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Ryo the Skywalker
United Front With
 
Interview by Toshiaki Ohba / Photo by Kurofin
 

2008年のシーンを先頭に立って走り抜いたRyo the Skywalkerが、外仕事=フィーチャリング・ワークスをメインに、コンピ盤への提供曲、再録音曲、そして新曲までぶちこんだ『United Front』をリリース。過去の自分にきっちりと区切りを付ける節目となる作品だ。
 
●昨年7月に4thアルバム『ONE-DER LAND』をリリースして、10月にはベスト盤やワンマン・ライヴもあって……その勢いそのままにこのワークス集ですが、新曲も入ってるし、昔の曲は録り直しだし、やり過ぎではありませんか?(笑)
Ryo(以下R):結構間隔、狭くきてますね(笑)。更にこの間にはBurn Downに「Ready Now」を提供してるし(『South Yaad Muzik Compilation Vol.2』収録)、マボロシの「あのコどこのコ」にも参加してるし(『ラブシック』収録)。この『United Front』は基本的には外仕事集なんですけど、実は『Come Home』(05年)の後に作りたかったんですよ。三部作が終っての区切りとして。でも『Come Home』の後にフィールド(=レコード会社)が変わったんで、そのタイミングとしては新しいものを見せたかったですからね。やっと今、順番が回って来ました。
 
● 分類してみると、新曲、セルフカヴァー、他アーティスト作品に参加した曲、そしてコンピ盤に提供した曲、ですね。まず新曲「Pon De Floor」の話から。
R:シングルだとミディアムが続いたんで、今回シングルじゃないけど新曲だからイケイケで行きたいなと。しかも昭和の匂いと言うかディスコチックなものを。だからミラーボールやシャンパンみたいなキラキラ感を出してるんだけど、内容はレゲエなんでちょい下品みたいな(笑)。PVも作ったんで見て下さい。
 
●ではセルフカヴァーの話を。オケも歌も録り直したとは言え「とんでけ」や「現場至上主義」を聴くと大阪パワーを目の当りにした10年前を思い出しますね。
R:がむしゃらな時期の曲ですからね。どっちの曲もトラックはChristopher Birchに作り直してもらいました。原曲のイメージを残しつつ現代版にしたかったんですよ。どっちも今でも歌ってる曲なんで歌入れは「ダブかよ!」って位すぐ終りました(笑)。これでやっと完成形をお見せできます。
 
●Papa BがPapa Bon名義で出した『Sword Man』(98年)からの「あべこべ」の再録も嬉しかった。
R:この曲のオリジナルは「現場至上主義」を録った直後、ジャマイカに修行しに行った時に録ったんですよ。今回Bon君にも歌い直してもらって。この歌詞って今の世の中の方が突き刺さる部分が多いんじゃないですかねえ? 「Journey」はBredrenの『Forward To Roots』(05年)に参加した時の曲ですね。この時期に丁度いいかなあってのもあったし。
 
● コンピ盤参加作品はガッチリとプロデューサーと組んだ感が出てますね。
R:Junior(Red Spider)の『Rock City』に参加した曲が幾つか入ってて。その当時、ジャマイカで流行ってるリズムをそのまま使って作品に出来るのが嬉しくてね。どの曲もそのテンションが出てますね。
 
●他のアーティスト作品に参加した曲となると、基本的には「こんな感じで」って指示があるんですか?
R:一から作り込む場合もあるので、その時は僕の意見も半分入ります。Mighty Jam Rockとの「オレラ〜Still」はそうですね。他のは…そうでもないか(笑)。
 
Sugar Soulとの「Ho-oh〜女神のうた」はメジャーでの一発目の仕事やったんで相当気合い入れて。DJとして学んだ事って人より前に出て声を出して目立つって事なんで、デモテープにイントロから歌い出しの最初のヴァースまで自分の声を入れたんですけど、結果それが採用されてやったった感がありました(笑)。で、その時のディレクターがRam Jam Worldも担当してたので朝本(浩文)さんと繋がって。で、朝本さんがやってた様なジャングルとかを色々と聴いたら凄くレゲエで。僕はレゲエ人としての筋を通したかったから、そこは重要な事でした。
 
Moominとの「悲しみにさよなら」はカヴァー・アルバムというコンセプトの下、参加した安全地帯の曲です(『Adapt』収録)。レゲエって米国のR&Bのヒット曲をすぐカヴァーしちゃうじゃないですか? そこにDJ入れたりして(笑)。そろそろ日本でも、もっとそういう遊びをやっていければ面白いんですけどね。
 
● こういう作品を出せるって事はレゲエDJというのもあるだろうけど、実際、大物になった証しだとも言えますよね?
R:いえいえ(笑)。でも実際、色んなタイプの曲が入っているけど、それはある意味、そのまま日本のダンスホールの歩みと重なっている部分もあるんだろうなって思いますけどね。
 
● 今年のプランは?
R:これで今までのものを全部出し尽くしちゃったんで、「何かちゃうぞ」ってものを一から作りたいとモガいてます。実際僕はレゲエ人としてのポジティヴな思想もあって「生み出してなんぼ」って思いが強いんですよ。DJの新曲のサイクルってめっちゃ早いじゃないですか。幾らヒット曲を持ってるDJでもその日イケてなかったらブーイングって言うね。常にシビアに闘って来た者でしか通用しない世界。それって凄く生き方に通じる話なんです。
 
ホンマ今年、来年でレゲエを何とかせんといかんなって思ってます。日本のレゲエに対して自分が出来る事を吐き出したいからこそ、今、レゲエを根本から見つめ直しているところです。
 

"United Front〜works best〜"
Ryo the Skywalker
[Riddim Zone / RZCD-45836]

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