法はクセがない分、何色にも染め易いからかもしれないが、何か大きなものを持っている気もするのだ。(大場俊明)
 
太陽と星/☆マーレーズ☆
[ピクタス / DLWP2004 / 国内盤]
Hiyoriと津山直正による男女ツイン・ヴォーカル・ユニットによる初のフル・アルバム。アコースティックを基調としたお得意のほんわかムードの曲だけでなく、ビシっとリズムが決まった腰のすわった曲まで飛び出し彼らの持てるだけの力を出し切ったかのような内容。もちろんそれはバック陣の尽力もあるだろうけど、年間100本以上のライヴを重ね続けてきたからこその持久力と瞬発力が身に付いたからだろう。(大場俊明)
 
童謡レゲエ/Coba-U
[バハマ / GNCL-7011 / 国内盤]
「砂に消えた涙」や「サタデー・ナイト」といったカヴァー・チューンやラヴァーズ・チューン「Snowman」、更にアイドル並みのルックスで秘かに話題になっているCoba-U。ファースト・アルバムとなる本作は、全曲誰でも知っている童謡をレゲエのリズムで唄おうというテーマの下で制作されたもの。プロデュースを担当したHakase-Sunはこの難題を難なくクリアし、彼女の魅力を最大限に引き出している。(大場俊明)
 
ハセ-T・プレゼンツ・レゲエ・ゴールド・マイン VOL.3/V.A.
[BMG / BVCL-5/6 / 国内盤]
ご覧の通り今回は川村ゆきえを起用し、またしてもジャケ買いをさせようという姑息な手段を使ってきたHase先生のシリーズ第三弾。今回はDJ陣をメインに据えた"Dancehall"盤とシンガーやシングジェイ系を多く配した"Song Book"盤の2枚組。当然トラックもHase先生の嗅覚に基づいてピッタリのものをセレクトしているのだが、どの曲もエッジがあるのにマイルド、そして人肌ほどの温もりがあります。(大場俊明)
 
ファンタジー・ライド/シアラ
[BMG/BVCP-24151/ 国内盤]
2年半ぶりの3作目。T・ペイン、ポロウ・ダ・ドンといった旬の制作陣により、まさにブラッシュアップされまくったニュー・ビートがテンコ盛り。そこにリュダクリス、ヤング・ジージー、クリス・ブラウン、ジャスティン・ティンバーレイクといった豪華ゲストが居並ぶが、アルバム全体はあくまでシアラ本人のキュート&セクシー光線が覆っている。彼女のエンタテイナーとしての成長振りが楽しめる快作なり。(石澤伸行)
 
トゥルー・ラヴ/ブランドン・ケイン
[ソニー/SCIP-2179 / 国内盤]
LA出身のニュー・カマーによるデビュー作。9歳にしてTVCMに出演、その後はミュージカルや有名パフォーマーのバック・コーラス等で、ショウビズの世界にどっぷり浸かってきたという17歳だ。制作陣は新進を中心に起用することで、フレッシュを絵に描いたような音世界が用意されているが、そこに乗るブランドン君の堂々とした姿こそが本作の肝だろう。アップにスロウに、真っ直ぐな眼差しが好感度大!(石澤伸行)
 
ビーン・ウェイティング/ジェシカ・マーボイ
[ソニー/SICP-2204 / 国内盤]
豪州出身、弱冠19歳の歌姫によるデビュー作。厳密にはカントリー畑での作品発表やグループ活動をふまえてのソロ・メジャー・デビューとなる彼女だが、本作が湛えるどっしりとした安定感は、積み重ねてきたキャリアがあってこそといったところか。フロ・ライダーとの共演となったデビュー曲「Running Back」でのアグレッシブなパフォーマンスのみならず、ミッド/スロウでの大らかな歌いっぷりも印象的だ。(石澤伸行)
 
ゴッサム・シティ/ウィンフリー
[ビクター / VICP-64649 / 国内盤]
UKの3人組R&Bユニット、ミスティークの元メンバーによるソロ2作目。本国ではTVタレントとしてもブレイク中という彼女だけあってか、本作のアプローチは前作にも増してポップ。USメインストリームの仕事人たちやUKの売れっ子クリエイター陣が、様々なアングルから彼女の「華」を照らし、悉くカラフルな彩りを放つことに成功している。全編を貫くアゲアゲ感に、誰もが元気をもらえそうな作品集だ。(石澤伸行)
  
ライク・ア・ロケット/セヴン
[Pヴァイン / PCD-17275 / 国内盤]
オハイオ出身のトークボックス使いによる2枚目。トークボックスといえば、ザップ以降のウェッサイ・サウンドの定番ツールだが、昨今のT・ペインのブレイクもふまえ、本作ではオートチューンやヴォコーダーを含めた"音声加工祭り"状態に。しかしながら、そこは生粋のファンカーたる彼のこと、飽きさせないどころか、アーバニズムたっぷりのグルーヴやメロウネスで、アルバム一枚を一気に聴かせてくれる。(石澤伸行)
 
アップ・ヒア/ソウライヴ
[Pヴァイン / BSCJ-30118 / 国内盤]
結成10周年を迎えた"ファンク・バンド"による新作。自主レーベルからのリリースとなった本作は、何度目かのヴォーカリスト変更を伴っているものの、生感覚の迸り具合からすれば、原点回帰作となるハズ。ドラムの鳴りや鍵盤・弦系の切り込みは、JB直系のディープ・ファンク度が高く、新加入のシンガー、ナイジェルのヴォーカルも最高にアツい。近作から距離を置いていたファンは戻ってきてもイイかも。(石澤伸行)
  
KINGSTONLOGIC 2.0 / TERRY LYNN
[FERALTONE / CDPHREE022 / 輸入盤]
海外では既に「M.I.A.がやるべきでやらなかったこと」などと賞賛されるジャマイカ出身の女性アーティスト、デビュー・アルバム。ジャマイカンなアクセントのラップと歌、そしてダフト・パンクにも通じるエレクトロでパンキッシュなビートは、ダンスホールをベースにしつつ、それを全く超えた新しい感覚。ユラユラとインナーに入り込むサウンドと、キングストンでのタフな暮らしを綴ったリリックもリアル。(飯島直樹)
 
FUNK MILK RIDDIM / DIGITALDUBS
[MUZAMBA / MZB004 / 輸入盤]
ブラジルはリオのNo.1サウンド・システムと称されるデジタルダブズのワンウェイ・アルバム。レゲエのベースとリズムを基本にしつつ、現地のゲットー・ミュージック、バイリ・ファンキを感じさせるパーカッションが良いアクセントとなったトラックに、ティッパ・アイリーやダディ・フレディらのベテランや地元勢が個性溢れるマイクを披露、エフェクト具合お含め、同トラックながら最後まで飽きさせない。(飯島直樹)
 
PIBE COSMO / EL REMOLON
[ZZK / ZZKCD004 / 輸入盤]
最近ではダンスホール・レゲエ好きの間にも浸透してきたというアルゼンチン発のデジタル・クンビア総本山ZZKからの最新作。レゲトンの影響色濃いスローなビートとアナログ・シンセの特徴的なメロディで展開。レゲエ・サイドとはまた違った、疾走感ありつつもユーモラスなダンスホール・サウンドを聴かせてくれる。UK発のダブステップやヨーロッパのエレクトロとも共振しているところに更なる未来を感じる。(飯島直樹)
 
ARECIBO MESSAGE / BOXCUTTER
[PLANET MU / ZIQ225CD / 輸入盤]
ダブステップのみならずエレクトロニカ〜アンビエント〜チルアウト好きからも人気の高い北アイルランドのプロデューサー、バリー・リンのボックスカッター名義での新作。ダブステップの源流のひとつであるレイヴ/ハードコア・ブレイクビーツを、ガラージやグライムを通過した感覚で昇華させた楽曲の中に、メランコリックな要素が溶け込ませてあり、耳の焦点を少しずらすだけで多様なイメージが膨らむ。(飯島直樹)
 
SHAPES 09:01 COMPILED BY ROBERT LUIS / V.A.
[TRU THOUGHTS / TRUCD194 / 輸入盤]
ブライトンの人気レーベルから、恒例激安サンプラー。未発表曲やヴァイナルのみでリリースされていた曲が収録され、しかもレーベルに馴染みの薄い人にもスッと入っていけそうな選曲は日本でも局地的に大ブレイクをしたMe&Youの片割れでレーベルA&Rのロブ・ルイ。レーベルの多様性と、ジワジワと進みつつある変化を感じる事ができる好盤。アートワークは、英国の人気グラフ・ライター、ニック・ウォーカー。(飯島直樹)
  
DUB ECHOES / V.A.
[SOUL JAZZ / SJRCD201 / 輸入盤]
回顧なだけでない現在進行形の"聴き方の提案"をしてくれるロンドンの名門レーベルから、新旧ダブを収めた強力編集盤。歴史に名を残しているジャマイカのオリジネイター達に加え、ドイツのジャータリやリズム&サウンドといった個性派、UKのOn-Uやダブステップ勢も収録し、ダブという感覚が時代と共にどの様に広がりを魅せてきたかを聴かせてくれる。同タイトルのドキュメントDVDも見逃せない内容。(飯島直樹)

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