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314    COLUMN    UK REPORT

Photo & Text by SIMON "MAVERICK" BUCKLAND

Pablo Moses At Astoria London
 
Greetings Friends,
 
●UKでは経済危機が深刻化し、天気もそれに合わせたように悪い日が続いた。そんな中でも明るいニュースはあるものだ。Amy Winehouseがジャマイカで待望のサード・アルバムのレコーディングに入ったらしい。U2は最新作『No Line On The Horizon』のレコーディング・セッションを素材にしたレゲエ/ダブ・ミックス・アルバムをリリース予定だ。僕はこのグループに対して特別な思い入れはないのだが、完成した音を是非とも聴いてみたいものだ。
 
●Bitty McLeanとSly & Robbieの日本公演が大成功したことは嬉しい限りだ。僕のようにライヴに行けなかった不運な者には、YouTubeでその模様を少しだけだがチェックできる。その中には"Unmetered Taxi"リディムで歌うRankin Taxiの映像(なんとも相応しい)もあるのだ。ネット上にはBittyの新作『Movin' On』に関するエントリーが星の数ほどあるのでチェックしてみてほしい。
 
●18カ月前、南アフリカで起こったアフリカのレゲエ・スター、Lucky Dube銃殺およびカージャック未遂の容疑者3人全員に無期懲役の判決が下った。Lucky Dubeは、息子の目の前で、至近距離から頭部に3発銃弾を受け即死した。彼はアフリカ初のレゲエのスーパー・スターで、国内外で人気だった。彼の死は南アフリカにおいて死刑の是非を問うきっかけとなるかもしれない。
 
●人気シリーズ『Harry Potter』でVincent Crabbeを演じるJames Waylett(19歳)がマリファナ所持で逮捕された。警察は彼の母親宅を捜索し、鉢植えのマリファナと栽培機器を押収した模様。
 
●伝説のシンガーHorace Andyは、大雑把にいえば、いわゆる"エスニック・レゲエ"というジャンルでくくることができるだろう。このジャンル内のアーティストやプロデューサー連中は他ジャンルのミュージシャンとはあまり仕事をしないものなのだが、彼は違う。彼の最新リリースはロンドンにおいて僅か5日間で録音されたプロデューサー/リミキサーのAshley Beedleとのコラボレーション・アルバムだ。Strut Recordsの『Inspiration Information』シリーズ第2弾で、オリジナル・ソングに加えてWailersの名曲「Hypocrites」、The Rolling Stonesの「Angie」などが再構築されているのが面白い。このアルバムを引っさげた2人によるツアーが、すでにイングランド南部からスタートしている。どちからといえば控え目なセルフ・プロデュース作『On Tour』や、比較的派手なTaxi Gangとの『Livin' It Up』を発表するなど、Horaceは本当に多才な男だ。

Toots At Grove Studio
 
●プロモーター/エンジニア、Freckles TrenchがLucianoに対して残酷かつ報復的な暴力行為を犯した事件に関しての続報を伝えよう。Lucianoはこの事件(金属パイプでTrenchに殴られた)の後、セキュリティー・クルーを何人か増員した。その中には数件の殺人事件(犠牲者の中には警察官もいる)の容疑者、Andrew 'Conqueror' Seniorが含まれていた。警察はLuciano宅にSeniorがいることを突き止め、彼を逮捕すべくLuciano宅を包囲した。Seniorは、皮肉にもLucianoが彼と彼の家族を守るために設置したセキュリティー・カメラにより警察の動きをしっかりと把握することができたらしい。そして、激しい銃撃戦の末、警察官3人が重傷を負った。うち1人は顔面に銃弾が着弾している。Seniorは射殺され、彼の所有していた銃器は回収された。Lucianoはこの間は不在だったが、彼の妻と子供数人が在宅していた。幸いなことに誰も怪我を負わずに済んだようだ。Lucianoは帰宅と同時に尋問のため逮捕された。彼は少なくとも犯罪者をかくまっていたことの罪に問われるとのことだ。今回の事件の原因を作った人物と、僕が20年ほど前にジャマイカで初めて会った人物が同じであることが信じられない。彼はかつて"The Messenger"と呼ばれ、優しく控え目なシンガーだった。この一件は、富める者とそうでない者との境界線が鮮明な国で、成功することへのプレッシャーがどのような結果を招くものなのかを表しているのだろうか。ヨーロッパ・ツアーが5月には予定されているのだから、この人生の危機の中でもLucianoの商売はうまくいっているようだ。
 
●ヴェテラン・アーティストのU.RoyとPablo Mosesがフランスを中心に回るジョイント・ヨーロッパ・ツアーをこの4月にスタートする。僕が最後にMosesを観たのはLondonのAstoria Theaterだった。もう何年も前の話だ。彼はすでに伝説のミュージシャンになってしまった。
 
●Toots & The Maytalsも(全員ではないが)ヨーロッパをまわっている。僕はTootsを1980年以来(オリジナル・メンバーによるThe Maytalsと一緒に彼が歌っていた時だ)ライヴで観ていない。この時はアルバム『Hammersmith Live』が24時間以内にリリースされた。僕は最近の彼の曲(例えば、StingやWillie Nelsonとの共演など)にあまり共感できないのだが、彼の声はまだまだ素晴らしいと思う。
 Till Next Time, Take Care........
(訳/Masaaki Otsuka)
  
(訳/Masaaki Otsuka)

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