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300    COLUMN    RAW SINGLES

Raw Singles
Text by Takanori Ishikawa
 
1. Movado / Touch Di Road (Foota Hype)
強力なパンチライン一発で、いきなり最高頂に。既に大ヒット中のギャングスタ・チューンが遂にリリース。オリジナル "Gully Creature" 使用。派手なキーボードで豪快に迫るが、ピッチは抑え目。シンプルな打ち込みビートは“タメ”が効いている。
  
2. Munga / Never Hesitage (Foota Hype)
"Gully Creature"。シングジェイとDJを使い分けて、ほとんど一人二役。この人の特徴であるメリハリのある展開。オレはガンをブッ放す事に全然ためらいはないぜ、覚悟しておけよ、って感じのリリックス。以前よりシリアスなムードが漂っています。
 
3. Elephant Man / Wine For Me (Copper Shot)
スティール・パンが大活躍のオリジナル・ジャグリン "Set Up"。少しSoca風のナイス・トラック。パーカッシヴで小気味良し。B面収録のCharly Blacks「Black Shot Time」も共に大ヒット中(こちらはスティール・パンのかわりに、コミカルなシンセが)。このトラック、かなりいいっすよ。
 
4. Erup / Click Mi Finger (Truck Back)
シャッフル系のキャッチーなリズムが快調。グイグイとドライヴしてます。オリジナル "Gear Box"。「ギャルはみんな、オレら男と遊びたいと思ってるぜ、指をならして、道で待って(誘って)いるじゃん」って内容のリリックス。軽妙なフロウも最高。
 
5. Beenie Man / Bad Man Story (Truck Back)
ホント、この人はスキルがあるなと、再認識。緩急自在、ライミングもバッチリのBad Manリリックス。「いつでも誰とでもヤってやるぜ」と威勢がいい。B面はFamous Face「Hotta Tham Them」収録。これが又、ヤバいホット・ギャル・アンセム。文句無しです。
 
6. Charly Blacks / Buddy Buddy (VP)
超ベタなズンドコドラムにシンプルなリフレインで押しまくる。大ヒット中なのも頷ける単純明快、なサウンドとリリックス。ある意味レゲエの王道でもありますが、Soca風でもありますね。この下ネタの使い方も。
 
7. Timbar Lee & Ward 21 / Bubble Like Soup (Ward 21)
Ward 21らしいフューチャリスティックな "Rae Rae"。ハイフィー好きもこの音には喰らうでしょう。巧妙に製作された "Bad Wea-ther" (Studio 2000) リメイクでもあります。サウンドのフレッシュさの為、初めは気づかないと思いますが。ヤバイっす。
 
8. Vibez Kartel / Beatn Beatn (Ward 21)
"Rae Rae"。同トラック使用の (7) ではプログレッシヴなサウンドが強く印象に残るが(「Chiken Noodle Soap」を流用したキャッチーなフックもだけど)、KartelのDJがプラスされたこちらはスピード感倍増。実力のなせる技ですね。下ネタ全開チューン。
 
9. Beenie Man & Barbee / Give It Up (3,5,7 Records)
話題のお二人がコンビネーション。内容はストレートな「彼女とやりたい」ソング。Barbeeちゃんはお洒落な引き立て役に回ってます。ダークでヘヴィなイントロから、ダンサンブルなビートにスムーズに進行するナイス・リズム "Revenge"。
 
10. Collie Buddz & Bounty Killer / Never Snitch (Champagne)
このレーベル、ジャマイカでも独特の音作りで、いつも面白い。ギリギリ、スレスレの所で勝負してるよね(無意識なんでしょうが)。今回もアメリカのHip Hop風ながらも、実は全然違う打ち込みでオリジナリティ満点。しかもベースラインは "Tempo"。インファーマー攻撃歌。
 
11. Maxi Priest / I Just Want To Know (Birchill)
オリジナル・ミディアム・トラック "Dreams"。さすがに、Maxi。この手はお手のもの。ポップスとして優秀です。B面収録はPressureのラヴ・ソング。コテコテの“コブシ”が今回も冴えている。今度のこのトラックもヒット確実。これが軽く聞こえるのは、耳が旧世代って事になりますね。
 
12. Estelle / Come Over (Black Chiney)
John Legendのレーベルからアルバムも発売予定のこの人が、何とラヴァーズ・チューンをリリース。Box Topsのオールディーズ・カヴァー。時流を読んでいますね。骨太ながら、アレンジはしっとりとしたサウンドもピッタリとマッチしています。イケてます。
 
13. Luciano / Jah Will See Through (CDJ)
Dennis Brown名作「Slow Down」(Jammy's)リメイク。80'sダンスホールの香りをそのままに持ち込んだGoodサウンド。時折、Luciano、お声がDennisそっくりに聞こえて、ハッとしますね。良いです、かなり良い。Jahはいつも見ていてくれるというリリックス。
 
14. Adele Harley / No One (Mafia & Fluxy)
女性シンガー、勿論Alicia Keysの大ヒット曲カヴァー。UK産らしいラヴァーズ・サウンドで使い勝手が良さそう。B面はNotoのJ.Holiday「Bed」のカヴァー。このシングルはB面が売りでしょ。あのメロディをポップに演出したナイス・チューン。

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