Ekolu
Reggae Breeze From Hawaii
Text by Kazuki Nakamura / Photo by Kobayashi Taxi
日本人にも馴染み深い島、ハワイがかなりのレゲエ・アイランドであるという事実を御存じだろうか? ロコの生活にはレゲエのリズムが欠かせないようだ。そんなハワイの現状をハワイアン・レゲエを代表するバンド、エコルへのインタヴューを通してご紹介しよう。
ハワイアン・レゲエについて話すと、「ハワイにもレゲエがあるの?」なんて半ば驚きを持って聞き返される事が多い。ハワイの情報は巷に多くあれど、そこにレゲエという言葉は殆ど見かけないからだろう。しかし実際はというと、ハワイの人達はレゲエが大好きなのである。ジャマイカやUKからのビッグ・アーティストを呼んでのステージも頻繁に行われている。そんな中でも特に人気なのが、ロコのバンドがプレイするハワイアン・レゲエだ。ハワイに受け継がれる美しいメロディ、豊かな音楽文化とレゲエのリズムが融合した新しいレゲエ・ミュージックがそこには有る。ハワイの美しい風土、自然が産み出したハワイアン・レゲエ、そして自分達の音楽について「ナホク・アワード」(ハワイ版グラミー賞)のレゲエ部門を2年連続で受賞したグループ、エコルの3人にじっくりと語ってもらった。
「ハワイではみんな、レゲエに対してクレイジーだよ(笑)。毎月の様に海外からもアーティストがハワイに来るし、ローカルのショーもあちこちで行なわれてる。ローカルのバンドもたくさんいるんだ。レゲエだらけだよ。
特に今年は凄い。1月から既にたくさんのショーが行なわれた。本当に年々ハワイのレゲエ・シーンは大きくなってると思う。ハワイにはオールディーズやファウンデーションのアーティストから最近のダンスホールDJ、シンガーまで、様々なジャマイカン・アーティストが来てくれるんだ。ルチアーノ、モーガン・ヘリテージなど、どちらかと言えばルーツ系がハワイでは人気があると思う。この間、ウェイラーズがマウイに来たんだ(この時、彼等はウェイラーズのフロント・アクトを務めた)。ウェイラーズのライヴは本当に素晴らしかった…。愛を感じるんだよ、彼らはミュージックを通してメッセージを送っているんだ。輝いた人生の価値、理解し合う事の大切さ、家族に対する愛…。教え合う事が大切だと思う。そうすれば人々はお互いに近くなる事が出来ると思う。
オレ達はバンドでキャンプに行ったりもするんだ、3人でね。魚を釣ったりして、3日も、4日もキャンプをするんだ。これはハワイの他のバンドもやってるよ。それで、そのキャンプにお客さんが訪ねてきたりして、たまにビッグ・キャンプになったりするんだ。みんな家族みたいなんだよ。オレ達はこんな風にしてレゲエを楽しんでるよ、ハワイアン・スタイルでね(笑)」
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「R.O.L. Presents Island Rhythms 〜Smooth Hawaiian Reggae Selections〜」 |