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313    AKANE    ARTISTS    C.A.M.P    CRISS    MOOMIN    PUSHIM

WE LOVE THIS MUZIK
PUSHIM
  
Interview by Yusaku Toriiminami / Photo by Kurofin
 

 今年がメジャー・デビュー"10th Anniversary"のPushim。そのスペシャル企画第一弾となったのが、こちらのワンウェイ・コンピレーション『PUSHIM presents LOVE THIS MUZIK』。現行ジャパニーズ・ダンスホール・シーンを牽引する豪華アーティストらの、祝福とパワー全開のお楽しみ盤だ。
 
 使用トラックは、最新アルバム『RENAISSANCE』にも収録された、Home GrownのTancoとPushimの共同プロデュースによる「LOVE THIS MUSIC feat. JING TENG」から。このトラックの元ネタは、Toots & Maytals「MONKEY MAN」といえば、本誌読者のみなさんなら、もしまだ聴いたことがなくても、だいたいどんな雰囲気がお察しがつくのでは。そう、今回の記念すべきワンウェイ・コンピに選んだのは、最新鋭のジャマイカのリディム・トラックではなく、ちょっとファンキーでゆったりとしたスカ調の元オケを、Home Grownのタイトな演奏、なかでも疾走するドラム&ベースと、それをあおるようなトランペットとサックスのホーン隊が甦らせたこの曲だった、というところだけをとってみても、Pushimがいつも強調する「レゲエという音楽がもつ、いろんな面白さや楽しみ方を紹介したい!」という熱い想いが伝わってくる。
 もちろん、タイトルの通り、純粋に「この音楽を心から愛してる!」という喜びを、思い切り表現し、それをわかちあうのに最高にふさわしいチューンとなるトラックなのだ。

 参加アーティストは、NG Head、Ryo the Skywalkder、Jumbo Maatch、Boxer Kid、Takafin、そう、現行ジャパニーズ・ダンスホール・シーンを牽引する面々であり、じつは元々一つのCrewだったという奇跡を再確認させられるこの人たちこそ、Pushimがデビュー前に在籍していた、いまや伝説ともいえる、大阪はTokiwa Crewのオール・スター。
 
 これはもちろん、節目である10周年という年月を意識し、「一番古いつきあいの仲間たちに参加してもらいたい」というPushimのたっての願いから実現したもの。

 そして今回、初めてのお披露目となる新ユニットのC.A.M.P.とは??
 「もともとこの3人(Criss from Fire Ball、Akane、Moomin)とはコンビネーションの曲を一緒につくりたいと思っていたんですが、偶然にもみんなのイニシャルの頭文字をとれば"C.A.M.P. "になることに気づいたんです。と同時にジャマイカのL.U.S.T.(Lukie D、Thriller U、Singing Melody、Tony Curtis)のようなシンガーのみのユニットがまだ日本にはなかったということに気づいてすごく興奮して、これはガイダンスだと。4人で互いにハーモニーを重ねつつ歌うのがこのユニットの魅力ですね。なにぶん新人なんで、どうぞよろしくお願いします(笑)」

 いまや実に多様に解釈され、多様にそして大量に露出、消費されるようになったとも言えるジャパニーズ・レゲエ。しかし、単純にジャマイカのレゲエを愛し、純粋にそれを日本語でやってきた彼らが、自ら地盤を築いてきたからこそ、その確固たる足下を踏みしめながら今また、心からこの音楽を楽しんでいるという雰囲気が伝わってくる。
 
「すでに猛突進止まらんこのモンスターマシーン
 唸るAh〜 いくら飛ばしたって問題なし
 燃料満タンの先頭ランナーで
 ぶっちぎるグランプリ」
      (Takafin「MOSNTER MACHINE」)
 
のリリック通り、尽きることなく燃えたぎるレゲエ・ミュージックを愛する気持ちを燃料として、走り続ける彼らとの制作に、Pushimも心から満たされたようだ。

 「もう本当に、私までいちリスナーになったような楽しいばかりの制作でしたね。同じオケの上で、こんなにも様々な違うものが出来るのかと、あらためて参加したみんなの素晴らしさと深い愛を感じて、いまでも感謝の気持ちでいっぱいです」

 実は、純粋なアーティスト作品としてのアルバムの他に、さまざまな企画盤も出しているPushimだが、ワンウェイ・コンピレーションは、2001年の『Music Is Mystic』に次ぐ2作目。
 
「人々を感動させて止まない、壮大な歌唱力のシンガー」という顔の他に、もう一つ純粋な"音"の楽しみ方を伝える伝道師という側面をも持つPushim。
 
「このレゲエの"音"のいろんな楽しみ方、遊び方があることをこのアルバムを通して紹介したいですね。そして日本で活躍するアーティストの歌、言葉の巧みさ、おもしろさを、この一枚で堪能できるのではないかと思います」


 

"Pushim Presents Love This Muzik"
V.A.
[Ki/oon / KSCL 1375]

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