「昨年はT.O.K.とウェイン・マーシャルが出演したと聞いてたけど、まさか自分の初の海外ステージがそんな大きい場所とは想像してなくて正直びっくりでした。空港で記者会見があったり、テレビで“サマータイム!!”のPVが流れてたり、ステージでの歓迎ぶりも半端ないし、もうプレッシャーよりもその歓迎ぶりに絶対応えたい!!って、気合い入りましたね。バンドのメンバーともVibesで向き合える人が多かったからステージは凄く自然に楽しめたし、音楽に国境ってないって身をもって体験しました。今後にとっても凄くいい経験になりました。
そして本作なんですけど、まず『Natural』というタイトル、今自分にとって大事な言葉、ここ数年のテーマなんです。というのも、2年前位にジャマイカで出会ったラスタのアーティストが見ず知らずの私達に何から何まで尽くして徹夜で作業してくれて、しかも何の見返りも求めないんですよ。『どうしてそこまで優しくしてくれるの?』と訊いたら、『僕にとってはNaturalだよ』って。自然体でいい事が出来るって凄くステキだなって思って。それからNaturalを大切にしてるんです。アルバム1作目『miracle』は何から何まで本当手探りの状態で、今思い返してもミラクルな日々でしたね(笑)。
で、2作目『imagine』では自分のやるべき事がもっとクリアーになってきて、トラック・メイキングの部分まで積極的にする様になりました。“自由に自分の世界を創造する”って事はずっと追及してきた事ですけど、感性をより大事にしているので、そんなライフスタイルが今回、音にも歌詞にも表れている気がする。私にとってのNaturalは自然派志向とか素朴とかいう意味じゃなく、凄くパワーとか勇気、個性を感じる言葉なんです」
●“西麻布伝説”
「湘南乃風と一緒にプロデュースしているイベントのテーマ曲として作ったのが元々のキッカケです。“フロアで聴いて誰もが楽しめる曲”をコンセプトに、昨年の冬Hazime君と作ってみたんです。“Get To Be Real”がかかると大人は踊りたくなる、みたいな…皆がアガル曲にしたくて」
●“サマータイム!!”
「友達とダンスをしている時にSocaの曲がかかってて、こんな楽しいリズムの曲を日本語で作ってみたい!と思って。リリックは、梅雨が去って夏が来る“待ってました!!”って感じとか、夏のデートの想い出や好きな人への気持ち…とかですかね。この曲のお陰でトリニダードでライヴが出来たり、とっても愛しい曲になりました」
●“FRIENDS"
「新潟やスマトラの大地震をニュース見てて、自分達に何か出来ないかと思って作りました。勿論、仲間皆の力を借りて。何もかもを突然失ってしまった人に対して“手を差し伸べよう” というメッセージを込めたんですけど、参加してくれた人全員、凄く積極的で。ハイエストマウンテンのステージで歌えた時は本当感動しました」
●“Are yu ready"
「Juniorと一緒にジャマイカのアーティストをプロデュースしているレーベルZarekでオケを作ったのがキッカケ。津軽三味線は正に冬の日本海?みたいな大和魂込めてます! 私のテンションを上げてくれる曲のひとつです」
●“YO WELL feat. 湘南乃風"
「キーワードは“トリックの入った物語”。前作の“everyday”パート2かな? 偶然読んでた『ダヴィンチコード』にもヒントを得て謎解きを入れてみた曲です。湘南乃風と一人一芸をマストに楽しく創りました。イントロのShock Eyeがメチャクチャ上手くて(笑)」
●“真珠ノ涙”feat. Kenty-Gross
「06年版“3年目の浮気”もしくは“浪花恋しぐれ”芸のためなら〜女房も泣かす〜!?って魅力ある男の子しか言えないですよね(笑)。そんなKenty-Grossのキャラがばっちりでてて、コテコテの大阪弁も楽しい曲です。早くステージで歌いたいっていうか、是非、彼氏彼女で歌ってほしいですね(笑)」
●“紫陽花"
「実はデビュー前にBLのオケにのせて歌っていた曲で未完成なままだったんです。リアレンジという事で、Hip Hopではオリジナル越えできないと思って生のJazz演奏にしようと思ったんです。セッションした音をベースに組み替えて。昔Jazzを歌ってた時があって、ついついノリでスキャットしたくなって、間奏に入れてみました」
●“Superstitious"
「これもデビュー前の曲で、当時無視されていたんです(笑)。タイトルはジンクスとかおまじないって意味で、その当時の恋愛中のジンクスが…(笑)」
●“ココフレ 〜Coconuts Flavor '97〜"
「97年に作った曲で、当時の曲を知ってる人からのリクエストもあって歌い直しました。過去のラヴ・ソングでずっと歌いたくなかったんですけど。やっと今になってその時の心境を受け入れる事が出来たので…。その頃聴いていたR&Bの雰囲気も込みで出せてるんじゃないかな…!?」
●“アイラ”
「タイトルは、Islandの略。島国ですね。都会ッ子だったので気づくの遅かったんですけど、大人になって色々な場所に行って、自然の偉大さや強さにパワーを貰っていると気付いた事がキッカケ。自然の恩恵を日々忘れず感じる事が出来れば、人はもっとポジティヴになれると信じています」
●“Natural"
「Naturalでいる事は、ある意味凄く勇気のいる事だけど、人と違う事を恐れずに、そのままの自分らしく、自分の感性を大事にしてそれぞれの魅力を追求してほしいなってメッセージを込めて歌っています」
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