| フランスの移民の怒りが爆発し、もう暴動も２週目に突入しています。各国のニュースによって報道のされ方も違い、興味深いのですが、確か、イラク戦争の初期にアメリカを人種的、または宗教的偏見で批判していたのはフランスだった。実際、多くの労働力を移民でまかなっているフランスですが、人種差別は色濃く残っており、多くの映画やドキュメンタリー、または移民によるラップなどでこの問題は長い間語られていました。実際、私もフレンチ・ラッパーと仕事をした事もあるのですが、彼もやっぱりアラブ系で、フランス生まれにも関わらず、差別によって起きた不条理な経験をラップにしていました。フランス政府が今後、力で暴徒を押さえつけるのかは分かりませんが、これで何かが変わる事を望みます。余談ですが、暴徒は携帯のメイルで連絡を取り合って集合していたそうです。中国の共産党が恐れていた事を既に実行しているというのは、またまた興味深いです。皆さんも新しい革命にトライしてみては？ ●今月のマーチ もう恒例になっているのだが、ネイション・オヴ・イスラムがワシントンDCで百万人マーチを10／15に行った。一時は、新ブラックパンサー党がからみ、当時のパンサーのリーダーのスキャンダルなどによって（それも怪しいけど）ただの冗談と化していたこの企画だが、継続は力なり？で、今年はヒップホップ界からの参加も多かった。アフリカ・バムバータも特別にバスをチャーターし、NYからの参加を呼びかけていた。更に、アフターパーティという趣旨で、パブリック・エネミー、フーディー二、活動を再開しているクール・モー・ディー、デッド・プレズ、ビッグ・ダディ・ケーン、プア・ライチャス・ティーチャーズなどが、DCのMCIセンターで公演を行った。おっと、LLも参加して、モー・ディーと気まずい雰囲気だったらしい？ ●今月のズールーネイション 一昔は、誰もが知っていたズールーネイションですが、年々その認知度は落ちていて、今のキッズにズールーネイションと言っても通じなくなってきているのが事実。しかしながら毎年恒例のアニヴァーサリーは今年も開催される。今年は、ハーレムのケネディ・センターで11／11からの週末の３日間、バトル、パフォーマンス、レクチャーなど盛りだくさん。参加アーティストは、ブランド・ニュビアン、ディヴァイン・サウンド、キャズ、ダイナミック３！ ジャズO、Qティップ、ブラック・シープ？ ●今月のツアー なんとDITCがツアーをしていた。先月からヨーロッパを皮切りにダイヤモンド、OC、AG、ロード・フィネス、ファット・ジョーを含むメンツでツアー中の彼らが、NYで凱旋公演を行う。ダウンタウンのSOBというクラブで11／30に予定されている。今年の夏に見かけたショウはどうしているのでしょうか？ ●今月の訴訟 シカゴのプロデューサー、Eスムーヴがカニエ・ウエストに過去の録音作品の権利を巡って訴訟を起こしていたのだが、11月に入って、スムーヴが逆にカニエを1,000万ドルを要求する訴えを起こした。スムーヴ氏は、マイケル・ジャクソン、トータル、ジャネットなどのプロデュースで知られるグラミーも受賞したアーティストだが、1996年以前に、カニエが彼のもとでレコーディングしたとされる作品の権利は自分にあり、それを証明する書類も存在すると強気。元々、カニエが法的に成人する前の作品で、書類は偽造とカニエが訴えていたのが発端だった。スムーヴ氏の要求額の内容は、その作品をリリースした時の収益という話だが、デモとか、アンリリースド作品で、そんなに売れたという話は聞いた事がない？ ●今月の救済 レジェンドであり、映画『ワイルド・スタイル』でも有名なライター、Leeが、ハリケーン・カトリーナの義援金をつのる目的で、マイアミまで自転車で行くというツアーを敢行している。11月の頭からはじまったこのトゥアーデ・リーと銘打たれたチャリティだが、スポンサーにBMWがつき、自転車を提供した模様？ ●今月の写真 Lee by Silent Assassin |
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