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HIBIKILLA / THE TIMES DEMAND DJ
  
Text by Norie Okabe / Photo by Hiroto Sakaguchi
 

野球チーム“サササ倶楽部”の自発ミックスCDや、ラガ集団THCKgでのやんちゃな活動など、濃厚な動きが目立つHibikilla。現在はDr.Productionに拠点を置き、北京五輪金メダリスト石井慧選手からの直オファーで入場曲を制作中! 初夏発売に向けてアルバムも制作中! 話題満載の彼だけど、まずここではニュー・シングルのお話を。強烈ですぜ。
 
 この度リリースされたシングルの表題曲「ヤーマン」は、既に現場で大ボス。ヤーマンを合言葉の如く連呼し、ヤーマンにまつわる云々を延々並べていくというネタものチューンだ。芸人のお笑いネタを入れこんだり、ソプラノで歌ってみたり、コンビニ店員の真似をしてみたり、演技派な側面も発揮。「分る、分る」とツボに入るネタも多々アリで大いに笑わせてくれる。
 
 「やはりDJというアートにおいてリアリティというのは最も重要な要素だと思うんですよ。“握手と迷った末ヤーマン”とかクラブ行く人なら絶対経験あるでしょ! 正岡子規が言うところの『写生』ですね。リアリティというと眉間に3本皺を寄せて社会問題を語らなければいけないという風潮があるけど、どこにフォーカスするかで、その意味合いも全然違ってくるという事ですかね」
 
 リアリティのどこにフォーカスするか——物事を決まった角度でしか見られない人間からは到底出てこない言葉である。正面から後ろから、斜めから、裏から表から。そんな柔軟な視点は、まさにHibikilla“ならでは”だろう。シリアスな歴史ネタに挑んだC/W曲「Go For Broke」にしても、彼の豊かな感受性と想像力なくしては生まれ得なかったはずだ。
 
 「07年12月にLAに行ったんですよ。そこで日系4世のAkaider君というセレクターと友達になって、表の観光地じゃない場所にいろいろ連れてってもらったんですね。その一つが全米日系人博物館。そこで初めて第2次世界大戦中アメリカが日系人を迫害し強制収容所に送っていた事、更にはそうした状況を打破するために日系人部隊(第442連隊戦闘団)が結成されヨーロッパ戦線において華々しい戦果をあげたという歴史を知り、感銘を受け、この曲(「Go For Broke)を作りました。誤解を恐れずに言えば、そういう日系人の頑張りがあったからこそ、アメリカという白人の国でマイノリティの権利が拡大して行き、キング牧師、マルコムXの時代を経てオバマ大統領の誕生にまで繋がっているんですよ。そういう大河ドラマを思うとなんか泣けてきてしまうんでね。日本人にしか歌えない“バッファロー・ソルジャー”を作ってやろうという気持ちで作りましたね」
 
 今こそ、レゲエが必要だ——数ヶ月前のブログで、彼はそう力強く語っていた。それがやけに印象的で、その想いを更に突き詰めて聞いてみたく……。その返事がこうだ。
 
 「2年前の『Riddim』で俺は“革命”という言葉を吐いてるはずです。その時は“何だよ、こいつ”って感じだったと思うんですけど、今、オバマ大統領が“Change”といって出てきた。Pushimさんが“Renaissance”という作品を出した。チェ・ゲバラや小林多喜二を題材にした映画が公開されるといったふうに今、時代が確実に変化を求めてきているんですよ。これからの時代に今までの経験なんか役に立たない。そんな時代に“売れる/売れない”なんていう物差しだけで曲を作るのは馬鹿のやることだよ!と言いたいですね。くだらない理由で、酒が止められないのとおんなじです。俺は誰かが作ったヒットの法則には従わない。俺の決めたルールにしか従う気はねーですから」
 
 ヤーマン!! 今こそ、こんなDJが必要だ。そう思うのは私だけじゃないはずです。

 

"ヤーマン"
Hibikilla
[Dr.Production / DRCD-027]


 

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