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314    COLUMN    PLAY IT LOUD

KEEP ON KEEPIN' ON / KASHIEF LINDO
[HEAVY BEAT / HBRCD-38 / 輸入盤]
大人になったカシーフ君の成長著しい歌声はもっと注目されていいぜ。ジャマイカ歌謡王道へばく進中。レゲエ・ファンには心惹かれる歌のツボがあるのさ。俺は今作でそのツボを押されまくりで気持ちよかです。大先輩、ベレス・ハモンドの姿が見え隠れ(数曲プロデュースで参加)。彼の父、ウィリー・リンドの手腕も見逃せませんよ。ヴェテラン・ミュージシャンに支えられて、一皮剥けた歌唱を披露した好盤よ。(磯野カツオ)
 
REBELS WITH CAUSE / TONY ROOTS MEETS CHRISTINE MILLER
[CONSCIOUS SOUNDS / CSCD002 / 輸入盤]

T・ルーツとC・ミラーというUKを代表する両ヴォーカリストによるコンピレーション・アルバム。UKのみならず他国レーベルでのリリースも多い両者は実力と共に知名度も十分。既にシングルで発表済みの曲に新譜と各ダブ・ヴァージョンを加えた全21曲。シングル・カットされた曲も別ミックスで収録するなどレコード盤を購入したファンたちにも新鮮に聴いてもらえるよう配慮が行き届いている。(楳原豊人)
  
RASTAFARI JUDGEMENT FIRE / DAN-I & KING KIETU
[[IMPERIAL ROOTS RECORDS / IR-CD001 / 輸入盤]
モダン・ルーツの本家UKを圧倒する勢いでレーベルが増えているEU大陸勢の中でも強烈なインパクトを放つシンガー、ダン・アイをメインにリリースしてきた同レーベルが初アルバムを発表。サウンドはハードな打込みステッパーが中心。ヴォーカルはダン・アイを始めジョナ・ダン&ポール・フォックスを起用。メロディカにアルファ&オメガのジョンも参加。ヴォーカルとインスト合わせ計16曲全てが外しナシ!(楳原豊人)
 
ROOTS / SADOO & LION FAMILY
[SACEM / NO NUMBER / 輸入盤]

探していると出会うものですね。ジャケット買いしちゃいました。そして、大正解。スパニッシュ・ギターの様な雰囲気で奏でるアコースティック・ギターが独特。もの悲しい声で歌うSadooは吟遊詩人みたいだ。しかし静かなトーンで描かれた曲を裏返してみればそこに情熱が潜んでいる。弾き語りタイプのレゲエなんだけど、フラメンコやフォークを連想させたり、レゲエにあまりない旋律がとてもフレッシュ。(磯野カツオ)
 
KOALAS DESPERADOS / KOALAS DESPERADOS
[ROOTDOWN / 26003158642 / 輸入盤]/span>
ドイツのレーベルより時代を反映した画期的試みの作品が誕生しました。最早ひとつの国の音楽では満足出来ないあなたにピッタリなミクスチャー・ワールド花盛り。何せ15カ国からミュージシャン&歌い手が大集合してるのだから。レゲエは常に混ざって進化してオリジナリティに満ち溢れているよ。多彩なリズムと言葉が枠を外し、サウンドに触れれば自分の感性は100歩ステップアップさ。文化交流嬉しい盤。(磯野カツオ)
  
WORLDWIDE DUB / THE DUB MACHINIST
[CONTROL TOWER / CTR004 / 輸入盤]
06年の1stシングル以降5枚のシングルをリリースし地元フランスは元よりモダン・ルーツ・シーンで名実共に人気レーベルの一つとなった同レーベルの1stアルバム。Uzinadubレーベルにも参加するフランスの実力派Dub Machinistによるヘヴィな打込みサウンドにメランコリックなアコースティック・ギターをフューチャーしたりと、UKとは一味違うテイストが聴き所の一つ。今後のEUルーツの道標となりうる作品。(楳原豊人)
 
ベイ-C・フロム・T.O.K. プレゼンツ・ボムラッシュ・アワー/ベイ-C & V.A.
[ビクター / VICP-64688 / 国内盤]
プレイボタンを押したとたん、かっこいいリズムが飛び出す本作の主役は、T.O.K.のベイ-C。昨年頭にT.O.K.のフレックスがリリースした『D'Link』と同主旨の"ベイ-Cと仲間達"的な作品集だ。とは言っても生温さは皆無のハードコアな作品。既に話題を振りまいているサミーTも参加した「Wave」が流れ出せば、あとは「アガって行くぞ、お前ら!」のかけ声通り、気合い入れてリズムに身を任せればそれでよし。(大場俊明)
  
アバヴ・ザ・ボーンズ/ミシカ
[ティアブリッジ / サーフロック / NFCT27159 / 国内盤]
この作品のリリースの情報が来た時、正直嬉しかった。アラン・マッギーが率いたクリエイションからの作品「Give You All The Love」で名を知らしめた天然シンガーが帰ってきた。とは言え、彼は彼なりのゆったりとした時間の流れの中で音楽活動を続けていたようだ。本作はダリル・トンプソンらと長い時間をかけて作られ、最終的にLAで録音。ややたくましくもなったが、まったりとしたこの空気間は変わらない。(大場俊明)
 
イージー・スターズ・ロンリー・ハーツ・ダブ・バンド/イージー・スター・オール・スターズ
[ビート / BRC-226 / 国内盤]
ピンク・フロイド『Dark Side Of The Moon』のまるごとカヴァー集でプログレ・ファンものけ反らせたE.S.A.S.。レディオヘッドに次いで制作に挑んだカヴァー集がジャケの通りのこれ。ロックの人ならば、「なにひとつ手を加えちゃダメですよ」的な金字塔作品を、臆することなくまるごとカヴァー。参加シンガーは豪華過ぎるほど豪華で逆に心配したが、意外とこれが適材適所できっちりとハマっていて吃驚。(大場俊明)
 
JOKER / 湘南乃風
[トイズファクトリー / TFCC-86295 / 国内盤]
品川ヒロシの初監督映画『ドロップ』の主題曲「親友よ」が巷で流れまくっている湘南乃風の3年振り4枚目となるアルバム。その間にリリースされた「睡蓮花」「黄金魂」「瞹歌」「恋時雨」といったシングル曲も収録されているので、ファンならばハイテンションのまま最後まで聞き通せるだろう。録り下ろしの新曲も彼ら特有の熱く男臭いメッセージが詰まっていて、どこまでも突っ走っている。(大場俊明)
 
ミートボール&スシ・パーティ/ザ・ズート16 G・B・ヴァージョン:ヴィック・ルジェイロ
[スカ・イン・ザ・ワールド / SIWI-114 / 国内盤]
Tokyo No.1 Soul Setでのストイックな歌い方も好きだが、自身がフロントに立つThe Zoot16でのチンピラ・ロッカー然とした歌唱も大好きな渡辺俊美、そして現在のNYスカ・シーンのドンとも言えるThe SlackersのVic Ruggieroによる珍しいスプリット・アルバム。やさぐれていながらも男のやさしさを感じる演奏と歌唱、なるほどこうして聴けばこの2人、非常にタイプの近いアーティストだったのね。(大場俊明)
 
ペントハウス 3〜コンビネーションズ/V.A.
[コヤシ / KHCD-018 / 国内盤]
スラロビやラディックスによる人力ビートから時代が打ち込みに移った時、実はすんなりとスライドできなかったのだが、シンガーとDJとのコンビネーション・チューンを聴かせてもらって、そのトラックとの相性の良さにやっと気付き後はずっぽりと...。そんな経歴を持っているから、ここに収録された曲たちには随分と世話になった。90年代のペントには良質のシンガーも多かったから必然的に完成度も高い。(大場俊明)
 
ヒューマン/ブランディー
[ソニー / EICP-1100 / 国内盤]
過ち、挫折、トラブル...ここでは伝えきれないほどの苦難を乗り越えた歌姫による渾身の新作。プロデュースには、盟友ロドニー・ジャーキンスを筆頭に、世界中のクリエイターがあたり、今回の復活をカラフルかつダイナミックに演出している。ロドニーによるリード曲「Right Here」は、新しみを湛えたしなやかダンス・チューンに仕上がっているし、ミッド〜スロウ系も、彼女の存在感を存分に引き出している。(石澤伸行)
 
リバース/ボビー・ヴァレンティノ
[EMI / TOCP-66866 / 国内盤]
リュダクリス率いるクルーを離れ、自ら立ち上げたレーベルから発表する2年ぶりの新作。「オマエにビー!ビー!」がヒット済だが、ティム&ボブ18番の東洋フレイヴァを散りばめた妖艶ミッドでは既存ファンの期待を裏切らぬクルーナー振りを披露する一方で、ジョデシィばりの淫靡路線をひた走ったかと思えば、ラファエル・サディーク曲のカヴァーでは一変して清廉な表情を見せたりと、全編を一気に聴かせる。(石澤伸行)
 
ラウンド2/J.ホリデイ
[EMI / TOCP-66864 / 国内盤]
2年ぶりのセカンド作。相変らずのロマンス野郎という意味では、シーンをトロトロにさせた前作からのヒット曲「Bed」路線をふまえつつも、本作では制作陣が一新され、見事なまでのバラード街道が続いている。オートチューンだって登場するし、ヒップホップ的な文脈で注目したいネタ使いこそあるものの、ここで仁王立ちしているのは徹頭徹尾オーソドックスなヴォーカルだ。匂い立つような男の流儀に酔うべし。(石澤伸行))
 
アンクル・チャーリー/チャーリー・ウィルソン
[BMG / BVCP-21641 / 国内盤]
4年ぶりの新作。アンダードックスとのタッグにより届けられた本作は、まさにチャーリーおじさんの独壇場。中近東風味をまぶした意匠からオートチューン使いに至るまで、そこかしこに「イマ」への意識が感じ取れる作りの中、硬軟取り混ぜてのチャーリー節には、思わず拳を握ったり目頭が熱くなったり。ガンを克服しての活動再会とのことだが、衰えを感じさせないどころか、これはもう何度目かのピークでは!?(石澤伸行)
  
ソウル・スプリーム/サム・ボスティック
[Pヴァイン / PCD-24221 / 国内盤]
90年代半ばにトニ・トニ・トニのメンバーによるプロデュースでデビューしたアートゥン・ソウルのリード・シンガーがソロ作を発表。全編を覆うのは、ずばりニュー・クラシックなソウルのフレイヴァ。それも極めてふくよかでどこかトボけたレイドバックぶりに、好事家が思わずにやけてしまうアレだ。基本優しく時に雄大に、寄せては返すようなグッド・ミュージックの波に身を委ねるのが、正しい鑑賞法なり。(石澤伸行)
 
トラスト・ザ・ドウン/グレン・スコット

[ソニー / SICP-2182 / 国内盤]
デビュー10周年にして7年ぶりの4作目。これまで他のプロデュースを仰ぎ、ジャンルを飛び越える音世界の中、自由に歌い舞っていた彼だが、今作ではほぼ全ての楽曲を自作とし、演奏面では様々な楽器を操りつつも、作風的にはそのしなやかな歌声を活かさんとしたストレートなソウル・チューンを並べている。それはデペッシュ・モード曲のスライが憑依したかのようなカヴァー(!)でいよいよ極まることに。(石澤伸行)
  
DUNKELBUNT PRESENTS SUN DUB - A SPICY BLEND / V.A.
[POETS CLUB / PCR048CD / 輸入盤]
レゲエ、ダブ、ボサノヴァ、ジャズ、ジプシー、そしてオリエンタルなテイストを、エレクトロニクスで下町/裏通りの空気溢れるサウンドにまとめあげ、ここ数年で日本でも人気が高まるドイツのレーベルの、過去11年に及ぶ歴史から"今"にフィットする15曲。全体にジプシー/バルカン濃度が高く、ビート的にはスカにも通じるそのグルーヴは本誌読者にも新鮮に響くハズ。収録曲違いの3枚組ヴァイナルも。(飯島直樹)
 
NICKODEMUS & MARIANO PRESENT TURNTABLES ON THE HUDSON 10 YEAR ANNIVERSARY / V.A.
[WONDERWHEEL / WONDERCD-07 / 輸入盤]
"ハドソン川の上のターンテーブル"正にNYCのフェリーの上で行われる同名パーティが贈る、シリーズ7枚目でありパーティ10周年を記念した2枚組コンピ。主宰ニコデマスを筆頭にゼブやクオンティック等、パーティにも出演したアーティストの楽曲をレーベル内外から集め、アフロビート、レゲエ、ラテン、そして中近東のフレイヴァーが楽しめるNYCならではのコスモポリタンなブレイクビーツ集に仕上がっている。(飯島直樹)
 
SOUL JAZZ SINGLES 2008-2009 / V.A.

[SOUL JAZZ / SJRCD194 / 輸入盤]

レゲエ、ファンク、ジャズの再発 &コンピ・レーベルとしてだけでなく、ダブステップなど先進的ベース・ミュージックの作品も積極的にリリースするロンドンのレコ屋が運営するレーベルからのシングルをまとめた2枚組CDの08〜09年版。ダブステップからダンスホールにブラジリアン・パンクまで様々なスタイルの楽曲を収録しつつ、店の品揃えに通じる、過去と未来を繋ぐ1本スジの通った空気を感じる事ができる。(飯島直樹)
 
ザ・エキゾチック・ディライト・ベイ/アザックス
[ビート / TRU THOUGHTS / BRTRU186 / 国内盤]
80年代の英国ジャズ・シーンを盛り上げ(かき混ぜ?)たワーキング・ウィークのラリー・スタビンスが、ポーティスヘッドのエイドリアン・アタリーら英国屈指の先進的ジャズ・ミュージシャンと結成したバンド。メンバーのルーツであるジャズとサイケデリックをベースに、ブレイクビーツやエレクトロを配合。90年代アシッド・ジャズの良さを21世紀に進化させた、オシャレなだけでないグルーヴを堪能できる。(飯島直樹)
 
ストーンフェイス/ストーンフェイス
[ビート / TRU THOUGHTS / BRTRU186 / 国内盤]
80年代の英国ジャズ・シーンを盛り上げ(かき混ぜ?)たワーキング・ウィークのラリー・スタビンスが、ポーティスヘッドのエイドリアン・アタリーら英国屈指の先進的ジャズ・ミュージシャンと結成したバンド。メンバーのルーツであるジャズとサイケデリックをベースに、ブレイクビーツやエレクトロを配合。90年代アシッド・ジャズの良さを21世紀に進化させた、オシャレなだけでないグルーヴを堪能できる。(飯島直樹)
  
ムラトゥ・アスタトゥケ / ザ・ヘリオセントリックス/インスピレ−ション・インフォメ−ション
[ウルトラ・ヴァイブ / STRUT / STRUT040CD / 国内盤]
これ迄にスラロビとアンプ・フィドラー、ホレス・アンディとアシュレイ・ビードルという組合せでリリースされた短期集中コラボ・シリーズの第3弾は、エチオピアのジャズ大御所ムラトゥと現代ディープ&サイケ・ファンク・バンド、ヘリオセントリックス。バンドのガレージな良さも出たグルーヴと、ムラトゥの独特なメロディ&和声がユラユラとサイケデリックなムード。掛け算以上の結果となった、コラボ理想形。(飯島直樹)

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