KINGSTON CONNEXION / JACQUES & SHANTY-NOB
Interview & Photo by Ras / Seki "Eastern Judah" & Ras Ume "Liberation Asher"(Tribe Works Sound System)
Kingston ConnexionはLight Of SabaやZap Pow等の作品の再発をメインとしてるレーベルだが、昨年日本人アーティスト、Riddim Conferenceの「Struggle」をリリースしEUのモダン・ルーツ界でも大きな話題となったのは記憶に新しい。そのレーベル・オーナーJacquesが来日したので彼とRiddim Conferenceことシャンティ・ノブに話を聞いた。
●自身のキャリアについて教えて欲しい。
Jacques(以下J):地元で9年間ラジオ番組を持っていた。クラブでもセレクターをしていたよ。ジャマイカからアーティストが来るとダブ・プレートを録ったりもしていた。カルビン・キャメロン(トロンボーン奏者。Light Of Sabaに参加)と一緒にUhuruレーベルの再発をしたのがきっかけで、レコード・ビジネスを始めたんだ。でも当時はあまりうまく行かなくてね、すぐに閉めた。でもその後やはりレーベルを立ち上げようっていう事になり、作ったのがKingston Connexionなんだ。
●日本に目を向けたきっかけは何?
J:昔から日本には興味があって。そう、僕はレゲエおたくでもあり、漫画おたくでもあるんだ(笑)。08年2月に初めて日本に来たんだけど、誰も知り合いがいなかったからネットでリサーチしてたら、あるブログにトライブ・ワークスの情報が出ていてルーツのサウンドが日本にもある事を知ったんだ。
●レゲエにハマったのはいつ?
J:イギリスと違ってフランスにはラスタ・コミュニティはないんだけど、僕の父親が好きでよく聴いていて影響を受けたんだ。
●フランスでのレゲエ・シーンはどうなの?
J:80年代に一度流行ったんだけど、その時は単に「流行」だったと思う。単にジャマイカン・クラシックで今みたいな感じではなかったよ。最近はUKスタイルのモダン・ルーツが主流でサウンドやレーベルが増えたね。
●影響を受けたミュージシャンは?
J:レーベルとしてエイドリアン・シャーウッドのOn-U。そこから出ているプリンス・ファーライやビム・シャーマンなんか好きだね。
●シャンティ・ノブとの出会いは?
J:トライブ・ワークスのダンスに行ったらノブのダブ・プレートが掛かっていたんだ。その瞬間「これだ!」って感じたよ。その場にノブも来ていてね。話をしたら、リリース出来るレーベルを探してるって言うんで、話は早かった。帰国後すぐにTokyo Connexionのレーベルを作り7インチをリリースしたら5日で完売したんだ。驚いたね。彼の創る美しいメロディは世界中で賞賛されるべきだ。
●フランスのレーベルからリリースした事で逸早くEUで受け入れられ、早くもモダン・ルーツ・アーティストの仲間入りを果たしたね。
Shanty-Nob(以下S):そうですね。Channel One Sound System(UK)で掛けられたり、ジャー・シャカに渡そうとしたら「もう持ってるよ」って言われたり。嬉しかったですよ。自分の音楽が本家であるUKを始め各国で受け入れられた事を本当に嬉しく思います。トントン拍子で事が進んで自分自身びっくりです。
●プロデューサーやエンジニアとして他の作品も手掛けているけど両立は難しい?
S:いや、むしろ個々の仕事がスキル・アップになり、それが自分のレゲエに反映されるので必要な事です。自分自身の作品の展開としては、今後インストだけではなくヴォーカル物も創りたいですね。女性ヴォーカルなんかいいですね。
●早くも第二弾が出るみたいだけど?
S:そうです。次は12インチなので、更に多くのサウンドでプレイしてもらいたいですね。アルバムも作ろうと話してます。
シャンティ・ノブにとっては突然舞い込んだ幸運だった様だが、ジャックにとっては気分転換に訪れた日本でこんな出会いをするとは予想もしていなかっただろう。これも全てJah Guidanceと言えよう。そして二人は第二弾、第三弾と期待を裏切らないリリースをしてくれるに違いない。Kingston Connexionの今後の再発もレゲエ・ファンを喜ばせてくれる事だろう。
尚、Kingston Connexionからは昨年LPで再発されたLight Of Sabaの名盤『Sabebe』のCD(日本配給元:ディスク・ユニオン)がリリースされたばかりなのでそちらもチェックして欲しい。