増々進化/深化を続けるレゲエ・シーン、そして新旧共に多数の濃い作品をリリースしてくれたヒップホップ・シーン。さて2006年はいったいどんな年だったのか? 本誌でもお馴染みの執筆陣による対談と、アーティスト、セレクター等による個人チャートと共に2005年12月から2006年11月末までにリリースされたシーンを象徴する作品を選出し、2006年を振り返る。


INTERNATIONAL DANCEHALL REGGAE ALBUMS
TOO BAD / BUJU BANTON
(VICTOR / VICP-63637)
REBELUTION / TANYA STEPHENS
(VP / VP1791)
GHETTO STORY / CHAM
(WARNER / WPCR-12405)
UNDISPUTED / BEENIE MAN
(TOSHIBA EMI / TOCP-66596)
NAH NO MERCY-THE WARLORD SCROLLS
BOUNTY KILLER
(VP / VP1741)
MY NAME IS GYPTIAN / GYPTIAN
(VP / VP1727)

CHILD OF A KING / LUCIANO
(VP / VP1750)
WALTERHOUSE REDEMPTION / SIZZLA
(GREENSLEEVES / GRELCD291)
AIN'T GONNA SEE US FALL / SIZZLA
(VP / VP1719)
X-GIRLFRIEND / TURBULENCE
(TAD'S / TRCD0262)
J.M.T. / VYBZ KARTEL
(GREENSLEEVES / GRELCD286)
KING OF THE WORLD / WARD 21
(VICTOR / VICP-63527)

DOMESTIC DANCEHALL REGGAE ALBUMS
SING A SONG...LIGHTER! / PUSHIM
(Ki/OON / KSCL-1019)
RAGGA WORLD / BOY-KEN
(V.I.P / CUTTING EDGE / CTCR-14480)
DOWNTOWN MOVEMENT / ENT DEAL LEAGUE
(RHYTHM OF DA SEASONS / RODS-0001)
???´?∞?? / GOKI
(SPICE / RFRD-001)
?`?????X???°???°?? / H-MAN
(OVERHEAT / OVE-0097)
NO PROBLEM / HIBIKILLA
(PONY CANYON / PCCA-02285)

POINT BREAK / JUNIOR DEE
(POINT BREAK / NOBRAND / NBCDG-1022)
WE RUN TINGS TINGS NUH RUN WE
MIGHTY JAM ROCK
(VICTOR / VICL-62012)
RUFF NECK VEHICLE / NANJAMAN
(???πSYNDICATE / NOBRAND / BSCD-010)
LET'S GO ROCKERS / RANKIN TAXI
(OVERHEAT / OVE-0098)
RUDEBWOY / RUDEBWOY FACE
(SPEEDEX / SX14+0001)
LOVE, PEACE & LIGHT / YOYO-C
(ALPHA ENTERPRISE / YJB4025)
★CDs Are Listed In Alphabetic Order★

【International Dancehall Reggae Albums】
渋谷"Thunder Killa"知憲:Sizzla『Walterhouse Redemp-tion』。Jammy'sがプロデュースしたアルバムですね。あと同じく『Ain't Gonna See Us Fall』も外せないでしょ? それからBuju Banton『Too Bad』。これ、出したシングル、全部ヒットだったし、80〜90'sのリメイク・ヒットにぴったり照準を合わせた作品だし、今聴かないのは間違ってるという決定盤がですね。
大石始:Luciano『Child Of A King』。彼は出せば必ず10本の指に入るアルバムを作ってくれますし。あとWard 21『King Of The World』の流行とは違う壊れ方というか、そこが逆に面白かった。
渋谷:彼らって良くも悪くもジャマイカのトレンドを無視する作り方ですよね(笑)。あと推したいのはCham『Ghetto Story』も久々のDave Kelly作品だし。
大場俊明:ラスタ系の若手ならGyptian『My Name Is Gyptian』を始め、Jah Mason『Princess Gone…The Saga Bed』、Lutan Fyah『Phantom War』『Healthy Lifestyle』、Chezidek『Mash Dem Down』もありましたね。
渋谷:Gyptianは初々しさと図太さが同居してていいですね。でも今はどっちかと言うとギャングスター・ブーム的な流れもあってBounty Killerが、今年後半の押しが強かったですね。
大石:そういう流れだとBusy Signal『Step Out』かな。あと僕はVybz Kartel『J.M.T.』ですね。Tanya Stephens『Rebelution』みたいに作り込んだアルバムではないけど、「最近のダンスホールってどうなってるの?」って訊かれれば、「これを聴けば間違いない」とお薦めできます。
渋谷:今話に出たTanya Stephens『Rebelution』は素晴らしいですね。地元でも強いですし。あと来年こそはと毎年言い続けてきたTurbulanceですね。本当ニュー・ルーツの顔になってきたし、ネクストSizzlaの位置も確立したと思いますよ。彼の現在感が出た作品となると『X-Girlfriend』の方を推します。
大石:Beenie Manは?
渋谷:「Come Again」入ってるんだから『Undisputed』は上位でしょ。他にも大ヒット曲ばっかり入ってますしね。
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【International Dancehall Reggae Singles】
渋谷:今年は2月と5月にジャマイカに行きましたけど、その数ヶ月の間で状況がガラっと変わりましたからね。後半で更に変わってるし。前半はMovadoが出始めた頃だったけど、今は彼が爆発してますからね。リズム的には、前半は“Global”だろうし、中盤は“Wipe Out”で、最近だと“Sidewalk University”になるのかな?
大場:リディムの傾向としてはリメイク強し、でしょうかね?
渋谷:そうですね。ただ80's、90'sの流れが遂に2000年代まで来ちゃってるという。だから新しいオケとして少し頭打ちかもしれませんね。マイナー・コードでギャングスタ・リリックスが似合うパターンというか。又はバック・トゥ・オールド・スクール的なリヴァイヴァル物とか。Dave Kellyの“Ghetto Story”みたいな流れになるかなとも思ったんだけど、そうはならなかった。
大石:今年ってやはりTony Matterhornが凄かったですよね。
渋谷:そうだ。Tony Matterhornなら「Man From Mars」…あ、「Dutty Wine」があった。あれで死人まで出ちゃって。ジャマイカっぽいと言えばジャマイカっぽい話だけど…。あと推したいのはPerfect「No Badda Mi」、Mr.Vegas「Do You Know」、Richie Spice「Youths A So Cold」、Bitty McLeanがTaxiと組んだ「Real Thing」やQQ「Stuckie」辺り。あとやっぱりStephen Marley, Damian "Jr. Gong" Marley & Buju Banton「The Traffic Jam」も入れなきゃ。本当、Stephen Marleyの才能は大したものですよ。
大場:確かに。でもリリース量が例年以上だった気がしますが。
渋谷:本当、中小プロダクションがいっぱい出してるし、「Raw Singles」だけじゃ紹介し切れない程、物凄い量が出てますしね。勿論、全てがいいという訳じゃないし。
大石:何かが終わって何かが生まれてというここ数年の動きが引き続いているけど、割とチャートの上位は安定した人達という感じですね。
渋谷:去年は確かこのコーナーをラスタ・ブームの話で締めたんですけど、今年は後半に向けてギャングスタ・ムーヴメントになってきてますよね。犯罪率とか殺人数は減っている訳ではないけど、逆にもう「これがリアリティ」という境地になってきているのかもしれませんね。
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【Domestic Dancehall Reggae Albums】
大場:トピックとしてはオリコンの週間DVDチャート(12/4付)で『横浜レゲエ祭2006』が1位、2位がTokioで、3位が『Highest Mountain 2006』という。
大石:イヴェント自体両方とも凄いけど、改めてHome Grownの演奏力の凄さも再認識しましたね。
ジョゼ斉藤:今年感と言えばRudebwoy Faceの『Rudebwoy』は待望感もあったし、数字的にも凄かった。
渋谷:Peter Man『Blappanese』がミニという形であれ形になったのが良かったですね。変わったタイプの出現というか。今年は、ヴェテランは全員出したって事ですよね?
大場:そうですね。10周年のカヴァー集『Adapt』を出したMoomin、Fire Ball『Sounds Of Revolution』、Papa B『Music Is Beautiful』なんかもあったし。
渋谷:Junior Dee『Point Break』も新しい方向性を見せてくれたし。しかもかなり自然体で。
大場:Boy-Ken『Ragga World』もタイトル通り、Boy-Kenワールドを出してくれて。
大石:Boy-Kenと言えばShiba-Yankee(『Buffalo Express』)も誰にも出せない味が出てましたしね。あと前作で本誌1位になったYoyo-Cの『Love, Peace & Light』は凄く聴きました。Jammy'sでミックスしつつも絶妙なバランスになっている所と、彼の話術も凄い事になっているし。
Fly-T:Rankin Taxi『Let's Go Rockers』も良かったですし、H-Man『チャンスは今日今夜』も推したいです。
大石:Mighty Jam Rock『We Run Tings Tings Nuh Run We』は過去のアルバムの中で一番いい出来だと思いますね。キャリアがある故に陥り易い部分を強引に突破している感じがして爽快感がありました。あとソロ・シングル三部作で3人の棲み分けがきっちり出てきたかなとも思いますね。
渋谷:ジャンルを超えて…と考えるとやっぱりPushim『Sing A Song…Lighter!』に勝るものは無かったでしょうね。あと逆にNanjaman『Ruff Neck Vehicle』の変わらなさも凄いとは思います。
Fly-T:若手としてならばGoki(『ごきげん』)とHibikilla(『No Problem』)の2人が今年感がありましたね。
大石:リリックの視点だったり広がりだったりといった意味で面白かったですね。両方とも手が込んでいてアルバム通して聴ける作品だったし。
渋谷:プロダクションとしてダンスホール的な動きをしてくれたという意味ではEnt Deal League『Downtown Movement』を推したいですね。将来的にMighty Jam Rockに追いつけ追い越せで。
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【Domestic Ska, Rock Steady & Roots Reggae Albums】
渋谷:ダンスホールもそうですけど、こっちも活性化してますよねえ。
斉藤:そうですね、特に今年のスカ系は若手がポツポツ出てきました。中でもThe Eskargot Miles(『Slow Dawn』)は1作目から飛ばしてますね。ライヴを何度か観たんですけど、ヴォーカルが観客をグイグイ引っ張ってて、そういう所も作品に出てますね。あとThe Japonicans(『The Japonicans』)も若い子達ですが、今は彼らみたいにスカが全てって感じではなくて、楽しい事なら何でもやっちゃう子達が多いですね。
大石:Ska FlamesやDeterminationsみたいにSkatalitesに直に影響を受けたという人達じゃあないですよね。世代が変わってきたというか。
斉藤:でも、一番スカ・シーンを彩ったのはCool Wise Menだと思いますけどね。春のRicoのツアーに加え自分達の作品『Salty Dinner』もあって、おまけにビールのCMも出て、更にワンマン・ライヴも凄いヤバい事になってました。
渋谷:もしかしたら今年はRicoがキーワードだったかもしれませんね。2度も来日して『Japa-Rico』も出して。
Fly-T:スカ以外となるとLittle Tempo『Live & Direct 1369』も良かったし、Icchie『The Black Box』も良かったし。
斉藤:IcchieさんもLikkle Maiさん(『Roots Candy』)もはみ出てる感が良かったですね。
渋谷:彼らみたいにバンドが解散したり抜けた後にソロでしっかり活動し始めたり、若手も出てきたりして、しかも成果が出てとなると案外豊作だったかもしれないですね。
大石:Night Jungle(『Jungle Cruise』)みたいに待たれてた人達も作品を出してきてますしね。ここ数年ライヴでやり続けてきたものが形になった年でもあるんでしょうね。
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【Re-Issue & Re-Compile Albums】
渋谷:僕は『Life Goes In Circles』。あの「サンスプラッシュ」とかで陽気なMCをやってたTommy Cowanがこんな事やってたなんて…という仕事集。Jacob Miller「Ghetto On Fire」なんて渋いですよ。聴き所が多いですね。あとCoxon Doddが亡くなってからHeartbeatがStudio One音源をリマスターしてどんどん再発してますよね。どれもボーナス・トラックが入ってるし。新しく入った人はここから聴けばいいと思うし、昔からのファンも買い直しして損はないですね。
大石:Crazy Joeもいい作品を出してますね。Dennis Brown『Visions Of Dennis Brown』を再発したり。あとJoe Gibbs & The Professionalsの『Majestic Dub』シリーズの再発もここ。
斉藤:僕はVolcano音源の編集盤『Volcano Rock』が良かったですね。
渋谷:Stanley MottaとIvan ChinとKen Khouriによるメントの珍曲を集めた『Take To Me Jamaica』も凄いですね。オリジナルを集めてた人は大変な事ですよ。ダンスホール好きな人も一回聴かなきゃマズいですよ。
大石:今年と言えば、『Dread Beat An' Blood』など多くのレゲエ系の映像作品が出ましたけど、『Ruffn' Tuff』がシーン毎牽引した感じがありましたね。他の映像作品とは視点や扱ってるテーマが違って凄く勉強になるし、映像+サントラ+本とまとめて出してくれて楽しめました。
渋谷:ヨーロッパの人がこういうのを作るのは多いですけど、日本人がこの時点で撮ったというのは大きいですよね。本当にやるべき仕事をしてくれたと思います。
大石:若い人にレゲエの幅を見せてあげるという意味でも非常に大きかったですよね。本気でもっともっと観てもらいたいと思います。 
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【2005年を振り返って】
大石:今年はライヴをよく観に行きましたね。ライヴはサウンドからは聴こえない部分だったり佇まいだったりステージングのマナーだったり、そういう部分が感じ取れますから。しかも選択肢として『横浜レゲエ祭』的なものと海外アーティストのものがあって、という状況が凄く健全でした。作品としては座談会で触れられなかったアルバムやチューンにも凄くいっぱい良い物があったので、読者の皆さんには色んな物をいっぱい聴いてもらって自分に合う物を見つけて欲しいですね。
Fly-T:個人的にはCool Wise Menはライヴも活発でアルバムも大変素晴らしかったと思います。アルバムとしてはRankin Taxiさん、Pushimさん、あとHibikillaはスキルもハイレヴェルになってきてると思います。あとPapa U-Geeさんがダンスホール作『Inna Dancehall』を出してくれた事やJunior Deeさんの楽曲的魅力、更にLikkle MaiさんやRudebwoy Faceも面白かったですね。それから表には出ないですが、トラック・メイカー、ミュージシャン、エンジニアの方の底力も感じさせてもらいました。来年も浪花男さんやアラレ君も出すようなので楽しみですね。
斉藤:日本のスカ、ロック・ステディのシーンとしては、去年は割とおとなしかったと思いますが、今年は3ヶ月に1回程度大きなイヴェントがあって、それがどこに行っても満員という。若手も出てきつつも中堅も再び動き始めたりと両者が刺激し合っている感じがまたシーンを盛り上げてくれてると思います。このまま上がって行って欲しいですね。
渋谷:相変わらずジャマイカの動きはスピード・アップしているし、次々に新機軸を出そうと必死になってるのも伝わってきます。勿論、日本人はこの変化を楽しむだけですけどね。ただ全てに於いて転換期には来ている気はします。ダンスホールがピークを迎えている中、一部からは少し侮蔑を込めて「タオル・ミュージック」とも言われてますよね。でも、文化も含めてこの音楽を愛している我々のジャンルは、そんな風に揶揄されても潰れるものではないなと実感しています。ただ日本の場合、既に遠い島国を憧れているだけで済まされる状況ではないので、日本ならではのコアなものを提示していけば更にシーンとして大きくなるのではないかと思います。例えば、Cool Wise MenやFriscoの人達がダンスホール・マナーなアーティストを呼び込んで混ざった感のある作品を制作した事は凄くいい傾向だと思います。これが今後、日本独特のレゲエ文化が残るためのひとつの答だとも思います。
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●大石始/様々な音楽に精通しているライター。2006年には『Dancehall Reggae Standards』(Tokyo FM出版)を編集。
●渋谷“Thunder Killa”知憲/Taxi Hi-Fiセレクター、レゲエ・ライター&愛鳥家。多くの音源制作にも尽力している。
●FLY-T/自らDee-Jay、セレクターとして現場に立ちながらプロデュース、ライターとして活動。本誌では「Lead The Leader」を担当。
●ジョゼ斉藤/スカ、ロック・ステディ、ルーツ系を守備範囲とする音楽ライター。普段はCDの配給業務に携わっている。
●大場俊明/「Riddim」編集長。今年も様々な意見をまとめるべく司会進行役を担当。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


JAPANESE SKA, ROCK STEADY, ROOTS & DUB ALBUMS
SALTY DINNER / COOL WISE MEN
(GALACTIC / GLOR-0018)
SLOW DOWN / THE ESKARGOT MILES
(LASTRUM / LACD-0091)
THE BLACK BOX / ICCHIE
(DELPHONIC / GNCL-1049)
MORE DUB STATION BAND
KODAMA & THE DUB STATION BAND
(DELPHONIC / GNCL-1072)
ROOTS CANDY / LIKKLE MAI
(BEAT / BRC-141)
iJUNGLE CRUISE / NIGHTE JUNGLE
(DELPHONIC / LJCD-1004)

RE-ISSUE & RE-COMPILED REGGAE ALBUMS
BARRINGTON LEVY IN DUB : THE LOST MIXES FROM KING TUBBY'S STUDIO / BARRINGTON LEVY
(AURALUX / P-VINE / PCD-2626)
WISHBONE / JACKIE MITTOO
(LIGHT IN THE ATTIC / OCTAVE LAB / OTLCD-1078)
THREE PIECE SUIT / TRINITY
(CRAZY JOE / JOE GIBBS / JGECD006)
RUFFN' TUFF / O.S.T.
(OVERHEAT / OVE-100)
LIFE GOES IN CIRCLES : SOUNDS FROM THE TALENT CORPORATION 1974 TO 1979 / V.A.
(PRESSURE SOUNDS / BEAT / BRPS-52)
TAKE ME TO JAMAICA-THE STORY OF JAMAICA MENTO WITH STANLEY MOTTA, IVAN CHIN & KEN KHOURI FROM 1951 TO 1958 / V.A.
(PRESSURE SOUNDS / BEAT / BRPS051)
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