| 久々にNY出るチャンスがあった。改めてNYが特殊な事と、アメリカがまだまだ遅れている事を痛感した。ニュー・イングランド地方を回ったのだが、まだまだ宗教色が強いのと、情報の伝達というか、人々の無関心さを確認した旅だった。サダムやオサマどころか、アジア人を見た事がないというお年寄りもいた。そんな所に帰って来ても、ただの脱走兵であるジェンキンスさんである。冗談はさておき、その食生活の貧しさ、大型店のみが存在し、地元のビジネスが殆どないという状況で、人々はどうやって逸脱できるのであろうか。こういう連中がブッシュに投票するのが分かるのが怖かった。しかし、ライヴ８、G8の存在が薄くなるタイミングで起きたロンドンのテロなど、マジかね？と思う程、世の中やばくなっている？ ●今月のミュラル 合法的なライティングの活動の場所として、企業や自治体がスポンサーになっているフォーマットで、ライターの間で「ミュラル」と呼ばれるモノがある。アート界でも壁画の事をそう呼ぶのだが、この所、大御所のミュラルがNY市に出現する様になった。ロウワーイーストサイドのラドロウ・ストリートには、TAT'Sクルーと、リーのミュラルが今、通りを挟んで見れる。NYに行く予定のある人は、見れるかも？ ●今月のジャム 6／22、ダウンタウンのジョーズ・パブで、GZAがシークレット・ギグを行った。全国ツアー中で、NYに寄った際の企画だったらしい。会場にはMFドゥーム、ロード・スコッチなどが地元の雰囲気を醸し出していた。ショウは新旧をバランス良くまぜた内容で、現在のヒップホップの状態への批判のコメントなどもあった。役者に転向するという噂も？ ●今月の暴かれた陰謀 なんと、ノートリアスBIGの遺族の殺人セオリーが証明されそうな判決がLAの地方裁判所で下った。ロス市警がBIG暗殺に一枚噛んでいたというショッキングなモノだが、今までの時点で犯人とされているアミア・モハメド（しかし検挙されていない）のカレッジ時代の同級生だった警官３人が、デス・ロウ・レコードとの関係が暴かれ、事前に暗殺の計画を知っていたという事実が浮かび上がった。判決では、ビギーの遺族に裁判のコスト、警察の捜査ミスによって起きた遺族への慰謝料の支払いをロスアンゼルス市、同市警に求めるものだった。先月、シュグ・ナイトとこの警官３人が関係していなかったと発表したばかりのロス市警の体質も問われるが、新たにこの３人とデス・ロウの関係を証言する服役中の元ギャング・メンバーをビギーの遺族側の弁護士が探し出した快挙が、この結果となった。これで、ビギーの暗殺にシュグ・ナイトが関係していたという事に公認された訳で、シュグ・ナイト周辺の再捜査も始まるらしい。しかし、ロス市警って大胆不敵？ ●今月の投獄 リル・キムに実刑が下りた。2001年のジュニア・マフィアとカポーンとノリエガ一派の銃撃戦での捜査で、偽証、陰謀罪で7／6、実刑１年と１日、５万ドルの罰金が課された。３年の禁固刑という厳しい判決だが、まだ上告が出来るらしい。刑期が始まるのは９月だが、それまでに現在製作中のアルバムを仕上げたいとコメントしていた。法廷にはなぜかフレディ・フォックスが居た。更にこの判決で、刑務所のキムを追うと言うTVのリアリティ・ショウの企画のオファーもあったらしい？ ●今月のスニーク・プレヴュー ナズのクラシックとされるファースト・アルバムに唯一のゲストとして客演したAZのアルバムが、８月にドロップされる。プロデューサー陣は、プレミア、バックワイルド、フィズィー・ウォーマック、ベイビー・ポール等で、グッと来る貴兄は多い筈。ゲストにはゴーストフェイス、バウンティ・ハンター、 CLスムース等が参加。本当にハードに貫いていますな？ 最後にルーサー・バンドロスに合掌。 |
||||||
|
|
||||||
|
