
"Wa' fa""
Text by Reiko NAGASE SMITH
年末年始のレギュラー・イヴェントで今シーズン開催のなかったものもあったが、ほとんどがSell off。
ネガティヴだったのは、12月31日の「キャンプファイアー」(という名のショウ)で、ビーニ・マンが、契約にないショウの進行に納得がいかず出演拒否して帰ってしまい、怒った観客からのボトルの嵐でショウは終了。アライアンスの出演もなし。プロモーターのオーガナイズの悪さにビーニ・マンの言い分もあるようで、結果、マヴァドの取り巻きに関連したRae raeな(注;ナンセンスなこと)噂でさらにRae raeな話になって後味悪し。ユワトンというキングストンから車で約1時間の静かな田舎で数年続いたこのショウ、来年の催行があやぶまれる結果に。
12月26日、ボクシング・デーの朝、ダンサーICEが、たばこを買ってショップを出るときに、何者かに撃たれて殺された、という衝撃なニュースがジャマイカ島をかけめぐった。
2008年北京オリンピックでジャマイカの短距離選手ボルトが披露したダンス、「ガリ・クリーパ」を生み出したダンサーとして注目されており、さらなる活躍を期待されていた矢先の、まさかの悲報。
ICEはブラック・ローゼズ・クルーのメンバー。
1月中旬に予定されているボーグルのトリビュート・ダンスも間近になったというのに、未だ犯人逮捕はおろか、事件の詳細は伝えられていない。戦場のような若者の死、Wa' fa。
「スティング」にクラッシュありき。マヴァドとカーテル、だけで成功したといえる「スティング2008」、Heated! これだけで数万人の客入りをみせ、何時間もこれだけのために待たせるダンスホールのクラッシュ・カルチャー、Cus pon stage。
両アーティストに評する畏敬の念をはもちろん、これを見越していた風のスティング・プロモーターにももちろん、そしてなにより、これだけの集中力で一体化して入っていけるハイレベルな客にリスペクト。
敗者なし、なところにナフ・モア・リスペクト。やっぱジャマイカ、エンターテイメント、グレイトだよね、と。
さて、そんな悪口大会のその後、ポリスはカーテルとマヴァドに、「公衆の場でバッドワードを使った罪」の容疑をかけているという。告訴されるかどうかは、「テープをじっくり見させていただいてから」ということで、エンジョイ! バッドワード交戦。
We a di last man standing。
マヴァド対カーテル、2月に再戦!の話も。
ベレス・ハモンド・コンサート、去年にひきつづきSell off。
入場料は「スティング」の2倍以上、外国のコンサート並みに高いのだけど、今年も大成功。
1月3日、シャギーのショウは、キングストンのキングスハウスというセレブな会場にて。Most a top artist de deh。
キングストンの公立小児科病院バスタマンテ・ホスピタルを訪れたシャギーが、医療機器不足のために治療を受けられない子供たちの状況に嘆き、なにかしようと企画したチャリティー・ショウ。シャギーに動かされたアーティストたちやビッグ・スポンサーの協力と、「1枚のチケットでひとりの命が救える」のキャッチフレーズに予想以上の集客を得てショウは大成功。
Move forward wid upfull music 2009。
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