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DON'T TURN OFF YOUR LIGHT - Japanese Hip Hop
DJ NOBU
  
Interview by Hiroshi Egaitsu / Photo by Rintaro
 

 まずは、渋谷宇田川町が誇る"Mix Tape Murder"DJ Nobu a.k.a. Bombrush!。『さんピンCamp』が日比谷野外音楽堂で行われた'96年にDJを始めた、という彼が手がけるシリーズ『Bombrush!』は、"12章"('06年)以降、今までの日本には無かった形態のミックスCDとストリートPV を収めたDVDとの2枚組となり人気を博した。予算的な問題等で「PVが作れない」アップ・カミングなアーティストたちにも、機会を与えた彼は、その理想的なプロモーションツールを、2007年4月からスタートしたSpace Shower TVのブラック・ミュージック専門番組『Black File』内の新コーナー「Big Bang」に直結させる。現場でも"日本語ラップ・オンリー"のセットを組むことがある彼の初のオフィシャル・リリースとなる『Black File The Bombrush! Show』は、ここ最近の「1番タフ」なアンダーグラウンド・シーンを支えるラップ・ゲーマーたちの楽曲と、それらに影響を与えた90sクラシックでまとめたボーナス・ディスクの2枚組仕様となる。
 
 「聴いてもらった人から"メジャーから出るのにメジャーっぽくないね!"とよく言われるんですけど、俺的にはそういう意味でこれをメジャーから出せたのは大きかったかな、と思ってるんですね。それくらいメジャーとか、何も意識せず、やりたいようにやらせてもらったんで、スタッフ、そして関わってくれたみんなに感謝感謝ですね。タイミング的にもバッチリで。選曲は、結構現場を意識したというか、何よりノリを重視しましたね。構成やリリック、トラック、そういった前後の流れとか基本的な部分は考えましたけど、ノリが悪けりゃ意味がないので。全曲知ってる人も、聴き始めたばかりの人も聴き通せるものにしたかった、という感じですね。

あと、トピック的にも強烈にヒップホップを感じさせてくれる、レベル・ミュージック、ファイト・ミュージックの要素が濃いもの中心で、なるべく振り幅は広く、という部分は意識しました。新曲「Spread Da Shine」も、DJ的な感覚というか、Muroさんのクラシック「XXX-Large」('94年)のパンチライン(お前らに向けて光ばら撒く)を挟んで、今ホットな3人のMC(Anarchy、B.D. the Brobus、般若)のマイクリレーにしたくて。その組み合わせや、Jashwonのビートも3人のヴァースそれぞれで違うパターンにしたり、とか思い描いた通り、いやそれ以上の形になったというか。PVの出来映えもカッコよくて...。それがちょうど出来上がった後に、同じ監督が撮ったAnarchyの「Fate」のPVが、SSTVでアワードを獲ったり......と、タイミングも良スギで(笑)。
 
トラックメイカーでは、そのJashwonもそうですけど、Bach Logicの音の鳴りや細かさが好きで。今回も気がついたら彼のプロデュース曲を5曲も使ってました。ボーナス・ディスクは90sのクラシックでまとめてるんですけど、この時代があったからこそ今があるというか、ブレずにやり続けられたのかな、と。DJをはじめたのが96年で、まさにこの時代の日本語ラップにハマって今があるんで、こういう形でオフィシャルでやれたのは嬉しい限りですね。自分の現場に遊びにくる20代前半くらいの子たちも、今この辺りの音源を掘り下げていたりするんで、求められていることにしっかり応えたつもりです。時代は変わるし、ヒップホップも変化、進化したと思うんですけど、その変わった部分と変わらない部分を2枚聴き比べて感じてもらえるといいな、と思ってます。
 
その頃と比較すると、今は色んな意味でやりやすくなってる。それだけに他にない個性を押し出すのも大変かもしれないけど、俺の場合は"自分が出来ることをやる"という姿勢で、誰かがやってる/やってない、ということはあまり意識してないですね。そうやって、やれること、得意分野を増やしていきたいので。だから、クラブ・プレイも、ライヴDJも、ミックス・テープも、あと映像も、全部大切ですね。今は雑誌とかメディアがない!って話をよく聞くんですけど、じゃあ自分で作ればいいというか、自分がメディアになりゃあいいじゃん!というのが俺の考え方で。『Bombrush!』のミックスDVDにしても、SSTVの『Black File』の「Big Bang」のコーナーにしても、そういうつもりでやってますから。ヒップホップはやっぱりカルチャーだから、映像、ヴィジュアルというか......動きを見せたいな、というのがあって。つまり、ライヴ感というか、あの生々しさを落とし込めたら、と。地方に行く機会が増えたのはここ2〜3年ですけど、東京より全然ハングリーで熱いヤツが多くていい刺激を貰いますね。
 
だから、そんな地方のアーティストにもスポットを当てたくて「Big Bang」をやってる、というのもあります。夏ぐらいからSeedaとDVDマガジンを出していくので、それも期待していて欲しいですね。最近は日本語ラップのアナログ・リリースが殆んどないので、その辺りの音源をかける時はCDも使ってるんですけど、いよいよセラートに移行する時期がきたかな、と感じていて。今もダブというかエクスクルーシヴも使ってるんですけど、セラートだと自分のマッシュアップとか、さらに作れたりするわけだし、プレイ・スタイルもより広がるかな、と。音質は、そりゃあアナログが1番なんですけど。ヒップホップはそこから始まっているからアナログ文化はなくなって欲しくないんで、「Spread Da Shine」も後追いで12インチを出すことにしました。カップリングに新たにMuroさんのリミックスを入れて。そういう面白さ、文化


 

"Black File The Bombrush! Show - Mixed By DJ Nobu a.k.a. Bombrush!"
V.A.
[Pony Canyon / PCCA-02895]

 
 

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