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313    COLUMN    UK REPORT

Photo & Text by SIMON "MAVERICK" BUCKLAND

Steve Harrington from Intensified
 
Greetings Friends,
 
●長期間にわたりレゲエDJのチャンピオンでジャーナリストでもあるPenny Reelが、日本人DJにロンドンでのクラッシュで負けてしまったということが、レゲエのアングラ・ニュースとしてまるで山火事のように広まっている。大々的に告知され、チケットが入手困難になったこの"親善"サウンド・クラッシュにおいてReelに勝利したのはTomiという日本人。彼はレアなロックステディで会場を大いに沸かせた。Reelはそれに貴重なスカのレコードをまわして対抗したのだが、観客の十分な支持を得ることができなかった。ここでの本当のサプライズは、Reelのコレクションがレゲエの発展に重要だった時代の曲をすべてカヴァーしていた点だ。もちろん、彼の敗北の理由は彼の選曲にあるのだが、彼のレコード・コレクション自体は勝利に匹敵するものだと思う。再試合を期待しよう。
 
●Lucianoがエンジニア&プロモーターのFrecklesにより暴行され入院したというニュースがジャマイカから入ってきた。以前からLucianoがFrecklesはオーストラリア・ツアーのギャラを払っていないと声高に主張していたが、マネージャーにもこの件について匙を投げられてしまい、仕方なしに彼のクルーがFrecklesを"こらしめた"らしい。Frecklesはこの件について、ある日Lucianoをガソリンスタンドで見かけるまで特に何もアクションを起こしていなかった。Frecklesは車を止めてLucianoを見かけると、たまたま地面に落ちていた鉄の棒を拾いそれでLucianoを殴ったようだ。Frecklesは他人に止められるまで(この人物が病院にLucianoを連れていった)Lucianoを攻撃し続けたらしい。この原稿執筆時点でLucianoサイドからはまだ何も発表されていない。

Luciano (right) and Blacka Dread
 
●フランス出身の母国ではすでにビッグなアーティストLord Kossityが、Red RatとSpeedyとのコンビネションでダンスホール・チューン「So Sexy」をリリース。YouTubeでビデオ・クリップが見ることもできる。
 
●ホットな女性シンガーのEtanaがVP Recordsと共同で公式サイトを立ち上げた。彼女の最新ニュース、ビデオ、そしてチャットはwww.etanastrongone. comでチェックだ。
 
●Sizzlaがフットウェアー・メーカーPro-Kedsから彼オリジナルのトレーニング・シューズ「142nd Street Sizzla Shoes」を発表した。中々イケているアイテムはwww.skatelink.com/proke14stsi.htmlで、要チェックだ。
 
●最近、僕のお気に入りである南西Kent出身のスカ、ロックステディ、レゲエ・グループ、Intensifiedについてのニュースをこのコラムで紹介していないように思う。最近の彼らは、故Alton Ellis、Winston Francis、Dave Barkerなどのベテラン・アーティストのバック・バンドとして活躍している。また彼らは、昨年Winston 'Cole' Francis と共にBBC Radio1のMark Lamaarレゲエ・ショーにも出演した。また、ドイツのマネージメント会社がヴィンテージ・ヴォーカリスト、Pat Kellyとのショーを彼らの故郷Kentで催すことを決め、メンバーは非常にそのことを楽しみにしているらしい。またPatはIntensifiedのギタリストSteve Harringtonが一番好きなシンガーであることも付け加えておこう。彼らの実力と前向きな姿勢は、Mr. Kellyとの再演を必ず実現することだろう。そろそろ、彼らがこれらのベテラン・アーティストともにアルバムを作ってもいいころだと思うのだが。Intensifiedのことはwww.intensified.netでチェックして欲しい。
 
●このコラムが掲載されている頃には、Buju Banton待望の新作『Rasta Got Soul』がリリースされているだろう。Bujuの最近の傾向は、『Till Shiloh』に代表されるように、かつて彼のダンスホール・スタイルのファンだったリスナーの興味をひくため、ルーツ系とダンスホール系サウンドをミックスさせている。しかし、このスタイルの融合については賛否両論あるようだ。これでは彼が一体どんなアーティストなのか判断することができないと思う。もし、彼の創造意欲を駆り立てているものが単に"変わり続けること"だけであったらそれは、問題ではないだろうか。
 
●フランスのMakasoundレーベルからの『Inna De Yard』シリーズからのアコースティック・アルバムや多数の復刻盤をリリースしているヴィンテージ・シンガー/プロデューサーのLinval Thompsonが数回のライヴを3月にフランスで行う予定だ。
 
●フランスのグループNo More Babylonがニュー・アルバム『Roots Meeting』の発売に合わせ、ベテランDJのDennis Alcapone、元CimaronsのヴォーカリストWinston Reedy、元Unity Sound(East Londonで活躍していた)のUKルーツ系シンガーKenny Knotsと共にParisの有名で人気のあるクラブNew Morningで4月にライヴを行う予定だ。
 
●Sly & RobbieとのアルバムをリリースしたBitty McLeanが5月にフランスでライヴを開催予定だ。これも見逃せない。
 
●数々の賞を獲得しているがスキャンダルや奇行ばかりが報道されているシンガー、Amy Winehouse。彼女のサード・アルバムがジャマイカでレコーディングされるようだ。WinehouseはJames Bond映画の主題歌を歌うはずだったが、ご存じのように本業以外のことで問題になり、そのチャンスを逃してしまったのだ。このアルバム制作の噂が本当であることを望みたいところだ。
 
Till Next Time, Take Care........
  
(訳/Masaaki Otsuka)

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