1. Beenie Man / Chakka Dance (Don Corleon)
ジャマイカでは1月位からサウンド、FM共にプレイされていたオリジナル・ジャグリン "Jonka-noo" リズム。アタックの強いビートにハンドクラップ音等、洗練された音作りで2005年型を提示(この曲のみ扇情的なキーボードがプラスされている)。ダンス・ネタ・リリック。
2. Beenie Man / A Nuh Me (Don Corleon)
"Jonkanoo"。ボーグルの一件に対する疑惑に返答するチューンを当レーベルからリリースすると以前から言っていたBeenie。これがその1曲でしょう。メロディアスなフロウで疑惑を否定。「皆はウソばかり言っている。オレはやってない」等々の内容。
3. Wayne Marshall / Make Them Come (Don Corleon)
"Jonkanoo"。久々にヒットとなりそうなメリハリの効いたチューン。歌パートから一気にスピードアップして畳み掛けるスキルは流石であります。女の子なら幾らでも、何人でも相手してやるぜ、って感じのギャル・リリックス。
4. Vybz Kartel / Neva (Don Corleon)
"Jonkanoo"。当リズムで2曲リリースしている内の1曲。「Never」の連呼でキャッチーに展開。本当のBad Manはボウも、バティマンとも決して、絶対にやらないぜ。やっぱギャルとするのが最高だとDJ。遠慮なしのストレートさがこの人らしい。
5. Sizzla / Hot Like Fire (Black Chiney)
人気トラック "Kopa" のパート2。シンセを更に加えたよりゴージャスなアレンジ。欲深い女性を批判するDJながら、基本的には女性をBig Up。クリーン・ハートな女性はオレについて来い等々のリリックス。B面はNicky B。ポップなミックスのシンガー・チューンで、こちらもGood。
6. Elephant Man / Rrruh (Jah Snowcone)
"Rice & Peace" の大ヒットを生んだNatural Bridgeと同プロダクション、名称違いのこのレーベル。既にSizzla、Assasinがヒット中の "Appalause" リズムの追加リリース。Massive Bから発売されていたものと多少かぶるガン・トークでBad Manリリックス。
7. T.O.K. / Imposter (Jah Snowcone)
"Appalause"。ハード&ヘヴィなベースラインとドラム。シンプルながら迫力満点のサウンド。ピッチは最近の流行のものよりスローだが、躍動感があってダンサブルな仕上がり。Bad Mindな連中を攻撃するリリック。重低音パートとの絡みは「Chi Chi Man」似。
8. Tony Matterhorn / The Cat (357)
"Bomb A Drop"。小ネコ(プッシー)とネコをかけたリリックでボウ批判。面白いのか、面白くないのか良く分らないマタロンのイルな個性が全開。バックに配されたディストーション・ギターも全体のムードをオリジナルなものに。キワキワな面白さは正にダンスホール。
9. Buro Banton / Pick Di Prum (Free Willy)
Calton & The Shoes、スタジオ・ワンでの名作「Love Me Forever」のリメイク・トラック。気持ち良くロックするベースライン他、オリジナルの特徴を忠実に焼き直したGoodサウンド。この人ならでは、これしかないのオールド・スタイル・トースティングで自分自身をBig Up&アピール。
10. Turbulence / My Herbs (Free Willy)
"Love Me Forever"。現在「Notori-ous」と「Burn Dem Up」(この曲は未発)がヒット中の注目の存在。Sizzla系のシングジェイで人気上昇中の勢いそのままのナイス・チューン。ガンジャ・アンセム。
11. I Wayne / Life Sevice (Gibbo)
"Hard Times" の大ヒット続くニュー・トラック "State Of Emer-gancy"。今回も正調ルーツ・ロック・レゲエで重厚に迫る。故E. Thompsonがミックスした "Hard Times" 程の冴は感じられないが、中々の出来。
12. Luciano / Hail Rastafari (Reggae Central) シBob Marley「Rastaman Chant」に酷似したナイヤビンギ色の強いルーツ・トラック。音色、ミックスともに満点の仕上がりで聞き応え充分。Lucianoの歌唱も素晴らしいラスタマン・アンセム。同時発売のSizzlaも良いのでチェック。
13. Singing Melody / Let Me Love You (Enegy Beat)
Mario君のR&B大ヒット同名曲をカヴァー。ちょっぴり大人なS. Melodyのこのヴァージョンもバッチリ。奇をてらわないバックのサウンドもいい塩梅で、ロングラン・ヒットしそう。「Shower Me...」の時代からR&Bカヴァーはこの人のオハコですね。
14. Bunji Garlin / Wave Something (Waise Line)
最後はSocaの新曲。Elephant Man 「Bun Badmind」を演奏し直したリメイク・トラック使用でのパーティ・チューン。ニューオリンズのセカンドライン・ビートとの共通点も感じさせるシンコペートするドラムを中心にグイグイと前進するアッパーな1曲。