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THE MAZE

INFINITY 16
　
Interview by Toshiaki Ohba
　

アンダーグラウンドとオーヴァーグラウンドの垣根を払い除け、自己の可能性を追求し続けているInfinity16がここにきて新作ラッシュだ。早速、Infinity16の首謀者であるTela-Cに話を聞いた。
　
●昨年からメジャー・フィールドでスタートした“Infinity 16 Welcomez”シリーズは、いままでInfinity 16の事を知らなかった人達にその存在を知って貰い、最終的にはダンスの現場に来て貰うための手段＝きっかけのひとつだと理解しているのですが、どの程度その目標を達成できましたか？
Tela-C（以下T）：自分が想像していた以上に皆が現場に足を運んでくれて、それは定めていた目標を遥かに超えるものでした。Infinity16の音で遊ぶ仲間が以前よりもだいぶ増えました。
　
●“Infinity 16 Welcomez”をやってきて得たものと言えば何でしょう？
T：歌い手、トラックメーカー、エンジニア、音楽に関わる全ての人達、凄い才能を持つ人達が沢山いて、そういう人達に出会えた事はWelcomezをやっていなければ、なかったと思いますね。音楽に対する考え方や、伝えたいメッセージ、語りきれないくらい沢山学ぶ事があって、日本の音楽シーンの奥深さ、レベルの高さを肌で実感する事が出来ました。今までレゲエをやっていて本気で食らいましたね。そのお陰で、自分自身、Infinity16を新たな目線で見られるようになった事が大きいです。
　
● 今回、Minmi、湘南乃風のHan-Kun、若旦那、そしてGokiといったお馴染みの面子をWelcomezした「Dream Believer〜星に願いを〜」をまずリリースしましたね。この季節にぴったりなドリーミーな雰囲気ですが、これだけ濃い人達が参加したら構成が難しいところですが…。かなり錬ったのでは？
T：日本には四季があり、その季節感を大事にしたいので、季節にあったものを作ろうというのは大きなテーマとしてありました。そして、アーティストが複数の時は色々なアイデアが浮かんでくるので、とても面白いですね。昔から一緒にやってきた仲間なので、楽しく曲を作る事が出来ました。
　
● 更に同時期にInfinity 16の二面性のうち現場重視の側面とも言える“無限十六”シリーズの第三弾もリリースします。
T：無限十六の主旨である現場で暴れる事を第一に考えて作っています。自分の周りには暴れん坊が沢山いるんで、そんな奴らに向けて作ってます。何より自分も暴れる事のが大好きなんで。
　
● 今回は“Fire”と“Up & Live”という２つのリズムを用意していますね。共に暴れん坊対応型と言うか、今現在ジャマイカでの流れを意識してなのかダークで凶暴な匂いがします。　
T：特に意識はしてないけれど、サウンドをやっていると常に新しいダンスホールに囲まれているから、自然と今のジャマイカの流れになった感じですかね。
　
● 結構赤裸裸だったり突っ込んだリリックも多いですが、リリックに対して指示や方向性の提示などもされるのですか？
T：自分が現場で回す事を常に想定して作っているので、アーティストの皆には提示しています。
　
● 最後に2008年の総括と2009年の意気込みをお願いします。
T：2008年は多くの人達に支えられ、応援してくれた友達や家族、そして沢山のアーティスト、現場に来てくれた全ての仲間に心から感謝します。そして、レゲエ・ミュージックに出会えて本当に良かったと思える年でした。2009年も“異端児”という褒め言葉をさらに沢山の人達から貰えるよう、更に尖っていこうと思うので、これからもよろしくお願いします！
　

"Dream Believer〜星に願いを〜"
Infinity16 Welcomez Minmi, 若旦那 &Han-Kun from 湘南乃風, Goki
[Universal / UMCF-5030]



"無限十六 III"
V.A.
[Mugen / SIZC-114]